リレーハンスト [2012年06月26日(Tue)]
被災地NGO協働センターが呼び掛けたリレーハンスト。代表の村井雅清さんは、今日で13日目、命懸けのハンストが続いています。 消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案は26日午後の衆院本会議で与党と自民、公明両党などの賛成多数で可決。 1995年の阪神淡路大震災から、17年に亘り被災地支援を続け、今回の複合巨大災害にも、いち早く現場に駆け付け、ボランティアを組織し、被災者の一番近い所で、身を粉にして活動してきた被災地NGO協働センターの皆さんは、被災者の方々は勿論、三陸に通う私達にとっても本当に頼もしく、ありがたい存在です。避難所や仮設での足湯ボランティア、そしてあのまけないぞう作り。山形など遠く避難生活をしている人たちへのきめ細かな、顔の見える活動は、常に私達も模範としているところです。今、リレーハンストをしている増島智子さんには昨6月、風の布・パピヨンとして活動を始める際、まず遠野まごころネットに詰めていた彼女にお会いし、アドヴァイスをしてもらいました。まけないぞうプロジェクトの中心メンバーとして今も精力的な活動している方です。またニュースレターで良くお名前を聞いている吉椿雅道さんは、四川大地震にも駆けつけ住民に寄り添った支援をされている様子が、テレビのドキュメンタリーにもなり、心に残っていました。彼も今ハンスト中です。 どうしても人間は、一人では自らの命を支え切れないことが時としてあります。今回の大惨事に駆け付け、地を這いずり回ってきた多くのボランティアたち。たとえ訓練されてなくても、一人一人の役割が、どんなに小さくても確かにあり、それが、打ちひしがれている一人一人の<手すり>となっていることは確かです。そのボランティアたちの先頭に立ってきた人たちが、今、食を断ってでも為そうとしていることを、見つめていかねばと思います。 あの国会議員480名。このリレーハンストに共感する人がいるだろうか。 彼らはどこに根拠地を置き、何を見ているのか。 今日可決された社会保障改革案。社会保障とは何か。 原発を維持することが社会保障となるのか。 税を絞りとって、何を守ろうとしているのか。 政治生命をかけるという。その政治とは、その生命とは何か。 国を守るとは何か。 そもそも国とは何か。 リレーハンストは静かな祈り、〈慈悲の怒り〉でもあります。 つないでいきたく思います。 添付写真(虞美人草)の作者、旧友の赤松桂(東京)も、もう一人の旧友と共に24時間と36時間、それぞれハンストを25日〜26日に亘ってしたみたいです。写真の使用許可を得ようと電話をして初めて知りました。前述の大分の山奥に住む夫婦と同じく大学時代から付き合いのある仲間です。ペコちゃんもそうですが、協働センターに届けることなく、人知れずハンストをしている友人がまだいそうです。 長い付き合いの中で、彼らが、極私的な行為とするのもよく分かりますが、今、自らの存在をかけてリレーハンストしている協働センター( ngo@pure.ne.jp)の人たちにも伝えてゆく意味合いもとても大きいと私は思います。出来たら外に向けても意思表示してくれたらと願っています。 |