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SELP事務局NEWS

日本セルプセンター事務局の最新ニュースをテーマ別にお届けします。日々動いている活動内容を、リアルタイムでご紹介していきます。


あかつきのデザイン支援活動 [2009年10月26日(Mon)]
先週末には、岡山県の社会就労センターあかつきにも現状調査に行ってきました。瀬戸内海の素晴らしい風景の海沿いにある素晴らしい立地です。ここの作業のメインはうどん製造。施設長の息子さんが営業しているうどんチェーン店のうどん製造を一手に引き受けているというだけあって、年中無休のフル稼働。岡山県でもトップクラスの工賃を実現している施設です。しかし今回のデザイン支援活動は、すごく難しい。というのも、メインのうどんは製造委託だから別にデザインは必要ないし、道の駅で細々と売られているパッケージにそれほどお金をかける必要もありません。



じゃあ他の製品は? ということで施設内を見学すると、穴子の蒲焼きは美味しそうだけど、それほど量を作れる製品ではないし、卵煎餅は一袋100円という超低価格商品。どれもデザインの必要性が感じられないのですね。ではどうして今回の企画に応募したかというと、将来的に半生うどんの製造が出来るようにして、ネットで販売したいとのことでした。たしかにここのうどんは「さざなみうどん」といチェーン店で販売されていて、県内でも「読者が選ぶ美味しいうどん」としてベスト3に選ばれるほどの実力があります。技術的な問題が解決されれば、将来的には大きく全国に販売できる可能性はあるでしょう。ただし、現在のようなデザインに対する考え方(内部制作指向)では問題があるため、施設長が時期尚早ではあるけれど今回のエントリーをきっかけにして、デザインについて施設内でも考えるきっかけにしたいということでした。



そこで今回は、来る将来のネット販売に備えて、施設のデザイン戦略の根本を作っておくという考え方にまとめました。この施設の運営主体は、社会福祉法人・瀬戸内会です。「せとないかい」とも読めるほど、海と密接な関係がある立地です。その立地をもっとお客様に知ってもらうこと、そしてこれまでどちらかというと営業的には地元との連携をとってこなかったため、「デザイン」を武器にして地域連携を図ることを目的とします。具体的には、地元・玉野市の市魚である「メバル」をデザインしたマークを制作。法人全体で使ってもらえるようにします。



また施設としても、魚をつかった新製品(おさかな煎餅など)を開発し、新たなお土産品として地元の土産店等に販売してもらえる営業活動をスタートします。「メバル」のマークの施設がつくった「おさかな煎餅」なら、比較的地元では販売活動が交渉しやすいだろうという考え方です。今回のデザイン支援活動は、単純にパッケージのデザインを作るだけではなく、このように施設側とデザイナーがタッグを組んで新しい取り組みに挑戦するための実験です。何らかの新しい動きが始まれば、それだけでも事業の意味はあるというべきでしょう。今後の動きに、ぜひご期待くださいね。