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夏の終わりの野染旅 9 [2013年01月16日(Wed)]

8月26日(日) うんどうぐつ&さかもと助産所 野染
東京・東久留米・学芸大附属特別支援学校の庭にて


岩手の野染が終わり、最後はもう20年以上、夏の終わりに欠かすことなく続けている東久留米の学芸大附属特別支援学校の夏草の校庭での野染。今まではすべて化学染料を使ってして来たけど、今回初めて草木染でしました。ボランティアサークルうんどうぐつさかもと助産院の共催のこの野染は、とにかくこどもたち、それも幼児が多い。私がうんどうぐつと関わったのは1990年のこと。松本の一人人形芝居・がらくた座のちいおばさんこと、木島知草さんを通じてだった。
1988年、ニューヨークで、エイズ・メモリアル・キルトに出会い、人生を左右するような影響を受け、日本に戻りメモリアル・キルト・ジャパンを仲間と共にスタートしようとしていた時期のことで、その当時誰に話してもあまり興味を持つ人が少ない中で、一番最初に深く理解してくれたのがちいおばさんと、その後出会ったうんどうぐつのリーダー・竹本憲生さんと梅垣美保子さんだった。その後、本当に長きに亘ってお付き合いをさせてもらって来ました。知的なしょうがいがあるこどもたちと、地元の中高校生や大学生が共に育ちあってゆくようなグループを長年かかって作り続けてきた人たちです。このブログでもお伝えしたことがある、あの平田豊さんもこのうんどうぐつが大好きで、亡くなるまで交流を続けていました。
さかもと助産所は坂本深雪先生の熱い志と人間性を慕って多くの人たちが、豊かな集まりを作っているところで、この10年ほど前からうんどうぐつと共に野染に参加するようになりました。
当初中学生ぐらいだったうんどうぐつのメンバーも今は結婚して何人もこどもを生んでいる人たちもたくさんおり、この野染の場では助産所の関係で集まるこどもたちとの区別がつかず、ごちゃ混ぜになって何しろ賑やかな野染となります。


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草木野染は、この夏の終わりの野染旅のスタートに町田の三つ又冒険遊び場たぬき山でして、これが二回目になる。両方とも何年も野染をしてきたところで、私の今回の大きな転換を理解してくれ快く受け入れてくれました。

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幼い子供が多い野染。今までとくらべ、間違って染料が顔にかかっても、口に入っても心配ない草木染は、なんとも言えず穏やかで、それぞれの体に添っているような不思議さがあって嬉しい。

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左・柿渋 右・桜の落ち葉


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30年以上に亘って<こどもとゆく>うんどうぐつの竹本憲生さん。
手回しオルガンの懐かしい音が、草木の色と溶けあう。


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染め終わった後、乾いたら、今度は筆に木酢酸鉄を含ませて花や、動物や顔を描いてゆく。まるであぶり出しのようにそこがグレーに変化する。染めている時の賑やかさから一転、静かな時間。これも何とも良い。

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化学染料のような派手さはないが、それぞれの色の個性や匂いが豊かで、そのプロセスで、身体や精神に及ぼすものがまるで違い、心地よい。

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以前染めた布の行方。おばあちゃんの作品。


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お兄ちゃんの背には恐竜が。


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これも野染の行方。
もう一人のリーダー梅垣美穂子さん(中央)竹本さんを支え、
みんなのお姉さん、お母さんのような存在。


この旅の最初と最後が草木野染。研究の余地一杯あり、まだまだ形となるには時間がかかると思うけど、もう後戻りをする気はない。参加した人たちの顔も、<いいよ、これでいこうよ>と言ってくれている。

猛暑の三陸・東京野染旅もこれで打ち止め。ペコ、タ〜ジ〜と3人連れ立って京都へ。豊かな出会いと、被災地の過酷な現状がない交ぜに胸に満ちる。そんな中で終始、この旅で私が圧倒されたのは夏草の緑の波。人の世を覆い尽くすその光の力強さだった。その中に人という動物も息づいているのだという不思議な実感。
タ〜ジ〜は疲れ切って車の中爆睡している。彼のレポートを再読してほしい。(私の長々としたレポートは本当は必要ではなかったのではないかと今になって思う)
これから秋の終わりの三陸野染旅のレポートが続く。気長にお付き合いを。


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