5月18日〜19日今年もシャボン玉フォーラムに参加しました
今回の会場は山口県湯田温泉です。
山口県の真ん中、美祢市(みねし)には、秋芳洞と秋吉台という自然の造形があり、生物の多様性を保持しているところです。茅葺き屋根の材料やセンブリが採れたりと、かつて草原の役割は生活と密着していていました。しかし、生活様式が変わり、草原は減る一方。明治時代には山口県からさらに鳥取の方まで広大に広がっていた草原は、今では秋吉台くらいしか残っていません。
さらに生命を育む場所として貴重な場所であることをこのフォーラムの基調講演で学びました。
講演してくださったのは、景観生態学がご専門の荒木陽子さん。
昔、私が小学生の頃、教科書の写真で見た秋吉台。草原について知れば知るほど興味深い報告が盛りだくさんでした。強い酸性土壌の農地には、石灰で土壌改良し、草は肥料になり、降った雨水をきれいに使わないと、下の秋芳洞にも影響が出ます。放棄された畑では外来植物が繁茂してしまいますので、人の手での管理が必要なのですね。湧水も豊富で素敵なところです。
もう一つ、
奇跡の海と言われる上関で自然保護活動をつづける高島美登里さんのお話も興味深いものでした。
推定生息個体数がわずか5,000羽と言われるカンムリウミスズメが、上関海域は世界で唯一、一年中生息しているところ、とのこと。
彼らの子育て場としてもこの海域は貴重です。
さて、写真は初日夜の交流会の様子。
せっけんを愛する仲間が全国から集まりました。
次の写真は二日目に参加した分科会で「大殿ホタルを守る会」の岡田勝栄さんの報告会の様子です。許可を得て毎年小学生たちと蛍を採り、蔵で産卵させ、幼虫を飼育し、また河畔に戻す活動をされています。その結果蛍は増えてきました。でもその前にきれいな川や土の環境がなければ育ちません。熱心にお話される岡田さんに心打たれました。生活クラブ北海道の皆さんともお会いできてとても嬉しかったです。来年は生活クラブ滋賀の組合員のみなさんがご担当とのこと。琵琶湖はせっけん運動の発祥の地です。
ぜひ大勢で訪れたいものです。楽しみにしています。
おまけ。
外郎(ういろう)という和菓子がありますが、山口県が発祥の地だとご存知でしたか?私は外郎といえば名古屋かと思っていました。湯田温泉の勝栄堂さんの若い女将さんとお話しができ、ウンチクを伺いました。美味しい〜!ヘルシー!外郎の見方が変わりました。
道端

