ここから3 てびらこつぎっこ [2011年06月28日(Tue)]
てびらこつぎっこ というコトバが自然と浮かびました。 もちろん造語です。名詞でもあり動詞でもあります。 (てびらっこ)とは南部言葉で蝶々のこと。 つぎっこ とは同じく布のこと。 風工房に毎年やってくる てびらっこ てびら(蝶)・てのひらにスッととまる蝶なのか、わらしぇど(こどもたち)のてのひらなのか。 むこうとこちらを行き来する言翅(ことば) つぎ(布)・「飢えは三日でも我慢できるけど、寒さは一日でも我慢できねえ」津軽の民族学者・田中忠三郎さんのことば。綿の採れるところではない、麻布に刺し子重ね、着古した後も古布を何枚も何十枚も重ねつぎ重ねつぎして、ぬぐだまり(あたたまって)きた歴史を持つ人たち。ぬのはつぎっこするもの。 たいまぐらにて てびらこつぎっこをみんなで縫いませんか。 みなさんにおねがいです。皆さんのお仲間と畳一畳分(90センチ×180センチ)の無地っぽいつぎっこ。濃い色のつぎっこには、白っぽいてびらこを、白っぽいつぎっこにはさまざまないろのてびらこを、参加した人の数だけ、自分の命と思って縫い付けてください。そのてびらこつぎっこを被災地の方々に手渡して縫い繫いでいけたらと思います。 それを風工房に送っていただいても、皆さんの縁のある被災地の方々にお針箱と布をセットして送っていただいても、もちろん自由ということにしましょう(むしろそのほうがさまざまな広がりがあって好ましいとおもいます)。 |