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2022年03月15日

『児童福祉施設における性的問題対応ハンドブック』出版!


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理事長中野が執筆を担当した書籍が、3月下旬に発売されることになりました!
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タイトルは『児童福祉施設における性的問題対応ハンドブック』。
虐待等があり、親と暮らすことが困難な子どもたちが生活する「児童養護施設」や、適切な養育環境が必要な子どもたちが生活する「児童自立支援施設」等における、性的問題への取り組みを、まとめました。

中野は第11章「多機関連携による支援と予防――性的被害経験後の人生に寄り添うために」を担当。
しあわせなみだが実施してきた、施設で暮らす子どもや施設職員を対象とした講座から見えた課題を、提起しています。

本書の編集を担当した、性教育研究会代表で、東京経営短期大学こども教育学科教員の小木曽宏さんに、ご寄稿いただきました。

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☆1)児童福祉施設における「性的問題」の現状について
近年、児童福祉施施設において「性的問題」が多く発生してきています。
厚生労働省の調査によれば、全国の児童養護施設だけでも回答した763施設で、687件発生していることが報告されました(2018年3月)。
しかし、これは「氷山の一角」と言わざるをえません。
なぜならば、児童自立支援施設、知的障がい児施設は含まれていないからです。
そして、今まで施設内で起きている「性的問題」は『恥ずかしいこと』『特別なこと』『外に出してはならないこと』という施設自体の『体質』が、「問題」を先送りし、『深刻化』させてしまったとも言えます。


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☆2)「性教育研究会」の発足
そこで、児童養護施設の有志が集まって2009年に「性教育研究会」が発足しました。
前述のような状況を抱えながら、その実態すら分からず、まして「対処方法」は見つからないままだったのです。
私たちも暗中模索する中で、近接領域の方々の協力や「叡智」を結集する中で、この「糸口」を探っていくことに辿りつきました。


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☆3)「NPO法人しあわせなみだ」中野宏美さんとの出会い
活動していく中で、児童養護施設一宮学園の山口修平さんを介して、中野さんと出会いました。中野さんたちの活動が、実は児童福祉施設の子ども達と大きく関わっていると思いました。
例えば、施設に来る子ども達の中には、親・きょうだいからの「性的暴力」を受けている子も多くいます。
さらに、前述したように、施設内「性的問題」も多くなっています。
そして、施設を退所した後に「性的被害」に合うこともあります。
そこで、中野さんには、毎年、開かれる「学術大会」で「分科会」を担当して頂いています。


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☆4)「性教育研究会」と「しあわせなみだ」が目指すもの
第一に施設に「性的被害」に傷つき、入所して来た子ども達に「寄り添う」ことが大切です。
第二に施設内で起きる「性的問題」が起きないための「予防教育」や起きてしまった後の「回復のケア」が必要です。
そして、施設を退所した後に、性的被害に遭わないために何をすべきなのか。
もしも、「性的被害」を受けた時に、どうすればよいか。
このほとんどが、「しあわせなみだ」が取り組んでこられた実践につながると思います。


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☆5)出版に対する思い
本書は中野さん始め多くの実践者にもご執筆頂いています。
本書の出版が契機に、多機関と協力しながら、いつか施設で暮らす子ども達、施設職員とともに「性暴力ゼロ」社会の実現を目指して行きたいと改めて意を強くしました。


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(向かって左から2番目が小木曽さん、一番左が中野)
☆プロフィール
小木曽宏(おぎそ・ひろし)
1954年、東京生まれ。児童自立支援施設、児童相談所、大学教員、児童養護施設長を経て、現職


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