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リレーハンスト 3 [2012年07月01日(Sun)]

東京の友人から6月29日、首相官邸を取り囲む20万人(主催者側発表)の一人としてデモに加わった時の写メが届きました。「・・・私は今ハンストを選ぶ勇気がないため、昨日は首相官邸前のデモに参加してきました。小さな子供連れのお母さん達や、本当に老若男女の人の波…微々たる行動ですが叫んできました」と。 私は以下のような返事を書きました。

臨場感のある写真で、行っていない私にも現場の空気が伝わります。組織化しない個人が集まってきているこの<金曜日のデモ>は、私は本当に意味があると思います。
今、個に立ち返り、その根拠地を見つけ作ることこそ、このどうしようもない状況を根本から変革していく唯一の道だと思っています。その個がどのように連帯してゆくかという課題はありますが、行動してゆく中でしかそれも見つからないことだと思います。
本当の意味での民主主義を作りだしてゆくチャンスだとも思っています。加藤さんのこと、彼がいてくれたらなと、今更ながら残念に思います。ここは踏ん張りどころですね。
リレーハンストもやはり、個の根拠地をどこに作って行くのかを見つめる時間のように思います。それも一人だけがやっているのではないのだということが、とても大きな意味を、実際やってみて実感しています。たった2日ほどのハンストですが、やはり腹は減ります。そして今までの食生活などの生活態度が否応なく見えてきます。巷はグルメ情報で溢れ、いかに大量消費をあおっているかもひしひしと感じます。その様な65年の中で、私の体も作られてきていることを実感し、なにかとても淀んでいるようにも感じます。
このまま食べなければやがて命にかかわるという予感を前にする行為なので、恐怖があります。何故こんなことをしているのかという自問自答をする時間。自分と向き合わざるを得なくなります。そして他者や社会をもより見つめてゆく行く契機ともなるのではと思います。
村井さんのハンストは14日間、覚悟を感じます。私はあのようなハンストはできません。
でも少しづつでも、長くリレーしていければと思っています。
斎藤


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ついに今日、7月1日、大飯原発が再稼働始めました。

先日1週間ほどアメリカ合衆国オレゴン州ポートランドに行って来ました。
当地の新聞やテレビでは連日、日本より流れついてきている津波による漂流物の記事を伝えていました。あの巨大な桟橋のような物も海岸に漂着しました。
カナダ近海マグロから放射性ストロンチウムも検出されました。北半球の太平洋にすむ魚はすでに汚染が進んでいることを示しています。
1948年、M7,1の巨大地震が福井で起こって大きな被害が出ました。大飯原発の下にも活断層(破砕帯)があるとのこと。与野党の超党派議員で作る原発ゼロの会が、全国に50(福島第一原発の4炉を除く)ある原発の危険度ランキングというのをまとめたのはみなさんご存じだと思います。年数や炉のタイプ、耐震性や地盤状況、周辺人口などを含めて評価した結果、上位には、福井県にある原発がズラリと並び、なんと1位から6位までが、すべて福井県にある原発だということ。
1位2位が大飯原発1号機2号機、3位が敦賀1号機、4位が美浜2号機、5位が美浜1号機、6位が美浜3号機。今回再稼働した大飯原発3号機、相次いで稼働される4号機はその一番危険な1,2号機のすぐ隣にあります。
このような客観的な事実が分かっている中、強行した今回の再稼働は、まさに国家による歴史的な犯罪といってよいと思います。そして押し寄せる市民に囲まれた首相官邸内で、野田総理は、「大きな音だね。」と一言だけ言ったという。言語道断です。


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ポートランド日本庭園にて


私は大切なところで自分を裏切ってしまうようなどうしようもなくアホな人間だと自覚しております。どんな正義に満ち溢れた、才能豊かな人であってもその縁によっては過ちを犯します。時には人殺しまで(戦争時のあの異常を見よ)。その様な存在として人というものをとらえるならば、原発や核のような、たとえ少しのミスでも人のみならず山川草木まで、致命的な打撃を、それも何十年いや何百年、何千年にもわたって与えるような物を、扱ってはいけないと思うのです。〈安全である〉と言い切る人たちに向かって今異議を唱えている人たちの多くは、人の弱さや、愚かさを知っている人なのだと思います。根拠地があるとするならば、自らの愚かさを見つめるところからしか見出せないのではと私は思っています。福島第一原発により人も含む山川草木が、これだけのダメージを受け続けているただなかで、いわば<金>のために再稼働のスイッチを押した「国家」に異議を唱える側に立つことこそ、この国をいやこの地球を守ることなのだと、今までの深い自戒を込めて言いたいと思います。(原発廃止に伴う地元住民に対する生活保障は、もちろん国と電力会社の責任においてするべきです。)
長いハンストを終えた村井さんが、これまで、ともすれば理屈の上での「自然との共生」という言葉を軽々しく使ってきましたが、今は身体いっぱいに「自然との共生」を感じています。 と自らのブログで書かれています。自らの体も自然そのものであったという気付きなのではないでしょうか。衰弱した体でしか見えてこないものがあるように思います。たとえば水俣の苦海浄土で、たとえば広島長崎で、たとえば長島愛生園で、たとえば今の福島で、辛苦の中で生きる人達の言葉が、時として水晶のような輝きを放つのは何故か。それが私たちの胸の奥をノックしてくる大切なメッセージ(贈り物)となるのはなぜか。村井さんは神戸にいて、食を断ち続けることにより、そのような人たちの嘆きの底まで降りていこうとしたのではないのだろうかと・・・

「こどもたちの、こどもたちの、こどもたちのために」退くわけにはいきません。リレーハンストは続きます。

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孫の手 2011年6月撮影

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