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SELP事務局NEWS

日本セルプセンター事務局の最新ニュースをテーマ別にお届けします。日々動いている活動内容を、リアルタイムでご紹介していきます。


デザイン支援の失敗事例 [2010年03月08日(Mon)]
本年度4施設を選定させていただいて、調査→デザイン提案をさせていただいております「デザイン支援活動」。このブログでもこれまでの経過については、随時ご報告させていただいております。現在、「花の木苑」ではほぼ提案通りのデザインが進行中で、「もみじ作業所」では基本的考えを再度整理した上で本デザイン提案を作成中です。しかしすべての施設がこのように順調に進行したわけではありません。今回ご報告します「こがね園」では、浅漬けのラベルとブランド名の提案、さらに製品を通じて施設の紹介をするためのミニパンフレットの提案をさせていただきましたが、施設側と協議の結果、前回の提案をもちまして今回の「デザイン支援活動」は終了させていただくことになりました。



提案したデザインは、上記の通り。ナスやキュウリの漬け物に、「茄子の旦那」「若妻物語」というユニークなブランド名を付けることによって、顧客に親しみやすさを与え、さらに商品としては高級感も持たせるという提案です。漬け物は日常的に毎日食べられる製品ですから、製品に施設の紹介パンフを同封することによって、漬け物が施設のことを語り出すメディアとしても機能するという効果も狙ってみました。これはこれまで下請け作業が多く、地域に施設のことをもっと知らせたいという担当者の意見を元に構築した企画であります。

この提案が採用されなかったのは、「既存シールの在庫がまだあり、新しいシールをつくるには時期尚早である」というコスト面の判断からです。新製品として他ににんじんリキュールの開発も終了しており、これを紹介するパンフ&チラシの作成を優先したいとのことでした。とてもいいデザイン提案ができただけに、採用されなかったことは残念です。と同時に、応募&選考段階できちんと施設に対して条件を説明できなかったことを反省しております。たしかに今回のデザイン支援活動、現場の状況をきちんと把握した上であまりに飛び跳ねたデザイン提案(過剰なコストがかかる提案)はしないと謳ったものの、市場に対して打って出る製品を作るためには最低限の印刷コストは必須です。そのことを応募段階でもっと条件として打ち出すべきでだったかもしれません。

より良い製品づくりのために、私たちが支援できることは限られています。まったくハードのコストをかけずに新製品開発ができないのと同様に、良いデザインのためには最低限の印刷コストは必要です。内部でカラーコピーを使った印刷事業部があるから、そこの設備の範囲内でなんとかラベルを作ってほしいといった考え方では、一般市場に打って出るだけの製品デザインになるはずがありません。私たちも今回の失敗を教訓にして、次年度以降の活動につなげていきたいと考えています。
とりあえず、失敗事例のご報告でした。