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おかえり [2012年08月15日(Wed)]

大文字の送り火の日、野染の旅に出ます。

京都造形芸術大学で臨時講師を始めて二年目、昨年に引き続き、今年も生徒たちと〈てびらこつぎっこ〉をしました。

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キャンパスで1m×20mの晒木綿を染める。


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一から十まで全部自分が作った作品を課題として提出するのが通常の授業内容ですが、野染は人が染めた上に、いさい構わず重ねて染めてしまう。野染に関わるのは、人だけではない。その時の天候、気温、湿度、風、雨、場合によっては桜の花びら、鳥のフンさえ関わることもある。その作業を通じて人より優れた物、自分にしかできないものを作ろうとするいわば人の業(ごう)のようなものを解いてゆく。そして、布が手元に来るまでいかに多くの人たちが関わって来たか、もっとその先に、綿や蚕や羊などの生きものがいることに思い至るヒントになればよいと思っている。

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そんなたくさんの時間や命が重なった布に、白い蝶を一人一匹ずつ縫いつけてゆく。

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8人の生徒がそれぞれの命として縫いつけた8匹の蝶。このてびらこつぎっこを持って旅に出ます。
昨年、同じように作ったものは、大槌町のわらび学園で縫い継がれ、<ともだち>という作品になりました。今回の物はどこに手渡されるのでしょうか。

昨年は、この授業がきっかけになって、生徒の一人の佐田芽衣さんが野染の旅に同行しました。四年生になった彼女は、教員免許を取り、これからこどもたちと共に生きてゆくと思います。彼女の旅の報告があります。再度、読んでいただければと思います。若き人たちの持つとてつもない力を私は信じています。

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