ね む れ ぬ よ る [2014年07月01日(Tue)]
集団的自衛権の行使容認・閣議決定 の朝 晴れ渡る青空の、なんという虚空 あの、巨大複合災害が続く 疲弊しきったこのクニと民が、 どうにか人間としての意味を見つけ、取り戻そうと 必死の今を生きようとしているただなかで、 水素爆発・メルトダウン 甲状腺癌 この地球の空と大地と海を犯し続ける その端緒を作ってしまったこの国で 秘密保護法・武器輸出三原則の緩和 そして集団的自衛権の行使容認 たたみかけるように、戦争への道を、 これ以上ない汚い日本語を連ねて 作ってしまった、この朝 彼らの終末を見た朝 東京・東久留米の学芸大附属特別養護学級の庭に集まったこども・そしておとなが、18mの布を二本張り、ワイワイと野染めをしました。9・11後のパンドラの箱を開けてしまったような危機的な空気が世界を覆っているような時期。2002年のことです。 その後、伏見にあった風工房で染めた布の一部を取り囲み、たくさんのこどもたちと縫って行った<せんそうあかん!> あれからどれだけの人たちが耐えられない痛みの中、大切な命を奪われたのだろう。あのとき小さな手で慣れない針を持ち、一生懸命縫っていたこども達も20歳になったあたり。この間「わたし」は何を為してきたのだろう。 この国から、こどもが抜け落とされたような思いの毎日です。 この布を持ち、アホなりに、歩いて行かなければならないと思っている。 |