Seeds for Future [2013年07月07日(Sun)]
藍千里を走る A 草木染のほんの入り口に立ったばかりなのに、そこから垣間見える広大な世界。本当に豊かなものを感じます。 先日、福知山の藍まつり、日吉町のウズベキスタンの布〈スザニ展〉、美山町・新道弘之さんの<ちいさな藍美術館>と、京都の南丹後辺りを、ポコと、染太郎こと北澤勇二さんと巡った時にも天然染料による作品と、それに携わる人たちとたくさん接っすることが出来、なんともありがたい旅でした。 またこのところ、お付き合いが深まってきている(といってもまだ一度も直接お会いできていない方ですが)宇都宮の佐々木和也さんが為そうとしている〈染料植物園〉構想にも、随分と影響を受けております。 そのような、このところ一気につながりつつある草木染ネットワークの一部をお伝えします。 先ずは福知山・藍まつりの様子からです。 藍の会から事前に送られていた藍染布を使った 田老町・ゆいとりの会の小銭入れ・ゆいっこ草履 同じく、サンガ岩手からは鮭のキーホルダーが ハックの家からはその布を裂き織したバッグも(取り忘れましたゴメン!) クリックすると大きく見れます。 梅雨の時期に、藍の絞りが清々しい! これから先は、佐々木和也さんが、陽だまり保育園で、宇都宮大学教育学部衣生活環境学研究室などで取り組んでおられる活動を紹介させてもらいます。 先月末には、日照りなどで育たなかった大槌町の藍畑の話を聞き、当地にこどもたちが宇都宮で育てた貴重な藍の苗の一部を届けてくださいました。 これから私どものご縁のある岩手被災地の方々と、佐々木さんに連なる方たちとの交流が始まると思います。本当に感謝です。 文章、写真とも佐々木さんのものを転載させて頂きました。 「藍救出作戦!」とでも言うべき作業となりました。定植後,根切り虫の被害を受けて再度播種はしたものの,今のところ5cm程度しか成長していません。その間も,畑の雑草は容赦なく大きくなっていきます。梅雨の貴重な晴れ間の週頭。朝から除草で幕を明けました!たっぷり2時間の仕事に対して,この時期の年長としては抜群の集中力を見せてくれました。途中,途中の保育士の声かえが子ども達の目標を明確にさせ,そして身体を動かすことを促していきます。しゃがんだままの作業に要求される身のこなしは,現代社会の中で失われていく大切な力に気づかされます。 陽だまり保育園が5月に定植した藍が根切り虫に悉くやられてしまい,急いで播種を行いました。すくもづくりへの挑戦は桑窪花づくり女性の会と連携するとして,沈殿藍づくりのための藍は何とか確保したいと思います。子ども達も藍がないと大空のシンボルである藍染Tシャツが着られないことを認識していました。 6/30に陸前高田の調査に入り,釜石にて染色家の斎藤洋さんの紹介である人物ー「耕絲館」ぺっこずつ(釜石方言で少しずつの意)主催者の山崎輝樹先生ーにお会いしました。陽だまり保育園の年長が育ててきた藍の苗をお渡しするためでした。8月後半に,斎藤さんと一緒にお会いしにいくのですが,ご自分で栽培された藍が雨不足で全滅したとお伺いし,それではということで7代目の陽だまり藍を嫁入りさせていただきました。伝統染織が三陸沿岸被災者・障碍者を結びつける可能性を私としては研究につなげたいと考えています。無事に釜石の地に根付き,それが新たなご縁につながればと思います。 以上、文章・写真 佐々木和也 |