2008年06月10日
北海道洞爺湖サミット協働企画「雪氷エネルギー国際シンポジウム」
T.開催主旨
北海道洞爺湖サミットは、地球温暖化解決に向けてのサミットとも言われている。
この開催を契機に、世界に向けてクリーンな「雪氷エネルギー利用」の普及拡大を提言するとともに、雪氷エネルギー活用の「先進国」としての日本の実践を参加国の方々に知っていただき、今後の具体的な取組を「宣言」する。
1.世界の積雪寒冷国への提言
(1)世界の積雪寒冷国で、雪氷を再生可能な冷熱エネルギーとして認定し、普及拡大を図るように提言する。
◆具体的イメージ
雪氷エネルギーシンポジウムを開催する中で、以下の2点を紹介、引用しながら、世界の積雪寒冷国、特にG8各国における積雪寒冷地での雪氷エネルギーの活用方法を模索し提言する。
@雪氷エネルギーについての研究は、世界的に見ると、スウェーデン・カナダ・アメリカで始まり、特に雪山を利用して建物を冷房する研究は、ノルデル教授が先駆的に取組を行っている。
A日本で、雪氷が「エネルギー」として認定された歴史と経緯の紹介、日本・北海道での雪氷エネルギーの活用事例の紹介。
(2)雪や氷と共にある文化を楽しみ、雪や氷を資源ととらえることを提言する。
◆具体的イメージ
雪氷エネルギーシンポジウムを開催する中で、アイヌ民族を始め、世界の積雪寒冷地における先住民の「雪氷文化」を紹介し、現代の生活でこそ、より十分に雪氷エネルギーを活かせる知恵と楽しみ方を探り、合わせてウィンタースポーツの楽しさを各国と共有しつつ、再生可能エネルギーである雪や氷の持つ価値の再発見を訴え、雪氷エネルギーが地球温暖化を救う一助になることを提言する。
2.日本の具体的な取組を宣言
(1)国会議事堂「氷冷房」復元を目指す。
(2)北海道・東北・北陸などの積雪寒冷地の農業倉庫について「雪氷冷蔵倉庫」への改修を進める。
(3)首都圏臨海部で雪氷による建設物の冷房、雪氷による冷蔵倉庫の普及を推進することにより、ヒートアイランド現象の緩和を図る。
◆具体的イメージ
雪氷エネルギーシンポジウムを開催する中で、上記の3点を雪氷エネルギー普及に関する日本の具体的な取組として例示し、これまで以上に積極的に取組むことを宣言する。
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