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2009年12月22日

加害責任を明確にし、福祉だからこそできる性暴力被害者支援をてがける

「DV等への女性への暴力防止セミナー:身近な人が性暴力にあったら〜私たちにできること〜」連続講座に参加してきました。

第3回のテーマは「相談窓口の役割を知る−被害者支援とはなにか」
講師は鈴木純子氏(元婦人相談員)でした。

↓これまでに参加した講座の様子はこちらです↓
https://blog.canpan.info/shiawasenamida/archive/123

婦人相談員とは、売春防止法に基づく職業で、婦人相談所や福祉事務所で、売春を行っている、あるいは売春を行うおそれのある女性に対する相談・指導を行い、婦人保護施設への入所の必要性を判定したり、関係機関への連絡、報告などを行うのが主な仕事です。
最近では売春だけでなく、DV(ドメスティック・バイオレンス 近しい人からの暴力)などといった、一般女性および家族の多様な問題に対応するための業務も増えてきています。
というのは、日本の福祉制度の中で、女性を支援する資格は、婦人相談員のみなのです(母子相談員は、あくまで子どもの健やかな成長を支援するための資格で、女性は、子を育てる母親として位置づけられています)。
また現在の日本には、性暴力被害を総括する法制度がありません。
こうした状況の中で鈴木氏は、既存の制度を総動員して、性暴力被害に遭われた方を支援してきました。

1.福祉だからこそできる性暴力被害者支援がある
2.被害者の本当の回復は加害責任の明確化

【1.福祉だからこそできる性暴力被害者支援がある】
性暴力被害者支援の専門職が存在しない中でも、福祉だからこそできる支援があります。既存の法制度を、被害に遭われた方の立場で、キーパーソンとして使いこなすことができます。被害に遭われた方が、今後の生活のロードマップを自らつくれるよう、寄り添っていくことが求められます。

【2.被害者の本当の回復は加害責任の明確化】
性暴力被害に遭われた方の心の傷の乗り越え方は様々ですが、共通しているのは、「加害責任の明確化」です。多額の賠償金を取ることではなく、加害者自身、そして周りの人、社会全体が、「性暴力の責任は100%加害者にある」と認めることが、本当の回復につながります。

性暴力被害是ゼロネットワーク「しあわせなみだ」でも要望を提出した「犯罪被害者等基本法」
http://www8.cao.go.jp/hanzai/kihon/hou.html
第三条3には、犯罪被害者支援に関するこんな一文があります。

犯罪被害者等のための施策は、犯罪被害者等が、被害を受けたときから再び平穏な生活を営むことができるようになるまでの間、必要な支援等を途切れることなく受けることができるよう、講ぜられるものとする。

「平穏な生活を営めるために必要な支援を継続する」ことは、まさに福祉が果たすべき役割です。
私自身、福祉を学んできたにも関わらず、何もやってこなかったという思いが、「しあわせなみだ」立ち上げにつながっています。
http://ameblo.jp/nakanohiromi/entry-10203035393.html

あなたも、同じこの社会にいる当事者として、「性暴力の責任は100%加害者にある」という想いを共有してくれたら、とても嬉しいです。
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