欧州造船業概況調査 JSCアニュアル調査シリーズ2010年度 [2011年08月15日(Mon)]
欧州造船業概況調査 JSCアニュアル調査シリーズ2010年度 が公開されました。
【はじめに】 2008年秋のリーマン・ショック以後低迷期に入っていた世界造船市場は、徐々にではあるが新造船船価が回復しつつあるが、構造的な需給不均衡状態は変わりなく、世界的な過当競争状態に陥っている。 欧州の造船業についても、いくつかの造船事業者は、商船建造分野からの撤退、業種転換を発表するなど、この経済危機の影響を大きく受けている。欧州造船業はこれまで、オフショア分野等高付加価値船舶の建造を得意にしてきたが、世界的な造船需要が縮小した分、アジアの造船各社も比較的需要がある当該高付加価値船舶建造分野への進出を目論んでいるところもあり、欧州造船業界・政府はきわめて強い危機感を持っているところである。 このような危機感が広がる中、2010年春には、業界首脳・欧州連合・政府幹部を集め高級レベル会合が開催され、欧州造船政策のレビュー及び将来の対策オプションが検討された。また、現行の造船助成に関する指令の延長に関し、欧州委員会におけるコンサルテーションプロセスも開始された。 本調査は、このような欧州造船業に係る関連情報の収集・評価を通じて、欧州造船業の最近の業況と課題・対策について明らかにすることを目的として実施するものである。 ジャパン・シップ・センター 【目次】 第1部:欧州造船業の近年の業況と政策 第2部:欧州各国の造船業の現状 成果物詳細ページへ(ファイルダウンロード) |