2017年09月19日
性犯罪非親告罪化による逮捕者が出ました
【10/28:東京】暴力から子どもの人生を守る・支える大人に
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7月に改正された刑法性犯罪。
改正内容の1つが「非親告罪化」です。
これまで性犯罪は「親告罪」で、被害者が告訴しなければ、検察は事件を起訴できませんでした(事件が起きたことを認知しても、捜査できない)。
ほとんどの犯罪は「非親告罪」で、検察が、事件が起きたことを認知すれば、捜査を開始できます(例:人が殺されていたら捜査を開始できる)。
性犯罪が非親告罪であった理由として下記が挙げられます。
☆1)性犯罪を経験したことを知られたくない被害者への配慮
☆2)性犯罪裁判が被害者の心身に大きな負荷をかけること
しかし1)については、性犯罪は被害者に責任はなく、恥ずべきものではない、という価値観を拡げていくことが求められています。
また2)については、性犯罪被害者を含めた、犯罪被害者への裁判支援を充実させることが望まれています。
性犯罪が非親告罪であることは、本来国が整備すべき法制度や、推進すべき取り組みを放棄し、被害者にその責任を押し付ける、という側面があったのではないでしょうか。
改正刑法施行により、これまで非親告罪であったため捜査できなかった事件で、逮捕者が出ました。
[詳細は9月17日付「YOMIURI ONLINE」をご覧ください]
性犯罪を訴えることが「特別なこと」ではなく、他の犯罪同様「当たり前のこと」になるよう、改正刑法の運用をチェックしていくことが必要です。
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