ポコの旅日記 3 [2013年10月29日(Tue)]
8月19日(月) 昨夜は和灯屋で彦ちゃんこと鎌田泰二さん、篤ちゃん(鎌田篤子さん)とニャニャ(野生的な猫)に大歓待してもらい、私は40年前に出会った斜夢(斎藤洋)や仲間たちの昔話で、ペコと優希ちゃんは和紙で創る灯りの創り方を教わって大盛り上がりでした。 早朝から朝食をいただき(夜も朝もごちそうさまでした)、待ち合わせ場所である宇都宮駅前に向かいました。 待ち合わせているのは京都市立芸大の藤井良子先生と大学院生の志知希美さん。被災地の復興をものづくりで支援しようと、藤井先生が呼びかけ、33人もの学生たちが参加し、その学生たちが考案した手芸作品のデザインや試作品を陸前高田の夢工房めぐみに届けるためです。朝8時過ぎ、藤井さん(先生という言葉は禁句になりました)と志知さんを乗せて一路陸前高田に向かいました。 いつもとは違う?男1人に美形女性4人。車の中がなんとなく華やいでいるように感じていたのは私だけ?何度か休憩を取りながら夢心地で走っていたら、突然スコールのような大雨。すれ違うダンプやトッラクの水しぶきで前が見えないほどでした。午後3時過ぎようやく陸前高田の夢工房めぐみに到着。夢工房めぐみの徳山恵美子さんとは、昨年、大阪で開催された「東北の手しごと展」で繋がり、震災で工房も作品も全て流されたにもかかわらず、ヤルキタウンという所の仮設店舗で新に工房を立ち上げられたエネルギッシュな女性です。 藤井さん、志知さんと徳山さんは早速学生たちが考案した作品についての打ち合わせ。私とペコ、優希ちゃんは明日野染めを行う、下矢作保育園の下見に向かいました。下矢作保育園は陸前高田の市街地からはかなり離れた川上にあるのですが、津波は保育園のすぐ近くまで押し寄せてきたとのことでした。園長先生はお留守だったのですが、保育園を案内してくれた保母さんが、なんと2年前に私たちが訪れた広野半島にある広野保育園に勤めておられた方でその時のことをよく覚えておられました。 私たちは打ち合わせが終わり、夢工房めぐみに戻ると佐々木和也さんから電話があり陸前高田に到着とのこと。夕食もまだなので一緒に食べようとヤルキタウンで待ち合わせ。 ところが、藤井さんたちは議論が白熱し、そこにペコと優希ちゃんも参加して女性5人でケンケンガクガク。ようやく、今日はここまでと、終わった時間は夜の9時。ヤルキタウンにあるレストランは店じまい。陸前高田には何度も通われてる佐々木和也さんの提案で竹駒という所にある仮設店舗へ。そこの「おざわ」というお店でとても美味な魚定食をいただきました。 今夜の宿泊先は二又復興交流センター。旧矢作小学校の校舎を改築して宿泊施設として最近オープンした施設です。震災直後はこの小学校の体育館が遺体安置所として使用されていたとのことです。合掌 |