10月19日（木）に予定していた「富山（とみさん）登山」は、10月の天候不順のため実施が延び延びとなり、やっとこの日11月13日（月）に実施できました。日本山岳会千葉支部長の三木 雄三先生と、「道の駅富良里とみやま」に9：50集合し、レクチャー後出発です。

出発前の元気な姿

これから登る富さんを左に見つつ登山道に向かいます。富さんは、２つの峰からなる双耳峰で、右が南峰、左が北峰です。まず、南峰に向かいそこから北峰に行き昼食です。

登山道に入り、沢山ある竹杖を借りここから登ります

休憩タイム。三木先生と登山についてや、途中の木や草、花の名などを話しながらの道中

少し疲れてきたようです

北峰の頂上、349.5ｍ（南峰は342ｍ）

「十一州一覧台」という展望台、この周囲一帯は「県立富山自然公園」

帰りのルートは、「南総里見八犬伝」の舞台となったことから、中腹にある伏姫と八房が住んでいたとされる「伏姫籠窟」という洞穴を見学し帰路につきました

元気に帰ってきました

全国ホタル研究会名誉会長のホタル博士こと大場 信義博士の「ホタルが灯す光の世界ーその多様性と生息環境の保全ー」についての講演会です。自然誌公開講座として一般にも公開（聴講無料）し、中央博物館・講堂で開催されました。千葉県内各地でホタルの保全に関わっておられる方々が多数参加され、大場博士と活発な意見交換が行われました。

開催にあたって、千葉シニア自然大学・飯田 洋理事長の挨拶

大場先生

千葉県内のホタルの保護地域の地図と大場先生の著書類

司会進行と、「開発地でのホタルの保護、20年をふり返って」について講演される中村俊彦先生（元中央博副館長）

保護活動の運営について活発な意見交換がされました（左：中村先生、右：大場先生）

東日本大地震と巨大津波を地形・地質の調査から予見していた、宍倉 正展博士（国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地震調査総合センター）の「地震と津波の科学」について講義を受けます。またこの授業は、全国６つのシニア自然大学公開講座でもあり、東京シニア自然大学からも受講生が聴講されました。

下の写真は869年の貞観地震とその時の巨大津波を示す地層断面

宍倉正展先生

東日本大震災の前は、地質を調査し津波の痕跡を調べるという地道な研究はマイナーな研究チームだったそうですが、その後は急速に研究者が増えてきているそうです。

南海トラフや千葉県沖など次の巨大地震についても調査研究に忙しいようです

今日は待ちに待った収穫祭。6月8日に植えたサツマイモ（紅あづま、紅はるか、パープルスイートロードの3種類）と落花生（半立、オオマサリの2種類）を収穫し、佐倉圃場からほど近いNPO佐倉みどりネットが運営する「フォレストイン岩名」での、焼き芋、ゆで落花生、バーベキューなどを皆で準備し、ビールも交えて楽しい収穫祭となりました。また収穫したサツマイモは持ちきれないほどの持ち帰りとなりました。

ウワー・・・大きい芋じゃねー

甲田暢男先生からツルの切り方など基本的なアドバイスを受ける

晴天の下、サツマイモのツルを刈っていく

茎がツルのように・・・落花生の実を取り込む

サツマモイモもザック・ザックと出てきます

種類別に仕分けて芋の山を作っていきました。落花生も同様に

　

さて、バーベキューの準備に野菜を仕込んでいます

こちらはバーベキューの火起こし

焼き芋の火種は佐倉みどりネットの方達が朝から準備・・感謝

新聞紙と銀紙で芋をくるんで火種に埋め込み、待つのみ

　　　

バーベキューの準備もできてきて・・・

焼きそば作りはお手の物・・・皆、年季が入っているね

出来てきたよ〜

こちらもできたようです

　　　

ゆで落花生も出来上がり

では、乾杯。皆、いい顔しています

ゆで落花生・・・最高！！　お肉も、焼きそばも・・・

焼き芋もできたようです・・ちょっと固いな・・もう一度火へ

皆、話はつきません

中央博物館での講座、午前は尾崎 煙雄上席研究員の「山の自然」のテーマで、日本、千葉の地層・地質、火山・・・などについての講義と後半は博物館の展示内容を見ながらの講義です。午後は、熊谷 宏尚上席研究員による「自然保護」についての講義を聴く。イエローストーン公園の山火事と生物の進化のお話など・・・興味深い話であった。

午前の、尾崎煙雄先生の講義

日本列島の火山分布

博物館内の展示場での解説

房総・峰岡山地の地質について解説

午後は、熊谷宏尚先生の講義。世界初の国立公園イエローストーンについて解説

自然のダイナミックス・・・

10月5日、自然観察指導員で俳句「あゆみ」講師の平栗 瑞枝先生の案内で、北総線・印旛日本医大駅〜鳥見神社〜八坂神社〜松虫寺〜印旛日本医大駅のコースで、里山の樹木、野草、花、巨木などなどを解説を交えてのウォークラリーです

住宅街の路傍の野草や樹木の一つ一つの名前やいわれを聴くにつれ、目の前に沢山の自然があることに気が付きます

村と村の境界の目印などについて解説する平栗先生

セミの抜け殻でオスとメスの見分け方やセミの種類の見分け方などを解説する平栗先生

セミの種類の見分け方を図示した資料

八坂神社で給水休憩

樹木と巨木の里

松虫寺のスダジイ、幹囲7.6ｍ、推定樹齢200〜299年、印西地区で一番の巨木とのこと

松虫寺で少し遅れたお弁当タイムで一息つきます

松虫寺と松虫姫（聖武天皇の第三皇女）のいわれや、伝承の話などを聴く

遠く奈良・飛鳥・平安時代の風景など・・・をふと思う

小倉 久子先生による、船橋市三番瀬を会場に「里海の自然・保全」について学ぶ。ふなばし三番瀬・環境学習館は、「ふなばし三番瀬海浜公園プール」の跡地に、自然体験・環境学習の場として7月1日にオープンしたばかりです。ここの展望デッキでの講義と三番瀬の生き物たちを採取し、その保全について学びます。

午前は展望デッキを教室替わりに小倉先生の講義を聴きます

午後から三番瀬で生き物たちの採取と、その生態の話を聴きます

カニ、アサリ、海藻・・・などなど採取

皆の採取したものを持ちより、小倉先生の解説と質問などで盛り上がります

小倉先生との話の様子（音が出ます）

アサリの浄化機能を実験中

こんなに透明になりました

展望デッキに戻り採取した生き物たちについて更にテキストを基に話を聴きます

アサリの浄化作用をアフター（左）、ビフォアー（右30分後）で比較します。海をこんなに浄化してくれるんですね・・・。

　

沢山採取したアサリは持ち帰りOK。1回分のお味噌汁に使えました

NPO法人ちば農業支援ネットワーク理事の金子黎次先生の「花きづくり」講座。午前は、花づくりについての座学講義、午後からはミニシクラメンの鉢植えを実習しました。

小さい鉢から大きい鉢に植付ける場合は・・・と植付け方法を聞きながら

ミニシクラメンを鉢植えしていきます。

3鉢のうち、1鉢を実習し、残りは持ち帰り植付けします。沢山の花を咲かせるコツは、11月までは出る花は摘まみます・・・との極意を受けます。

夏休みに入った時期ですが、夏休み前最後の授業は、中央博物館分館・勝浦の海の博物館とその前面の磯の生きもの観察・採取の課外授業です。講師は上席研究員の川瀬 裕司先生。

海の博物館・正面

川瀬先生の解説で海の博物館館内を見学

勝浦で見られる生き物の標本たち

海岸の地形の解説

海の博物館周辺の「理想郷観察エリア」のマップと主な生き物、植物など

博物館内のバックヤードの見学と解説を聞きました

　

　

午後から、博物館前の磯に出て、海の生きものの観察・採取とその解説を先生から聞き、勝浦の海の生き物の様子が理解できました

沢山の小さいカニがいるので、まずそれを採取。石をめくるとさっと出てきます

いろんなカニを採取したのですが、色、形が違うようなのにみな同じ種類とのこと・・・驚きです

たまり水（海水）にいる小魚も採取、他にウニ、ヤドカリ、海藻・・・などなど

普段はあまり気にしていない歩いている岩場にも沢山の生き物が生息しています。

下記をクリックして動画を参照してください（音が出ます）

左右の爪の大きさが異なるカニの解説を聞く

最後に採取した生き物たちを海に戻します

夏休みの子供達も大勢いて、賑やかな磯の風景でした

午前は、日本山岳会千葉支部長　三木 雄三氏の山歩きの魅力について講義を聴く。実践の登山は10月に冨山（標高304ｍ）を登ります。

山の魅力について熱心に聞き入る

三木先生、山の話をしだすと止まらないようです。10月の登山も宜しくお願いします

午後は、自然観察指導員の廣瀬 光子先生の「自然観察入門」の講座。身近な周りで見落としている自然を注意深く観察することを学びました。

今日の課題はどんぐりの種類分け。皆でさあー始め

えーと、これとこれは同じだ・・・これは違うな・・・何種類あるのだ？

どうやら分類できたようです。光子先生が図鑑で解説してくれました