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SELP事務局NEWS

日本セルプセンター事務局の最新ニュースをテーマ別にお届けします。日々動いている活動内容を、リアルタイムでご紹介していきます。


花の木苑のデザイン支援 [2010年03月10日(Wed)]
悲しい報告が続いた後で、喜ばしいニュースを。花の木苑のデザイン支援活動が、すべて終了しました。といってもこちらの施設は、提案したデザインがすべて承認され、印刷に向かって進行したという意味ですよ。昨日担当者から最終確認の電話をもらい、最終データ作成の依頼を受けたというわけです。花の木苑のデザイン支援のポイントは、利用者たちのアート作品をコラージュして施設のシンボルマークに仕立て上げるということでした。初めての調査で、施設には利用者たちの素晴らしいアート作品が眠っていて、実際にそれらを使った記念誌や会報もあることがわかりました。そのため、この雰囲気を施設のシンボルにするべきだと確信したのです。

せっかくなので、クッキーラベルだけではなくて名刺などさまざまなアイテムを提案することにしました。とくにこだわったのは、サンキューカードです。クッキーを買ってくださったお客様に、利用者たちの素敵なアートを見てもらい、コレクションしてもらおう(永谷園のお茶漬けカードみたいに…話が、古いって?)という狙いの他に、裏には施設からのメッセージが書いてあります。「記念品や引き出物等に、さまざまなイラストを掲載したラベルを作れるので、ご用命お待ちしております」という内容です。素敵なアートをもっている花の木苑ならではの、最高の広告ツールだと思っています。

以下が、今回作成したデザイン一式です。どうです?素敵でしょ? 花の木苑の方々も、本当によろこんでくれました。アンケートには「単純にクッキーラベルをつくるだけと考えていたのに、思っていたより大きな提案をいただいて困惑した。しかし、提案を受けて施設全体が共通したデザインでアピールすることが大切だということに気づかされた」と書いていただいています。そうなのです!! これこそが、今回私たちがデザイン支援活動でみなさんに知ってもらいたかった最大のポイントなのです。

製品のパッケージデザインを格好良くしたい、という要望が良く寄せられます。もちろんそれはそれで大切なことですが、本来「デザイン」とは見かけだけ変えればいいというものではありません。「なぜ、そのデザインなのか」という意味がなければ、それは単にうわべだけ取り繕ったものにすぎないのです。「施設におけるデザインとは、何か?」それを考えることは、施設の根本、あり方、アイデンティティを考えることでもあります。今回のデザイン支援活動を通じて、多くの人たちに訴えたのは、ひたすらそんなことでした。なかなか理解してもらえないのがもどかしいですが、一施設だけでも私の考えに共鳴いただければ、それはそれで嬉しいことです。

これまで花の木苑では、職員全員に名刺を持たせていなかったのですが、今回のこのデザインによって「私も、名刺がほしい!」とう職員が続出。施設長にお願いして、全員の名刺を作ってもらうことになりました。モチベーションアップのためには大切なことですし、今後は職員一人ひとりが外部の人に名刺を配りながら施設のことをアピールし、営業マンになってもらわないと困ります。それが結局は利用者の工賃アップにつながるのではないでしょうか。あとはこれらのデザインが実際に制作され、販売された後の効果を伺っていきたいと思います。ぜひがんばって、成功事例として報告できるようにしてもらいたいですね。