「まちの市民力」は、街の中で地域やそこで暮らす人たちと一緒に活動している団体を紹介します。
おはなしたまごの会
絵本の読み聞かせではなく、語り手の声ひとつで聞き手が物語の情景を思い浮かべながら聞く「おはなし」の世界。「おはなしたまごの会」は子ども向けのおはなし会のほか、「大人のためのおはなし会」の活動もしているグループです。代表のマイヤース景子さんにお話をうかがいました。
マイヤースさんは図書館司書の仕事をしていたことがあり、アメリカで始まった児童のための読書活動「ストーリーテリング」の勉強をしていました。ボランティア活動を通じて玉川ボランティアビューローに出会い、その縁でマイヤースさんを講師にストーリーテリング講座を開催。2012年にボランティアグループが立ち上がりました。ボランティアビューローで活動していたことから、「大人向けにもおはなし会をやってみませんか?」と声がかかり、活動の幅がより広がりました。
おはなし会に向けては何カ月も前から準備し、練習しています。まずは実際に聞いてみようと、4月のおはなし会にむけた練習風景を見学させていただきました。昔話や創作物語など、ひとつにつき10分前後ですが、耳を傾けていると登場人物や場面が頭の中を駆け巡り、「おはなし」の世界に入り込んで、時が経つのも忘れるほど。

昨年秋にも養成講座を開催し、新しいメンバーを迎えて、12人になりました。活動を続けているメンバーに尋ねると、「他の人のおはなしを聞くと、自分がふだん選ばないようなおはなしも聞けて楽しいんです」といいます。図書館以外でも、地域の高齢者サロンから声がかかったり、メンバーの特技のオカリナ演奏にも取り組んだり、ビューローの紹介で障害のある人が通う施設でのおはなし会をしたり、この6年で活動は地域に広がっていきました。「声をかけてもらえれば行きますよ」
「語り手はあくまでも黒子、『このおはなしが聞きたい』と思ってもらえるように、練習を心がけています」とマイヤースさんは話します。読書とは一味違って、語り手によって異なる声のトーンや間合いをリアルタイムで共有し、心情の変化や場面の描写が楽しめる一期一会のおはなし会。ぜひ一度耳を傾けてみませんか?
●おはなしたまごの会「大人のためのおはなし会」
4月20日(金)10:30〜 中央図書館
5月18日(金)10:30〜 玉川ボランティアビューロー