で、翌日9日は、
朝から早朝ウォーキングなる悲しい地区行事で、
農繁期の農作業前に残り少ないアドレナリンを無駄に削り取られたあと、
午前中大急ぎで動物たちの世話をして、その午後・・・
この日は、森プロの里山林100uモニタリング調査。
里山の手入れの指標として割り出された「幹距比」を調べます。
調査区は杉山、雑木山の中2か所。
まずは、比較的下草などが少ない杉山から。
最初に平均的な高さの木を1本選んで、
中心樹として、そこから5.65mの半径で円を描きます。
といっても、
木が立ち並んでいるわけですから簡単ではありません。

いちいち巻き尺を中心樹近くまで戻して、
4方角、8方角、16方角と、
半径5.65mを正確に測ってはそこに次々と杭を立てていきまして、

最後にこの16本をマーキングテープで囲います。
これで100uの円の出来上がり。
中心木の樹高を目測で測ると約20m。
「幹距比」表で見ると、人工林の場合、
20mの樹高の木が望ましい本数は、7〜8本。
実際に数えてみると、9本。いい線です。
2年間自己流でやってきた整備は、なかなかだったわけです。
一応、低木や灌木類も数えてみると、
実に16種、35本。
人口の杉林内でも、雑木山が近いせいなのか
結構思った以上に多様性があるもんです。

続いて、雑木山。
こちらは灌木が多くて、100uの円を描くのがはるかに大変。
比較的、平らで見通しの良いところを選んではみましたが、
鉈や鋸で、邪魔な木を伐りながらの作業。
気温はどんどん高くなるし、藪なので蚊もぶんぶん。
こんな中で、今日はスタッフに交じって、
ⅭちゃんとR君の小学生兄妹も立派に一人前に手伝ってくれたのでした。
たくましいなあ。

雑木山の方は、100uの円内に
14本の高木、13本の中木、そして30本以上の低木。
中心木の栗の木の樹高が目測で14mだったので、「幹距比」表で見ると、
見晴らしの良い高木育成型の里山林の指標本数は
100uあたり9〜12本。
これからかなりの手入れが必要ということになります。
それにしても森林内だというのに、
岩手だというのに、
まだ7月頭だというのに、
本当にうだるような暑さの中で、はじめての「幹距比」調査。
2時間半で、みな汗まみれになって下山してきました。
この数値が絶対最適ということではないと思いますが、
一応の目安に沿って作業を進めるためには、とても有効な気がします。
猛暑の中、みんな、おつかれ〜。
by (アドレナリン銀行を探す)里山おやじ