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2023年10月20日

秋のモニタリング調査

稲刈り以降、お天気が悪い日が多くて、
なかなか、ほんにょの稲穂が乾いてくれません。

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水分計で測りながら、16%台になったところから
脱穀をしているのですが、
稲刈り御、1ヶ月経っても未だに終わらず・・・です。

そんな中で、
自然保護協会の方々と今年最後のモニタリングを迎えてしまったので、
今回は、脱穀作業をしながらの調査参加で、
全員はフルにはご一緒できませんでした。
ア~、もったいない。


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でも、前回参加できなかった研修生の芽依ちゃんが
がっつり密着できたので、後でじっくり共有します。

1日目のテーマは、陸地のチョウチョやトンボ。

草原のチョウが減少する状況で、
たとえば農家が維持しているまきばが、
生物多様性にどれだけ貢献できているものなのか、
それを可視化する事を目指していきたいと思っています。

今、この、羊たちのまきば作りは大きな課題。


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2日目は、水性の動植物。
こちらは回を重ねるごとに、だいぶ見えてきました。
里山で、人が営む米作りと生き物の関係、
これを消費者と共有できるCSAという形を、
今後、一つの着地点として作っていくつもりです。

これで、今年の調査はひとまず終了。
これからデータをまとめていただけるので、
その報告が何より楽しみ。

そして、できることなら
一過性ではなく、この活動を継続して、
農村に一つの道しるべを残していきたいと、
思っておりまする。

あ~あ~、いつの日か、だれかがこの道を〜! 、と
そんな気持ちなのです。

    by (中・高生の頃、谷村新司さんをよく聴いていて、
        今、改めて「昴」を聴いて合掌する)里山おやじ  





2023年08月20日

真夏のモニタリング調査

日照りで涸れてしまった井戸に、
二度のゲリラ豪雨が降り、
28年ぶりの緊急事態は48時間で井戸の水位が戻り、
断水生活は二日で元に戻りほっとしております。

しかし、雨のあとも、
猛烈な高温多湿が続き、とても、岩手とは思えない8月です。

そんな熱中症アラート発令猛暑の中で、二日間にわたって、
自然保護協会の皆さんと須田先生にお越しいただき、
今年3回目の田んぼモニタリング調査を行いました。


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初日は、トンボやチョウの陸上昆虫、
二日目は、ビオトープやたんぼの水生昆虫を中心に、
湿性、水生植物も。

もう、うだるような、滝の汗だくだくの過酷な調査でありましたが、
今回も新たな発見にめぐまれた中々に密度の濃い時間になりまして、
汗だくの甲斐は十分すぎるほどありました。

初日は、ビオトープ内で、多くのギンヤンマを確認、捕獲。
こうして、実物を間近で観る機会は中々ないものですが、
じっくり見ると実に美しいトンボです。
丁度この時期のビオトープの主役といった感じです。

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トンボは、数種類の赤トンボや小さな糸トンボたちを含めると計15種類。
基本的には、みな益虫なので、ビオトープ効果で、
数が増えているとしたらとても嬉しいことです。

「季節ごとに成虫として飛び回る期間が種によって違うのは、
競合を避けて同じ場で共生するための生き物の知恵です」
という須田先生の言葉はとても印象に残りました。

人間って、トンボよりすぐれた生き物と言えるのでしょうか、ね。

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この日は、ビオトープ内では、和ハッカも確認。
メントールというアルコールに近い成分を多量に含むこの植物。
かつては、世界一の生産大国だった日本ですが、
輸入自由化や合成ハッカの登場で産地は衰退、消滅状態・・・でしたが、
近年、養蜂家を悩ませるアカリンダ二を寄せ付けない成分としても
再び注目されているそうです。
挿し木で増やせるそうなので、やってみることにします。
もしかして、Yちゃんのお菓子の材料にもなるかも・・・。

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田んぼの中では、水オオバコの花も確認。
一日しか咲かないそうなので、
逃すまいと写真を撮ったら、
東京ダルマガエルとのかわいいツーショットになりました。

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二日目のメインは、水生昆虫。
今回も又、新たなゲンゴロウが見つかり、
これで、この里山で確認できたゲンゴロウの数は10種類を超えました。
これは、中々に素晴らしいことです。

長年、農薬を一切使ってこなかったことで、
そのぶん膨大な作業をこなしてきたわけですが、
それによって、
こうした生き物たちの個体数が劇的に多い空間が生まれていたことは、
農家としては大きな励みと誇りになります。

そして、この日、一番驚いたのがこれ。

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なぜか、田んぼで捕獲できたキンブナ。
これはコイと違って在来のフナなので、
生態系に与えるダメージは無いとのこと。
ならば、大切に育てようと言うことになりました。

それにしても、どういういきさつで、
この魚がこの田んぼに生息していたのか・・・謎です。

調査をしてみて初めて出会う生き物たちの面白さ。
ここに又、里山の奥深さがあります。

今年の調査は、秋以降もう1回。

データが出そろって、生物多様性の分析結果が出てくるのが
とても楽しみになってきました。

   by 夏バテ寸前の里山おやじ




2021年04月15日

待ちわびし客、招かざる客

4月も半ばになりましたが、
待ちわびしサシバの姿はまだ見られません。
どうやらこの里山周辺での巣作りは、今年はなさそうです。
でもせめて、声くらいは聞きたいものです。

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が、こちらのお客様は今年も元気にやってきました。
日本ミツバチ。
例年より早く咲きそろったサクランボや梅に訪花しています。
でもむしろ花が咲いてから、強風や雪やあられの日もあって、
どれだけ受粉してくれているのかは、何だか微妙です。

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厳しかった今年の冬ですが、
3月の気温が高かったので、春の作業は次々にやってきます。
小麦の中耕作業もこんなに早くやったことはなかったような気がします。

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ところでこの小麦は、招かざる客に無残に食い荒らされました。
犯人は二ホンジカ。
これまで小麦の被害は「つまみ食い」程度だったのですが、
この春は全面的にやられました。

年々増え続けるシカの被害。
大雪の年は数が減る、といううわさも聞いていたのですが、
どうやらそうはいかないようです。

   by (50過ぎて50肩になってもちっとも悔しくない)里山おやじ

2018年06月27日

サシバ事故死

若者サミットメンバーにもお手伝いしてもらった田植えから、
そろそろ1か月。
今、田んぼでは毎日合鴨君たちが活躍している。
今年は田植えも早かったので、
今までで最も早く、
恐る恐るまだ小さい合鴨君たちも田んぼに放してみた。

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心配はあったものの、今のところ大きな被害はなく、
毎日元気に泳ぎ回っている。
稲水ゾウムシはきれいに食べ尽してくれた。

夕方は一声かければ、小屋に入る習慣も身について、
今年は今のところ、極めて順調。
まだまだこの先、天敵の被害は油断ならないが・・・。

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ところが、こんな時に、この田んぼで、
とても残念な悲しいサシバの死亡事故が発生。
かなりへこむ。

皮肉なことに原因は、田んぼで活躍してもらっている合鴨君たちを
カラスやハヤブサから守るために張り巡らせた釣り糸。


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これに、サシバが引っかかって羽が絡まって溺死してしまったのだ。
これがないことには、カラスやハヤブサの襲撃から、
合鴨君たちを守れないので必ず毎年張り巡らせているのだが、
昨年のアオサギに続き、2年連続で野鳥死亡事故発生だ。

特に希少猛禽類であり、里山のシンボルであるサシバを、
このような事故に巻き込んでしまったことは大ショック。
毎年、この里山に渡ってきてくれることを楽しみにしている鳥なので、
格別な思いがあるのである。

里山で暮らす農家が作る田んぼを狩場とする鳥なので、
共存感覚で観てきた鳥なのである。

かといって釣り糸がないと、
カラスがうろついているので、すぐに合鴨君たちは全滅しそう・・・。

あぁ、ジレンマ、ジレンマ、ジレンマ・・・。

   by 里山ジレンマおやじ

2018年02月13日

フクロウの剥製

昨秋、農場で防鳥用の糸に絡まって死んでしまったフクロウ。
貴重な猛禽の想定外の事故に落ち込んだのだが、
せめてこの死体を有効に活用しようと、思っていたところ・・・

岩大の智君が剥製を作ってみたいということで、
お願いすることにした。

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ずいぶん手間暇かかって苦労していると聞いてはいたが、
昨日初めて途中経過を持ってきてくれた。

内臓や筋肉の除去作業を聞いて、
あぁ、なるほど、これは大変だなぁ、と納得。

完成までにはもう1工程あるので、
あと1回、数時間だそうだ。

完成後は里小屋に展示してくれるというので、とても楽しみ。
二ホンシカやキツネの毛皮、
様々な哺乳類の頭骨はあるけど、剥製は初めて。

サシバと並んで里山の象徴的な猛禽なので、
見える形で大切に保存したい。

   by 里山おやじ


2013年04月03日

田んぼの泥上げ作業

春、花粉症と戦いながら
田んぼの泥上げ作業が始まる。

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重労働だけど、楽しみがある。

畔にあげた泥の中に様々な生き物がいるのだ。

で、ビオトープに移して飼えそうなものは網で捕獲。

この日は珍しくサワガニが3匹も。

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ゲンゴロウは4種類。

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そしてドジョウが80匹!

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これらを、先日つくった苗代ビオトープに放してみた。

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うまく育ってくれたら、
またまた面白い空間になる。

テンやサギという天敵たちと、
この里山フィールドでどんなバランスを作っていうのか・・・
見守ってみたい。

by 里山おやじ