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地域に暮らす私たちが、地域資源の魅力に気づき、
楽しく活用するしくみづくり

2024年08月21日

田舎移住&エコビレッジツアー

初の試み、田舎移住&エコビレッジツアー開催しました。
参加者は、東京、千葉、神奈川、福島、山梨、県内など多方面から子ども含めて22名。
今回は「人生デザイン構築学校」(通称JDS)の卒業生のみなさん中心のメンバーでした。
(私は現在JDS受講中。)

1日目は「うたがき優命園」での農場見学と農場ランチに始まり、
広瀬地区センターを会場にしてエコビレッジシンポジウム、
夜は、ランタンと花火を楽しみまして・・・・


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2日目は広瀬地区の古民家とログハウスの見学、
「うたがき優命園」に戻っての
チェンソー製材やロケットストーブの見学まで、
一泊二日盛りだくさんのメニューを
都市部在住のみなさんに満喫してもらいました。

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地元広瀬の食改善グループの皆さんには夕食、朝食の準備から
後片付け、布団の準備まで大活躍して頂きました。

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四月に地区センター長になって、
地域の再生に新しい村づくりとして
「エコビレッジ」を掲げることにしました。
このビジョンを描くのに100日かかりましたが、
140日目にして
この広瀬地区に新しい風を吹かせる第一歩になりました。

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エコビレッジというと、
カリスマリーダーが救世主的にやってきて
牽引するパターンが多いと思われますが、
ここでは、また別のルートから新しいタイプのエコビレッジを
じわじわと地道に創造していきたいな、と思っております。

   by 里山おやじ


2024年08月08日

小麦収穫

今年は6月まで、
本当に雨が少なかったので、
田んぼは水位が保てずに苦労してました。
が、その分、小麦の出来映えは質量共に最高でした。

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天日干しして、脱穀したあと、
最後の仕上げ乾燥もハウスの中で充分にできたので、
水分は10.4%。
これなら保存も安心です。


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自給ライフは
多品目にいろいろなものを生産する暮らしでもあるので、
近年の異常気象に対しても,
ある程度の危険分散効果があるという事だと感じています。
これを1つの品目に賭けてしまうと
効率と引き換えに危険回避力は弱まってしまいます。
百姓の「百」は危険回避力を表す数字でもあるのでしょうね。

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   by 里山おやじ

2024年08月01日

2024・サシバたんぼプロジェクト・2

今年は6月まで,深刻な水不足に悩まされて、
田んぼの溜め池が空っぽ近くなる時期さえありました。
(この機会に、外来種の鯉を駆除できたことはメリットでしたが。)


うちの溜め池頼みの里山たんぼは、水位を確保する事ができず、
そうなると、一気に害草達が光合成活発でぐんぐん伸びて、
田車が使えなくなってしまい、
そこからはひたすらの手取りを2回。
時に炎天下での約7反×2回の草取りは、
なかなか心身に堪えまする。
今年の草取りは、めちゃくちゃ大変でした。
(という、有機栽培、自然栽培稲作農家は、ほかにもいらっしゃるのでは。)


そんなわけで、
最後の田んぼが終わったときは、
思わず、畔にへたり込んでしまいました。

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そして、この作業のスピード、
農場長の次男には全く勝てなくなったどころか、
時には、2倍近くの差が付けられる有様。
畔にへたり込んだその日の夕方、次男は駅伝の練習に。
あぁ、年取ったよなあ、俺・・・。
という哀愁に浸りながら、
田んぼで聴く「テルーの唄」が、心に沁みました。
(たんぼ仕事は、スピーカーで音楽聴きながらやることしばしば,
なのですが、この曲が私の「田んぼ仕事に合う」ベストナンバーであります。)

       by 里山おやじ

2024年07月23日

羊たちへのつぶやき・・・

いろいろあって、ありすぎて・・・投稿がずいぶん空いちゃったよ。

まさか、自分にこんなお役目が回ってくるとは思わなかったし、
自分がそれを引き受けるマインドになるとは、
1年前まで夢にも思いもしなかったんだよね。


農家一筋32年だったけど、
春から週3回、32年ぶりの「出勤」しとるのよ。
32年前と言えば、
私がまだ君らと同じようにふさふさのブイブイだったころの
遠い昔のことなんで、慣れるまでにちょっと苦労した。
(やっぱり、夫婦でゼロから作ったこの農場での
思う存分の試行錯誤の時間がなにより一番面白いからなあ。)


まあ、そんなわけで、まわりから驚かれながら
この春から農家と地区センター長の二刀流になったんだよね。


まだ、100日だけど、これができているのは、
私のいない時間も農場を回してくれている
現役ふさふさブイブイの若者スタッフ達のおかげさま。
本当に、感謝 感謝 感謝なのだよ。


そして、その感謝を込めて、
地域再生を精一杯やリはじめておりまする。
少子高齢化、後継者不足、過疎加速化などなど
なかなかに厳しい状況だからこそ、
毎年、刈っても刈っても生えてくる
君たちのそのウールのように、
逞しい再生力が欲しいのだ。
この地域にも。
農家にも。
(私の頭部にも!)


実際、新しい村の再生には、
古い毛(これまでの常識や慣習)の刈り取り
が本当に必要なところもきっとある。
古い毛を失うことを恐れていては、
新しいウールは生えてこないと思わん?
(説得力ない? 泣)


そんなわけでこれからは、
そんな地域再生奮闘記の投稿もちょっとしてみようかな、
と思ってる。
ウール再生力逞しい君たち・・・・
(草に夢中で)さっきから全然話聞いてないよね。

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   by 里山おやじ
posted by 里山生活学校 at 19:00| Comment(0) | 未分類

2024年05月01日

4月のオープンデイ


今年2回目の芽依ちゃん企画里山イベント。
名称は今回から「オープンデイ」です。

ゴールデンウィークスタートにして最高のイベント日和。
に、遠くは田野畑村から、20名の参加者で賑わいました。


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午前中の農作業体験としては、押し切りという手道具を使っての藁を刻む体験。
刻んだ藁は、マルチとしてキッチンガーデンの畝に敷き詰めていきます。
子ども達も果敢に挑戦しました。


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藁切り作業体験の次は・・・小麦畑を通って、よもぎエリアへ。
小麦畑では、栽培担当の諭季ちゃんが生育状況や作業状況を説明。
諭季ちゃんのお菓子はここから始まっているのです。

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続いては、今回の大きなテーマであるよもぎの摘み採り体験。
昨年から、よもぎ女子として
すっかりよもぎにはまっている芽依ちゃんのよもぎフィールドにて、
見分け方や用途に分けての採取の仕方を学びました。

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お待ちかねのランチは、いつものあずまやへ。
わらびやよもぎやフキノトウと言った春メニューと
ご飯と味噌汁、生卵の純和食で。


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食後には、恒例になりつつある愛農かまどのピザづくり。
今回は、桑の実のデザートピザです。


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かまど担当は、勿論かあちゃん。
スタッフ入れて24枚のピザを次々と。

腹ごしらえして午後の部へ。

ワークショップ組は、芽依ちゃんのよもぎオイルづくり。
この日のために試作を繰り返してきましてのデビュー戦です。



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参加者の皆さんも初のよもぎ体験。
おしゃべりしながらのできあがり品に大満足だった様子でした。


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一方、お散歩組は、春の花を観察したあと、
たんぼビオトープへ。
ガムシ、ぬかエビ、ミズカマキリ,ヤゴ、オタマジャクシ・・・
一気に増えた生き物たちが次々と網にかかって、面白かった。


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それからたんぼを通って、草地へ。
ここで、ちょっとしたお昼寝タイムにしました。
何しろ気候が最高だったので。

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最後は、菜の花畑の「インスタ映えスポット」を通って、
花に囲まれた写真をたくさん撮って、
ログ小屋で一休みして、
ワークショップ組の待つ里小屋へ。

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最後は、小さな5人マルシェ。
本日のテーマだったよもぎにちなんだ
よもぎ茶やよもぎマフィンを中心に、
優命園で生産している日常商品のお買い物を楽しんでもらいました。

一年で指折りのイベント日和。
楽しい時間を満喫できました。
参加してくださった皆さま、ありがとうございました。
今年は毎月、イベントやっていきます。


    by 里山おやじ

2024年03月25日

2024・サシバたんぼプロジェクト・1

今シーズンのサシバたんぼプロジェクト、米作りスタートです。

まずは、種籾の塩水選と有用微生物培養液を使った24時間殺菌から。

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塩水の濃度、酵母と乳酸菌の割合、水温、エアレーションの時間・・・
どれも、きめ細かい作業ですがとても大事。

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しかし、またどれも年に1回の作業なので、
農業日誌や栽培歴を入念にチェックしながら、ミスを防いでいきます。

思えば33回目の米作り。
気がつけば、すっかり主導は次世代へ。

年月を掛けて習得した技術の伝承がこれからの役割なんだろうな。
伝承できる次世代が身近にいてくれることこそが幸せなこと。

丁寧に、確実に、伝えていきたい。

   by 里山おやじ

2024年03月17日

3月イベント「里山の小さな春を歩いて探して遊んで食べる日」

今年最初の里山イベント
「里山の小さな春を歩いて探して遊んで食べる日」を
今回も里森屋・芽依ちゃんの企画で開催しました。

昨年1年間で7回の里山のイベントを開催して、
少しずつ参加者も増えてきて、今日は22人(うち子ども8人)の参加。
これくらいが優命園のイベントとしては理想的な参加者数ですね。

午前中は、雪解け直後の農場散策ガイド。

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溜め池のヤマアカガエルの卵や
たんぼ周辺の「ぬるめ」と呼ばれる溝に棲息するドジョウやゲンゴロウなど
の水系の小動物達を歩きながら観察。
これはすっかり優命園の得意分野になりました。

動き始めている小動物達に
確かな春の訪れを感じました。

多くの子ども達は水辺の生き物大好きで、
これもまた大きなたんぼの価値なのです。
たんぼは、単なる商品としての米の生産工場ではないってこと。
日本の、里山の、小さなたんぼ・・・残したい、なんとしても。

たんぼのあとには諭季ちゃんの育てる小麦畑を見て、皆で麦踏み。


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お昼のランチは、そんな麦体験をしたあとに
小麦の全粒粉を使ってのピザづくり。

トッピングには里山鶏のミンチと山菜のワラビで特性里山ピザ。


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しばらく休んでいた愛農かまども久々の復活で、熱々ピザのできあがり。

かまどの達人・かあちゃんも手際パワー全開で、
22枚のピザを次々と焼き上げました。

それから、ご飯と味噌汁と漬物様々、全ては里山素材メニューで。
こうやって、野外の賑やかな食卓を囲む食事は最高です!


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午後は、これまた久しぶりのいのち森復活で
子ども達の声が響き渡りました。

ツリーハウスで子ども達が遊ぶのはいつ以来だろう。
この日は、階段が一部朽ち果てていたので、上には上れず、下のテラスで。

ほかの木製遊具も、半分は朽ちてきたので、
今年は修理イヤーになりそう。

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慌てずに、一つずつ直していきましょう。楽しみながら。



最後は、里小屋にて、小さな5人マルシェ。

半農半Xのシェアファームという形を模索している優命園は、
個人事業主の集まり、という見方もできます。
半農を共働でシェアし合い、
半Xで自分たちが価値を感じている得意分野のモノを生産して販売します。

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小さなこのマルシェは、
そんなコミュニティのあり方を表現する場でもあります。

ログテーブルに自分たちがそれぞれに丹精込めた生産物からは、
それぞれの長いストーリーが溢れていて、
小さなスペースではあるけれど、
見ていて、とても幸せな気分になりました。

5人の小さなコミュニティ。
たとえ、どんなにサイズは小さくとも、
5人には5人の素晴らしいかけ算の広がりができることを実感しておりまする。

コミュニティ・・・これからの時代のキーワードではないか、
と、イベントの日の夜に、しみじみと思う57歳でありました。


   by 里山おやじ

2024年03月11日

3.11


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あれから13年。
能登の大災害で始まった今年・・・
こんな風景の中で3.11を迎えている。


あのとき、甚大な被害と不安と悲しみの中で、
被災地にできた様々なコミュニティには、
学ぶべきものがいくつも生まれた。
(もちろん、きれい事ではすまない葛藤や悩みも含めて。)


いま、オンラインのコミュニティが全盛期で、
それが使える人なら地方に暮らしながらにして
いろいろな可能性を享受できるありがたい時代ではある。


けれど、非常時、災害時に頼れるのは、
どうしたってリアルコミュニティだ。

オンラインコミュニティの豊かさを享受しながらも、
その中だけに浮かれることなく、
このリアルなコミュニティを大事にしなければ。
リアルであるが故の難しさがどれだけあろうとも、だ。

改めてそんな想いを強くした今年の3.11。

posted by 里山生活学校 at 20:47| Comment(0) | 未分類

2024年03月01日

サシバ米販売

優命園のサシバ米、class earthさんとの初コラボで、
絶滅危惧米として初の販売。
東京・二子玉川ライズ1階で3月31日まで開催中です。

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優命園は、生物多様性と共存していく生態系調和型農業生産を
これから加速的にすすめていきます。


そして、そのような意識の高い企業さんとは積極的に関わっていきたいと願っています。

里山の農村社会も、農村の営農活動が支えてきた豊かな生き物たちも、
ともに崩壊に向かってカウントダウンしている現状だけど、
急ぐことと焦ることは違うから、

こうして、一つずつ一つずつ丁寧に形にしていきます。

   by 里山おやじ
posted by 里山生活学校 at 20:12| Comment(0) | 未分類

2024年02月29日

『里山のちいさな春を歩いて 探して 遊んで 食べる日』

今年も春が早い…もう梅が咲いている熱
ということで、急遽イベントを企画しました!



今回、農しごとはお休みです🧑🏻‍[]
小さな春と生き物たちに会いに農場をぐるっとお散歩
お散歩の帰りに摘むフキノトウと
去年仕込んだ塩漬けワラビとチーズをたっぷりのせて
東屋の愛農かまどでピザを焼いていただきます



午後は
今年再開拓し、復活を目指す"いのち森"のネイチャーツアー
可奈さんと縄をなうところから作る稲藁リースワークショップ
どちらかお好きなコースをお選びください◎



イベントの最後は
大好評の5人の小さな里山マルシェ
うたがきメンバーそれぞれが丁寧に手がけた
農作物と加工品がずらりと並びます!
もちろん、農菓女子ゆきちゃんのお菓子も🥰
@___ikka.bake


こんな感じで
里山の春のはじまりを皆さんにお披露目し
お子さんから大人の方までみんなで
春のはじまりを楽しみまくる内容にしてみました🎖️
春休みの思い出にいかがですかにこにこ
皆さんのご参加、お待ちしておりますきらきらきらきら



春のお披露目イベント//
いわて里山うたがき優命園&里森屋こむろめい

『里山のちいさな春を歩いて 探して 遊んで 食べる日』

大丸1︎開催日時
2024年3月17日(日) 9:15〜16:30ごろ
※ 8:45より受付開始、9:15スタート
大丸1︎開催場所
いわて里山うたがき優命園
(奥州市江刺広瀬字松館89番地)
https://goo.gl/maps/upr8qfWPDAoZWqxz8
大丸1︎対象・定員
子どもから大人まで・先着20名
小学生以上であればお子さんのみの参加も◎
大丸1︎内容
AM
ちいさな春と農場さんぽ
わらびピザ作りと里山ランチ@東屋
PM
いのち森ツアーor稲藁リースWS
5人のちいさな里山マルシェ
大丸1︎参加費
未就学児:無料
小学生以上:3,000円/名
※受付の際、現金でのお支払をお願いします
※レジャー保険加入希望の方は+300円/名お支払いください
大丸1︎服装・持ち物
詳しくは申込フォームへ
大丸1︎申込方法
投稿写真のQRコードを読み取っていただくか、
以下の申込フォームからお申込ください◎
https://forms.gle/Ra2ytJBWjSMHQyAV8
大丸1︎申込締め切り
2024年3月14日(木)
※定員に達し次第、募集を締め切らせていただきます
大丸1︎マルシェについて
お支払方法は現金のみとなります。
また、駐車場の関係で、イベントにお申込みいただいた方向けとなります。マルシェのみのご参加はご遠慮いただきますようお願いいたします。
●お問い合わせ先
里森屋/うたがき優命園 小室芽依
下指差し🏻のInstagram「里森屋」へのDM
https://www.instagram.com/satomoriya_iwate...
またはこちらへのコメントも受け付けております