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2022年02月08日

2021年の犯罪統計を解説!


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2021年の犯罪統計が公開されました。
【警察庁『犯罪統計/令和3年1〜12月犯罪統計【暫定値】』はこちらです】
【長官官房『令和3年の犯罪情勢』はこちらです】

そこで今日のブログでは、この犯罪統計から、特に性暴力関連について、解説します。


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☆1)性犯罪の認知件数は増加している
2021年の強制性交等の認知件数は1,388件と、昨年の1,332件から56件増えています。
また強制わいせつの認知件数は4,284件と、こちらも昨年の4,154件から130件増えています。
実は、刑法犯認知件数の総数は、2003年以降、一貫して減少しています。
特に、新型コロナウイルス感染症の流行が始まった2019年以降は、外出自粛により、人出が減ったこと等で、街頭での犯罪が大きく減少し、結果として刑法犯が減っています(2019年748,559件、2020年614,231件、2021年568,148件)。
他の犯罪とは異なる、性犯罪の傾向を、把握していく必要があります。


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☆2)性犯罪はあらゆる世代、性別で起きている
性犯罪の被害者のうち、暴行脅迫がなくても罪に問える12歳以下の被害者は、強制性交等が171人、強制わいせつが748人でした。
一方、65歳以上の高齢者についても、強制性交等が11人、強制わいせつが49人となっています。
また、男性については、強制性交等が58件、強制わいせつが173件報告されています。
性暴力の被害者は「女性、子ども」というイメージが先行しがちです。
しかし性暴力は、「関係性に乗じた性的支配」であり、弱い立場に置かれることにより、あらゆる人が被害を経験するリスクを持っています。
実態を踏まえた対応を、検討する必要があります。


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☆3)被害者に障がいのある性犯罪は不明
性犯罪には、被害者が「心神喪失若しくは抗拒不能」であった場合、「準強制わいせつ」もしくは「準強制性交等」として、暴行脅迫がなくても、罪に問うことができます。
被害者に障がいがある場合、「心神喪失」に該当する可能性があります。
しかし「犯罪統計」では、「準強制わいせつ」は「強制わいせつ」に、「準強制性交等」は「強制性交等」に含まれ、個別の件数は公表されていません。
また、性犯罪を含め、被害者に障がいがある犯罪の件数も、統計がありません。
障がいがあることにより、社会的に弱い立場に置かれ、性犯罪等の被害に遭うリスクが高まる可能性が、指摘されています。
まずは実態を明らかにする統計が取られることが、期待されます。


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しあわせなみだでは、刑法に「障がいを知りうる立場に乗じた性犯罪」創設を求める署名を実施しています。
ぜひご賛同ください。
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