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SELP事務局NEWS

日本セルプセンター事務局の最新ニュースをテーマ別にお届けします。日々動いている活動内容を、リアルタイムでご紹介していきます。


こがね園のデザイン支援活動 [2009年11月11日(Wed)]
10月30日(金)には、福岡県朝倉市のこがね園のデザイン支援活動のための事前調査でした。ちょっとご報告が遅くなってごめんなさい。こちらはもともと下請け作業が中心の施設であり、昨年からの異常なる不況によって仕事が激減してしまったため、本年度から自主製品作りを始めた施設でありました。
今回応募があったのは、浅漬けのラベルデザインについてです。この浅漬け、知り合いの洋菓子店一店のみで販売を開始したばかりなのですが、一袋250円(キュウリ2本)、300円(ナス2本)という価格設定にもかかわらず、一ヶ月で300個近く売れている製品なのですね。ここから判断するに、販売店舗を広げていけばもっと売上を伸ばすことは可能であろうとのことでした。



そこでデザイン活動支援であります。しかしこのコーナーで何回も語らせていただいていますが、単にかっこいいラベルを作ることが今回の企画の趣旨ではありません。そんなものは知り合いの印刷会社なりデザイン会社なりに依頼すれば、いくらでもできるはずです。もちろんお金はかかりますが、お金がかからないからデザイン支援活動にエントリーしたという消極的な考えでは困るのです。このデザイン支援活動の最大の目的は、これをきっかけに施設の取り組みが少しでも前進してもらうサポートとなることです。



その意味で、こがね園への支援方針は、浅漬けを通じた「顧客へのメッセージ伝達ツールの作成」ということにさせていただきました。よくよく担当者とお話ししてみると、こがね園の最大の問題は、これまで下請け作業中心であったために、地元から隔離された雰囲気があったことらしいのです。自主製品というのは、それを通じて地域と結びつくための格好のアイテムとのこと。そこまで考えているならば、製品を売るときにこがね園の概要がわかるミニカタログを作って、さらに次のファンを増やす努力をするべきではないでしょうか? 幸い、こがね園の浅漬けはとても美味しいので、何回も買ってくれるお客さんがいるはずです。そんなお客さんに、たとえば利用者の送迎の際に配達サービスを始めたら…。ラベルデザインうんぬんではなく、こがね園が目指す姿というレベルのお話しをしていくと、どんどん現場からもアイデアが出されてきました。今回のデザイン支援活動というのは、こんな活動をみなさんと共に進めるために企画された事業なのです。



来月には各施設への具体的なデザイン・活動提案書をお示しするつもりです。どうぞご期待くださいね。
花の木苑の調査 [2009年11月01日(Sun)]
10月29日(木)は、愛知県の花の木苑のデザイン支援活動の事前調査でした。この施設のメイン事業はパンの製造。グループホームに隣接した独自喫茶&店舗で販売するほか、イベントに積極的に出店して売上を伸ばしています。自主製品売上の六割程度をパンの売上げが占めているのです。しかし今回申請があったのは、パン以外のクッキーやシフォンケーキの売上げをアップさせたいという理由からでした。クッキーのラベルは、たしかに非常にシンプルすぎて、アピールに欠けています。利用者のイラストを活用しているのはわかるのですが、もう少し使い方に工夫が必要ではないでしょうか?



しかしいろいろな話を伺う中で見せてもらった、10周年記念誌に注目。利用者のイラストや施設の活動写真をふんだんに使った素晴らしい冊子でした。そしてそれが職員のレイアウトによるものであることにビックリ。絵の選択も確かで、センスの良さを感じさせました。せっかくこれだけの素材がふんだんにあり、それを活かせる職員がいるのだから、パッケージにもちょっとした工夫を施したいと考えました。具体的には、記念誌や普段発行しているFLOWERなる活動報告誌の雰囲気を、「花の木苑」の基本デザインにしていくことでしょう。いろんな人がいて、いろんな作品がある。賑やかに、自由気ままに活動している雰囲気。様々な絵がちりばめられた各種のデザインを提案したいと考えています。作品のセレクトは、ぜひ施設の職員にやってもらいます。一緒にデザインを考えていくことも、今回の支援活動の大きなテーマでありますから。



あかつきのデザイン支援活動 [2009年10月26日(Mon)]
先週末には、岡山県の社会就労センターあかつきにも現状調査に行ってきました。瀬戸内海の素晴らしい風景の海沿いにある素晴らしい立地です。ここの作業のメインはうどん製造。施設長の息子さんが営業しているうどんチェーン店のうどん製造を一手に引き受けているというだけあって、年中無休のフル稼働。岡山県でもトップクラスの工賃を実現している施設です。しかし今回のデザイン支援活動は、すごく難しい。というのも、メインのうどんは製造委託だから別にデザインは必要ないし、道の駅で細々と売られているパッケージにそれほどお金をかける必要もありません。



じゃあ他の製品は? ということで施設内を見学すると、穴子の蒲焼きは美味しそうだけど、それほど量を作れる製品ではないし、卵煎餅は一袋100円という超低価格商品。どれもデザインの必要性が感じられないのですね。ではどうして今回の企画に応募したかというと、将来的に半生うどんの製造が出来るようにして、ネットで販売したいとのことでした。たしかにここのうどんは「さざなみうどん」といチェーン店で販売されていて、県内でも「読者が選ぶ美味しいうどん」としてベスト3に選ばれるほどの実力があります。技術的な問題が解決されれば、将来的には大きく全国に販売できる可能性はあるでしょう。ただし、現在のようなデザインに対する考え方(内部制作指向)では問題があるため、施設長が時期尚早ではあるけれど今回のエントリーをきっかけにして、デザインについて施設内でも考えるきっかけにしたいということでした。



そこで今回は、来る将来のネット販売に備えて、施設のデザイン戦略の根本を作っておくという考え方にまとめました。この施設の運営主体は、社会福祉法人・瀬戸内会です。「せとないかい」とも読めるほど、海と密接な関係がある立地です。その立地をもっとお客様に知ってもらうこと、そしてこれまでどちらかというと営業的には地元との連携をとってこなかったため、「デザイン」を武器にして地域連携を図ることを目的とします。具体的には、地元・玉野市の市魚である「メバル」をデザインしたマークを制作。法人全体で使ってもらえるようにします。



また施設としても、魚をつかった新製品(おさかな煎餅など)を開発し、新たなお土産品として地元の土産店等に販売してもらえる営業活動をスタートします。「メバル」のマークの施設がつくった「おさかな煎餅」なら、比較的地元では販売活動が交渉しやすいだろうという考え方です。今回のデザイン支援活動は、単純にパッケージのデザインを作るだけではなく、このように施設側とデザイナーがタッグを組んで新しい取り組みに挑戦するための実験です。何らかの新しい動きが始まれば、それだけでも事業の意味はあるというべきでしょう。今後の動きに、ぜひご期待くださいね。
もみじ作業所のデザイン戦略 [2009年10月25日(Sun)]
今年度の事業の柱の一つである「デザイン活動支援事業」が、いよいよスタートしました。まず第一回目として広島県のもみじ作業所の現状調査に行って参りました。広島県内にはクッキーを作っている福祉作業所が20以上あるそうで、県内の福祉バザーや福祉ショップで販売すると、似たような商品が一同に並ぶことになります。もみじ作業所のクッキーは味には定評があり、日本セルプセンターが手掛けている住友生命のバレンタイン福祉クッキーという企画では、1000個も注文が来るほどの人気ぶり。再来年にはクッキー部門を独立させて、本格的に工賃アップのための施策も検討しているとのこと。そこで、「もっと目立つパッケージをつくりたい」ということで、今回の事業にエントリーがありました。



現状調査してみてわかったことは、「もっと目立つパッケージを」というクッキーラベルですが、使われているイラストが、実ははらみちをさんの作品であったこと。使い方自体が地味なのであまり目立ちませんが、そんな有名アーチストが描いたせっかくのキャラクターを活かさない手はありません。今回のデザインの方向性は、はらみちを作「もみじちゃん」を全面的に前にもっと打ち出し、もみじ作業所のキャラクターとして内外に知らしめることをコンセプトとしていこうと考えました。施設の車にも「もみじちゃん」がペイントされると楽しいですね。もちろんその他にも、クッキーを目立たせるための施策を盛り込んだ提案をしていくつもりですが、詳しくはまだ秘密。こんなふうに、それぞれの施設には自分たちが気がつかない可能性が秘めているものなのです。今回のデザイン支援活動では、それぞれの施設が持っている特性と素材を武器にした「デザイン支援」を実施していく予定です。ご期待ください。

デザイン支援施設決定! [2009年09月29日(Tue)]
9月28日(月)に総務広報委員会が開催され、第1回デザイン支援事業の実施施設選考会が行われました。専門家を交えた議論の上、今回の実施施設は、下記の4施設に決定しました。詳しい内容につきましては、事務局より正式文書にてご報告いたします。
・社会就労センターあかつき(うどん・焼き穴子/岡山県)
・こがね園(浅漬け/福岡県)
・第一もみじ作業所(クッキー/広島県)
・花の木苑(洋菓子/愛知県)
さっそく10月中にこれら4施設を訪問させていただき、現状の問題点を検討し、「デザイン」の力で何が改良されるのかを施設の方と一緒になって考えていきたいと思います。途中経過につきましては、できるかぎりこのブログにて報告していく予定です。ご期待ください。