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ケアホーム希望 2 [2011年09月27日(Tue)]





てびらこつぎっこが終わり、最後に木皿さんとみんなで<ふるさと>を舞い唄い帰ろうとすると、一言もしゃべらず、静かにてびらこをつぎっこしていた人が、今日のお礼にと一冊の詩集を手渡してくれました。




  止めるには 止まるには


  どうして、こんなに、地球や海が、暴れだした。
  みんなこんなに、頑張ってんのに
  何が、たりないのかな。
  止めるには、止まるには。


         <海をうらまない>  佐藤啓子著  合同出版社 より



その詩集を手に取り、ページを開いた時、私の中に溢れたのは、なぜか申し訳ないような感情でした。遠い京都からやってきて、おやじギャグを飛ばしながら皆を笑わせ、きれいな色を作り、30mもの布を張り、走り回って染めていくような時間の後、てびらこをつぎっこし、こちらのイメージを伝えていくような作業。その一々にみんな応えてくれ、もちろん楽しんでもくれて、私たちも充実感をたっぷり感じた後、そっと差し出してくれた言葉。


痛く、温かく、不安に満ち、希望を捨てず、触れれば涙が溢れそうな、でもそっと包んでくれるようなリリカルな言葉。大地震と大津波の後の恐怖、大船渡に住まわれている佐藤さんのご両親やお姉さんの安否もわからないという、極限の不安のただなかで、綴っていった言葉。





 あったかい


 私がかぜひいて、熱を出すより、
 まだ海の中にいる人こそ、
 早くあったかいとこへ行かせて、
 体を休ませたいよ。
 私は、生きているから、大丈夫。
 早くあったかいとこへ行こう!


         <海をうらまない>  佐藤啓子著  合同出版社 より



この詩集の売り上げの一部は、
「障がい者ケアホーム希望>の震災支援に充てられます。


なぜ<海をうらまない>のか?
あれほどの命が奪われたのではないか。
住み慣れた町が根こそぎ壊されてしまったではないか。
6月に出会った、唐丹のおばあちゃんは「海が憎い」と泣いていた。


手渡された本を繰り返して読んでも、私の中でどうしても引っかかってしまう何かがこの言葉にはありました。
旅から帰って間もなく佐藤さんから手紙が届きました。

「・・海を恨みたくないのです。人を恨むことに、なるからです。」

なんという言葉なのだろう!

私はまたこの言葉の意味を問いながら歩いていかなければならないと思っています。



海にはカキの養殖筏が復活。でも育つには数年かかるとのこと。





啓子さんたちに見送られ、薄暮の山田町を後にしました。



すっかり暗くなった45号線を南へ、大槌町を通り抜けたあたりから、助手席に座っていた、神戸から来た詩人の季村敏夫さんが、急に嗚咽し始めました。

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