国会議事堂「氷冷房復元」で「環境立国・日本」を訴える
国内の象徴的施設で新エネルギーを活用し、国民に広くその存在を知らしめ、国民の気運を高めることも重要となる。
雪や氷は、温室効果ガスを全く発生させない循環型無限エネルギーであるばかりでなく、製造コストも発生しない究極の新エネルギーであるが、国会議事堂では、かつて「氷冷房」が利用されており、かつ当時の設備は使用可能な状態で残されている。
「国会議事堂氷冷房復元」こそが、我が国における新エネルギー導入の「象徴」となるにふさわしいと私たちは確信する。
ドイツでは国会議事堂がなたね油を使用したコジェネレーションと水冷房という二つの大きな方法でエネルギーの自立を達成しているという実例がある。環境立国を目指す我が国も独自の取り組みで、国際的に環境重視の姿勢をしっかり訴えるべきである。
2008年05月19日
新エネルギーの中で、なぜ、特に、雪や氷なのか?
利用コストが極めて小さい究極の新エネルギーである
雪や氷は外気などの自然の冷気によって作られる循環型無限資源であり、自然採取にお金がかからないため利用コストが極めて小さい。建物内の冷房では、適度な湿度が保たれ「空気清浄効果」もあるなど人にやさしい、究極のエネルギーであり「真」の新エネルギーである。
日本の新エネルギーのシンボルとなる
関東以南の国民にとって雪や氷は、北国のロマンを感じさせるものであり、あらゆる自然の力がエネルギーになることを強く実感させ「新エネルギーのシンボル」となり得るものである。
また、「灼熱を雪や氷で冷やす」というシンプルで強烈なイメージを与えることができ、「ヒートアイランド対策」のシンボルともなる。
農産物の付加価値を生む
雪や氷を利用した貯蔵庫では、作物の貯蔵に必要な低温高湿の環境を作り出すことができるため、作物の品質保持効果が高く、通年安定出荷が可能になる。また、作物によっては、甘みが増すなどの付加価値が生まれ、高価格が可能になる。(ジャガイモなど)
こうしたことから雪や氷の利用は日本の食料を支える北海道農業に新たな可能性をもたらす。
北海道の物流課題の解決につながる
北海道で農産物が収穫されない春から夏は、本州〜北海道間の物流は、本州からの荷物しかない所謂、片荷輸送ゆえの高コスト構造となっている。北海道の雪や氷を新たな貨物とすることで、北海道の物流構造の改善を図ることができる。
北海道洞爺湖サミットで「環境立国・日本」をアピールできる
2008年7月の北海道洞爺湖サミットでは、地球環境問題が主要な議題となる見込みである。その際、新エネルギーとしての雪や氷の活用は、各国首脳へ「環境立国・日本」をアピールする絶好の素材となる。具体的には会場の一室を雪や氷を利用した簡易な装置で冷房を行うことや、雪氷貯蔵のジャガイモや長イモ、乳製品、牛肉などを食材として
提供することなどが考えられる。
雪や氷は外気などの自然の冷気によって作られる循環型無限資源であり、自然採取にお金がかからないため利用コストが極めて小さい。建物内の冷房では、適度な湿度が保たれ「空気清浄効果」もあるなど人にやさしい、究極のエネルギーであり「真」の新エネルギーである。
日本の新エネルギーのシンボルとなる
関東以南の国民にとって雪や氷は、北国のロマンを感じさせるものであり、あらゆる自然の力がエネルギーになることを強く実感させ「新エネルギーのシンボル」となり得るものである。
また、「灼熱を雪や氷で冷やす」というシンプルで強烈なイメージを与えることができ、「ヒートアイランド対策」のシンボルともなる。
農産物の付加価値を生む
雪や氷を利用した貯蔵庫では、作物の貯蔵に必要な低温高湿の環境を作り出すことができるため、作物の品質保持効果が高く、通年安定出荷が可能になる。また、作物によっては、甘みが増すなどの付加価値が生まれ、高価格が可能になる。(ジャガイモなど)
こうしたことから雪や氷の利用は日本の食料を支える北海道農業に新たな可能性をもたらす。
北海道の物流課題の解決につながる
北海道で農産物が収穫されない春から夏は、本州〜北海道間の物流は、本州からの荷物しかない所謂、片荷輸送ゆえの高コスト構造となっている。北海道の雪や氷を新たな貨物とすることで、北海道の物流構造の改善を図ることができる。
北海道洞爺湖サミットで「環境立国・日本」をアピールできる
2008年7月の北海道洞爺湖サミットでは、地球環境問題が主要な議題となる見込みである。その際、新エネルギーとしての雪や氷の活用は、各国首脳へ「環境立国・日本」をアピールする絶好の素材となる。具体的には会場の一室を雪や氷を利用した簡易な装置で冷房を行うことや、雪氷貯蔵のジャガイモや長イモ、乳製品、牛肉などを食材として
提供することなどが考えられる。
新エネルギーとは何か?
自然の力を利用したり、今まで使われずに捨てていたエネルギーを有効に使ったりする地球にやさしいエネルギー。それが新エネルギーです。
「新エネルギー」は一般的にコストが高く、太陽、風力といった自然条件に左右される面があるが、国産エネルギーであるとともに、基本的にはCO2を発生させないという優れた環境特性を有しています。
新エネルギーは「供給サイドの新エネルギー」と「需要サイドの新エネルギー」とに分類され、さらに供給サイドは「発電分野」と「熱利用分野」に大別されます。
「新エネルギー」は一般的にコストが高く、太陽、風力といった自然条件に左右される面があるが、国産エネルギーであるとともに、基本的にはCO2を発生させないという優れた環境特性を有しています。
新エネルギーは「供給サイドの新エネルギー」と「需要サイドの新エネルギー」とに分類され、さらに供給サイドは「発電分野」と「熱利用分野」に大別されます。
雪氷エネルギー推進連盟会長 衆議院議員 根本 匠
我々が享受してきた近代文明の発展は、石油や石炭などの化石燃料をエネルギー源とした「大量生産、大量消費、大量廃棄」に支えられてきました。その結果、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出によると考えられる「地球温暖化」が深刻さを増しています。また、東京などの大都市部は周辺の地域に比べ気温が高くなる「ヒートアイランド現象」の対策を急がなくてはいけません。そのような中、積雪寒冷地において自然が作り出す雪や氷は、環境にやさしい冷熱エネルギーとして注目されております。
わが国においては、積雪寒冷地と大都市との協同により、この雪や氷を建物の冷房や食品貯蔵用の冷熱源として活用し、地球温暖化やヒートアイランド現象の問題解決を図るための具体的な活動を進めることが求められています。
それらの活動を国政の立場から推進することを目指し、平成18年6月に雪氷エネルギー推進議員連盟を設立いたしました。
多くの皆さまに「自然の冷気」によって生成された氷を用いた冷房を体験して頂くことを通して、エネルギーとしての雪や氷の素晴らしさを知って頂くこと、さらには、地球温暖化防止のために「自分たちにできることは何か」を考えて頂くことを目的とし企画しております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
会長 木元教子
二十一世紀、人口増のもと豊かな暮らしを求めてきた地球は、今、環境破壊と温暖化に真剣に取り組むことを求められています。
資源のないわが国日本も、世界の持続的発展を視座におきつつ、今こそ、地球環境保全に役立つ「生き方」を国民一人一人が考えなくてはならないのです。
私たちが生きるためには、いわゆるライフラインである「水、食料、エネルギー」は欠かすことができないものです。しかし、現実を直視すると、日本は食料、エネルギーの大部分を外国に依存しており、食料自給率は40%、エネルギー自給率は、原子力を準国産エネルギーとすれば19%ですが、原子力を除くとわずか4%しかありません。
わが国に必要な「資源」の供給を確保し、それを有効に利用し、わが国の安定的成長と安全な暮らしを保持する。そのためには国民の合意と理解、そして多くの知恵が必要です。
「もったいない」が地球を守るスローガンになった今、知恵も出さず、行動もせず、国民生活の将来にいつも不安をいだいているというのでは、わが国はおろか、地球も救えない消極的生き方になってしまうのではないでしょうか。
「雪氷エネルギー」は、それらの問題を一体的に解決する可能性をもっていると考えます。
「冷たく湿度も豊富」、農作物にも人間にも優しい空間を創り出す。加えて、二酸化炭素を一切発生させず地球にも優しい。さらには、冬に降り積もった雪が豊かな水資源に生まれ変わり、私たちの渇きと大地を潤す。こんな素晴らしいエネルギーは他にはないのです。
新エネルギーとしての「雪氷エネルギー」を積雪寒冷地だけでなく、首都圏でも大いに活用することが、今、「環境立国・日本」を目指すわが国に求められています。
多くの皆さまに雪や氷についてよく知っていただき、身近なエネルギーとして親しみをもっていただくことを心より願っております。