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地域に暮らす私たちが、地域資源の魅力に気づき、
楽しく活用するしくみづくり

2023年04月17日

2023・サシバたんぼプロジェクト・5

今年は3年ぶりくらいにこの時期から、
サシバが里山で鳴いて姿を現してくれています。

サシバたんぼプロジェクトとしては嬉しい限り、
また営巣してくれないかなあと期待しています。

そんな今年の水稲種まきには、若者のお手伝いがたくさん。
優命園スタッフと合わせて、20代が7名、
なんと、この日の作業者の平均年齢は30歳!!

超高齢化農村においては、
何とも珍しい農作業風景になりました。

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細かい肩の凝るような長時間仕事は。
体育会系男子にはつらかったかもしれませんが、

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中古播種機の精度があまりよくないので、
ポット育苗箱に種籾を補充して、覆土するのは手作業なのです。
まぁ、これが米作りの年間作業の中で、
もっとも繊細な仕事でありますので、今日だけは我慢して。
皆さん、根気よく、大変がんばってくれました。
夕方には、予定通り180枚の育苗箱に無事播種完了。
助かりました。

おかげでその分手の空いた母ちゃんは、
体調も好調で、朝から9人分のランチとディナーとスイーツ作りに専念。

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昼は、本当に久々にあずまやでの昼食会を楽しみ、
夜は、1年育てた里山黒豚の豚骨カレーでおおいに盛り上がりました。
(だしを取った頭骨を囲んで、
野生動物研究者を目指すS君に、イノシシとの違いを細かく教わりました。)

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集まった若者は、
それぞれに人生の進路を深く深く模索中。
林産商品開発、小規模農業、野生動物研究、森の幼稚園運営
などなど、どれも素敵な未来を描きつつ、
それぞれに夢や不安を抱えながら、歩み続けている日々・・・
と、いったところです。

諸外国と比較しても、財務省主導のおかしな経済政策の失敗が30年近くも続いて、
こういう若者達の誠実な夢が叶いづらい国になってしまったことは、
とても残念な状態です。
私たち世代の責任もありましょう。

厳しい中ではありますが、
知恵を絞って、夢を叶えていってほしいな、と切に願いまする。
人生という長い旅の途中に、また立ち寄ってください。
こういう次世代の誠実な若者達と、
知恵を絞り合う場でありたいと思っているのです。

 
  by 里山おやじ







2023年04月08日

2023・サシバたんぼプロジェクト・4

モニタリングビオトープ作りの工事は、
なかなかに苦労しました。

何しろ、湿地に重機を入れるので、スタックが怖くて、
慎重にならざるを得ないから時間がかかる。

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土手を作るとバックホーのアームで届かないところも多々出てくるので、
人力スコップ作業もかなり必要。

「掘ればため池」という重粘土の土地柄は、
ある意味ビオトープ作りには向いているんですが、
水分を含んだ重粘土のスコップ作業は、
まさに「ザ・重労働」そのもの。

この春から3人になったヤングスタッフトリオのパワー無しには
とても出来ない作業の連続になりました。
まぁ、ここは若さにまかせまする。

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途中、バックホーは何度も立ち往生して、
ヒヤヒヤでしたが、そのたびなんとか脱出。

5つの小さなため池にパイプも通して、
水位の調整も出来るようにしました。
水不足の年には田んぼの水量確保の機能も持たせたいのです。

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水を張ってみると、
とてもいい感じで、里山にマッチした、
ちょっと絵になる風景であります。

仕上げをもう少し丁寧にやっていきますが、
遊び心をくすぐるようなデザインになって、とても満足。
好きな場所の一つになりそうです。

モニタリング調査がとても楽しみになってきました。

   by 里山おやじ

2023年04月05日

蜂ー梅ー羊・共演の春ですが・・・

なんとも、驚くばかりの早い春です。

梅の花が満開に咲いて、まきばの草も伸び始めたので、
葉が出る前の梅の下に羊たちの放牧開始。

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今年初めて、ここで越冬した日本ミツバチや
昨年から飼育しているマメコバチたちが
いま、この梅の花に来ています。

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我が農場の一年で最も好きな風景の一つです。

が、その一方で、ここまで早い春は、農家としては心配も多い。
日中の気温は確かに高いけど、
朝は冷え込むので連日霜、霜、霜。
梅の花はどれほどのダメージを受けていることか・・・。
いくらミツバチたちが来てくれていても、
まともに受粉して結実してくれるかどうか・・・。

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昨年から、この時期に数本の枝にタグをつけて、
セット率というのをカウントしています。
(咲いた花の数のうち、いくつ実になるかという率。)
霜の被害によって、今年はこのセット率が相当低くなりそうないやな予感がします。

   by 里山おやじ

2023年03月13日

2023・サシバたんぼプロジェクト・3

今年、サシバたんぼプロジェクトで新たに挑戦してみることにしたのは、
田んぼの生き物・モニタリング調査。

尊敬する宇根豊さんが、以前から
「百姓仕事といきものの関係が浮かび上がってくるよ」と、
提唱されていた4度の時期に、是非やってみたい。

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そのためには、
浅瀬のビオトープをどうしても作りたい。
ということで、雪解けを待って、まずは候補地の測量。

ただし、ビオトープのためのビオトープというのではなく、
あくまで、稲作農家が必要とする水源としてのビオトープだ。

細かいことかもしれないけれど、
ここは、ちょっとこだわりたい。

ビオトープのためのビオトープでは、
誰にも広がっていかない気がするし、
農業者感覚と自然保護感覚が仲良く共存できるような
そんなモニタリング調査にしていきたいから。

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まあそんな思いを抱えながら、ようやく工事スタート。
ミニタイプとはいえ、バックホーの重量では、
湿地にはまってしまっては大変なので、
慎重に外側から浅瀬を掘り進めている。

工事は始まったばかりだというのに、
早くもこの浅瀬には、
ヤマアカガエルが産卵して、
その卵を食べに、毎日サギがやってきている。
あっという間に食物連鎖が動き出したのだけれど、
もしかして、浅瀬ビオトープは、
サギの独壇場になってしまうかも・・・。

まあ、なにはともあれ、
農繁期突入前までに、水源ビオトープを完成させて、
モニタリング調査を実現させよう!

         by 里山おやじ

2023年03月11日

3/11

あの日から12年。
暖かい日が続いているので、
梅が開花してこの日を迎えたのは初めてだ。

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あの年は寒かったから、
被災後の避難所で寒さに凍えた方も
たくさんおられたと思う。

せめてあの年が、
このくらい暖かい春だったら・・・と、
思いながら白い花を見る。


昨年秋に、
久々に測定した干し草の放射能が全く検出されなかったので、
12年ぶりに,この春はキノコの植菌をすることにした。

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原発事故後の放射能汚染問題は、
生産農家を苦しめて、国民を分断して、
大きな混乱を引き起こした。

キノコを植菌できたとしても、
この国の厳しいエネルギーの問題は、
私たちに突きつけられたままだ。



震災時に小学生だった次男は、
いま、新規就農して、農場でともに働いている。

あのとき、放射能汚染次第では、
西日本に疎開?させようかと、
真剣に準備もしていた。

今年は、建設中の小屋の屋根の上で、
一緒に黙祷の14時46分を迎えた。


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12年という月日は、
様々な風化があって当然だし、
家族や近い人たちの形も変わっている。

そんな中でも、
自分が、絶対に忘れてはならないと思うあのときの風景や
自分の中に沸き上がった入り乱れた感情を、
この日だけは、
確認しておかなければならい3.11。

by 里山おやじ



posted by 里山生活学校 at 07:18| Comment(0) | 未分類

2023年03月06日

2023・サシバたんぼプロジェクト・2

田んぼの雪が溶けました。
一気に春を感じる里山です。

さっそく、冬場に作った鶏糞堆肥をたんぼに運んで撒きます。

堆肥作りは現在探究中で、まだまだ納得がいくものには到達していませんが、
それでも、少しずつ進歩はしています。

何より、発酵という奥深い技術探求は,純粋にとても面白いです。

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春を感じながらのたんぼ仕事は、実に気持ちよいものですが・・・
昨秋久々にトラクターで秋起こし作業ができたため、
その分、田の面が柔らかくて、
粘土質の土が長靴にくっついて重くなるのには参ります。

袋詰めした堆肥を運搬車という機械でたんぼに運びますが、
散布機械はないので,ここからは手作業。

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これは、結構、力とこつが必要です。
1カ所に偏ってしまわぬように、ただ力任せというわけにはいきません。

特にCN比が不十分な今のうちの堆肥は、
少なめに、均一に、薄く、広くといい聞かせながら、
慎重な作業です。


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作業帰りには、先日伐倒したたんぼ周辺の雑木を
軽トラックの荷台に積み込んで、持って帰りました。

あの原発事故から12年。
昨秋、干し草の測定でも放射能が検出されなかったので、
この春は、久しぶりにキノコを植菌してみます。

    by 里山おやじ

2023年02月20日

2023・サシバたんぼプロジェクト・1


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雪が大分溶けてきたので、
たんぼ周辺の整備作業を始めておりまする。

まずは田んぼに大きくせり出し始めた雑木の伐倒。
田んぼの日当たりや風通しの環境改善が目的ですが、
田んぼの見晴らしがよくなることで、
サシバが狩りをしやすくなる効果も期待できます。

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なのでもちろん、サシバが営巣しそうな松の木は残します。
伐倒した樹は、幹と枝に分けて,
久久にきのこも植菌してみようかな、と。

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今年は、新たなビオトープも造成、整備して、
水生動物のモニタリング調査も模索中。
春の訪れまで、もう一息の里山です。

     by 里山おやじ



2023年01月28日

暴風被害

里山生活は、
時として様々な自然の猛威を受けます。

先日、夜中一晩中吹き荒れた暴風で、
久久に手痛い被害を受けました。

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年末から建て替え工事を始めていた新しい鶏舎が、
順調に完成間近だったんでありますが・・・

この暴風で無残にも、
貼り終えたばかりの屋根を吹き飛ばされ、
柱まで基礎から引っこ抜かれて大破してしまいました。

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あまりの被害に言葉を失ってしまいましたが、
落胆している暇もなく、
翌日から即、再建工事を開始。

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けれど、
正直、時間を強制的に戻されたようで心が折れて、
なんともモチベーションの上がりまへん。

間の悪いことに、
ここまで比較的穏やかな暖冬傾向だったのが一転して、
大寒波襲来で、連日真冬日の中での厳しい作業。

材料はすぐに雪に埋まるし、
足場は凍り付いてて滑りやすいし、
おまけに手はかじかんでぶきっちょ状態・・・
なかなか作業がはかどらんのでありまする。



まあ、里山生活「あるある」の出来事ではありますので、
こんなときは、コツコツと頑張って乗り切るしかないんですなあ。

   by 里山おやじ

2023年01月04日

あけましておめでとうございます。

2023年、あけましておめでとうございます。

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年末に燻した恒例のスモークチキンと

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おせち料理に舌鼓を打ちながら
箱根駅伝を観て、
穏やかな正月を迎えている里山です。

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ま、穏やかとは言え、
連日、こまめな雪かき作業はありますし、
動物たちのお世話に休みはありませんが・・・

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それでも、今年は、趣味の木工もできました。

気分を切り替えて、そろそろ今年の仕事始めです。

今年は春に新メンバーも加わって、
新しい挑戦も始まります。
良い年になりそうな予感あり、です。

本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

      by 里山おやじ

posted by 里山生活学校 at 07:40| Comment(0) | 未分類

2022年12月29日

「工」

年の瀬なので、
今年撮った写真から1年を振り返ってみたら・・・
「おまえ、ホントに農家か?」と、
自分自身に突っ込まれそうなくらい、
季節を問わず大工仕事ばかりしていた。

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農的暮らしは手作りが基本、とはいえ、
こんなに大工仕事を続けた年はなかった気がする。



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農場に後継者ができると、
そのぶん大工仕事をする時間が生まれるし、
将来への農場設備の投資意欲が高まるし、
自分が元気なうちに、
その大工仕事のノウハウを伝えとかなきゃ、
という一種の使命感も芽生えるんですな。

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そんなわけで、
自然な流れとして、
気づいてみれば、大工イヤーになっていたのでありました。

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なので、自分の今年を表す漢字は大工の「工」。
どの大工仕事も、
それなりに納得できる手間をかけて没頭できたから、
人生はこんな時間のためにある、
と思えるような、至福の時間でありました。

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なにはともあれ、
家族そろって、無事に一年過ごせそうなことに、
静かに感謝の年の瀬。

今年も1年お世話になりました。

どうぞ、良いお年をお迎えください。

       by 里山おやじ