藍千里を走る [2013年12月14日(Sat)]
12月1日(日)福知山藍同好会・作品発表会へ 大槌町の山間を開墾し、藍や苧の畑を作り、染織やバスケタリーの材料を育ててゆこうと奮闘している山崎輝樹さんのもとへ、福知山藍同好会の主要メンバーの一人である花城正明さんご夫妻が遠路訪ねて行ってくださいました。土を育て畑を育てるところからの藍作りをしているこの同好会との繋がりは、藍の種を探していた時、快く橋渡しをしてくださった、京都・美山の藍染作家、新道弘之先生のご尽力によるものでした。藍の世界の豊かな気持ち良い広がりは、3・11以降の苦難を生きる被災地とも結び合っていきました。 その藍同好会の作品展が福知山で開催され、山崎輝樹さんも遠く釜石より馳せ参じ、ポコと3人お邪魔してきました。 今年の5月に同じ場所で「藍まつり」があった際、北澤勇二先生とポコと3人でお邪魔して以来2回目の訪問となりました。 私事ですが、その後札幌で大層なけがをしてしまいましたが、まさかこの時期に福知山まで来れるとは、予想しておりませんでした。そう言った意味でも今回の小さな旅は私にとって感慨深いものがありました。 右が花城さんご夫妻 右から3番目がこの会の創始者・塩見敏治先生のお連れ合い。その隣が釜石から来られた山崎輝樹さん。 支援学校からの出品作を前に語らう山崎さん達。 この藍の会には、多様な人たちがたくさん関わっておられます。こういう会にありがちなピラミッド型の窮屈な「縛り」のようなものを微塵も感じない、まことに自由な空気に満ちていて心地よい。 花城さんの型染め作品「広島原爆ドーム」 大槌・田老・田野畑からの作品コーナーも 藍を育てるところから始まる染の世界。様々な場所に住む様々な人たちが20年間、緩やかに結び拡がって来られたとのこと。 やはり山崎さん達とご縁がある、宇都宮の佐々木和也さん達が目ざしている世界と重なります。 会場を後にし、塩見敏治先生宅の工房へ、お邪魔する。 先生の一念発起の言葉が、清々しい! 福知山から三陸海岸へ 藍千里を走る 大槌の山間、あの藍畑に蒔かれた由良川や 陽だまり保育園の藍の種が根付き 津波に翻弄された人たちの手が、深き青に染まる日を・・! |