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2024年03月25日

2024・サシバたんぼプロジェクト・1

今シーズンのサシバたんぼプロジェクト、米作りスタートです。

まずは、種籾の塩水選と有用微生物培養液を使った24時間殺菌から。

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塩水の濃度、酵母と乳酸菌の割合、水温、エアレーションの時間・・・
どれも、きめ細かい作業ですがとても大事。

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しかし、またどれも年に1回の作業なので、
農業日誌や栽培歴を入念にチェックしながら、ミスを防いでいきます。

思えば33回目の米作り。
気がつけば、すっかり主導は次世代へ。

年月を掛けて習得した技術の伝承がこれからの役割なんだろうな。
伝承できる次世代が身近にいてくれることこそが幸せなこと。

丁寧に、確実に、伝えていきたい。

   by 里山おやじ

2023年11月22日

2023・サシバたんぼプロジェクト・8

2023年・サシバ米販売スタートしました。
堆肥作りから,丸々1年かけて、全力で米作りにかけた日々の結晶です。

特に、不作だった昨年のリベンジに燃える稲作担当農場長の
奮闘ぶりは半端ないモノでありました。


おかげさまで質、量ともにはじめて納得のいく出来映えになりました。
ここ3年は、有機栽培の先進農家の方々の教えに導いていただき、
やっと、このレベルまでたどり着いた感じです。

まだまだ課題は山積みだし、
来年以降、この調子で行ける保証もない世界ですが、
土壌や生育過程の稲の診断力が少しずつ培われてきたので、
確かな手応えもつかめて来ました。

以下、注文用のチラシからの抜粋になります。
ご興味ある方、0197−36−3292まで、お気軽にご連絡下さい。


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【無農薬無化学肥料】
土壌・堆肥分析をしながら、発酵技術を土台にした徹底した土壌作りをしています。豊富な根、厚い葉、硬い茎と籾を持つ力強い稲を育てることで、農薬(殺菌剤、殺虫剤)に頼らず、「稲が自分自身を守れる米作り」を目標に、有機栽培を探求し続けています。
 害草対策はまだまだ課題ですが、除草剤を使わずに、手押し除草機を使って、ひたすらたんぼの中を歩いて害草を水に浮かせます。


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【発酵栽培】
酵母、乳酸菌発酵させた餌を毎日食べている鶏の糞と、籾殻やおがくず、酵母、乳酸菌を混ぜて温度に気を遣いながら丁寧に発酵堆肥を作ります。
さらに、春先には梅や桑から自家培養している酵母、乳酸液も直接田んぼ投入して、代掻きをします。微生物の力を思い切り活用して、有機物を分解してもらい、その吸収しやすい炭水化物を稲に食べてもらいます。

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【天日干し】
 稲刈り後は里山に降り注ぐありがたい日光も存分に活用します。稲刈り前に畔に設置した杭にほんにょと呼ばれる干し方で稲を干し、水分が15〜16%台になるまで時間をかけてじっくり、ゆっくり穂を乾かしてから脱穀します。籾で貯蔵して、毎月のお届け前に籾摺り、精米しています。

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【共生型農業】
里山たんぼが育てている多様な周辺生き物たちには、常に大切な命の仲間としてのまなざしを持ち続け、共生できる命達との結びつきを大事にしています。それはお米や通信、イベントをを通していつも皆さんと共有していきたいと思っています。サシバ米の名前は、里山たんぼにやってくる渡り鳥・サシバからとりました。


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【年間予約特典】
年内に年間予約いただいたお客様には、オリジナルしめ飾りをプレゼント。
一年食べていくお米の稲わらで作ったしめ飾りで新しい年を迎えませんか。

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   玄米     白米
10s   8,000円  8,500円
5s   4,100円  4,400円
3s   2,600円  2,800円

ご注文、お問い合わせは、0197−36−3292まで、お気軽に。



  

2023年11月04日

2023・サシバたんぼプロジェクト・7

雨が多くて、天日干しの稲穂がなかなか乾かず、
実に稲刈り後1ヶ月かかって、やっとやっと脱穀完了。
新米販売スタートしました。

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質、量共に過去最高!
この4年間、有機栽培稲作について
1から勉強、実践、観察、記録、仮説を繰り返した成果が
やっと形として少し現れてきました。


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昨年の不作、悔しい思いを吹き飛ばし、
じんわりと喜びがにじみ出てくるような秋を迎えています。
と、同時に、まだ超えられていないハードルも実感。
目指すべき稲の姿や数量も明確に見えてきました。


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努力する方向が定まったので、
あとは実践有るのみ。
早くも、来年の米作りに向けて、
高いモチベーションをもって、
堆肥作り、堆肥散布スタートしてます。


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なんか、甲子園から帰ってきたチームが、
満足しつつも、課題も突きつけられて、
翌日から来年の甲子園出場目指して練習始める・・・って、
そんな気分かな。(あ、甲子園出たことないけど。)

   by 里山おやじ



2023年09月21日

2023・サシバたんぼプロジェクト・6

31回目の稲刈りは、過去最も早いスタート・・・
は、いいんだけど、過去最もくそ暑いスタート。
9月中旬の岩手だというのに、気温33度!!!
気温だけでなく、湿度が猛烈に高くて、超汗だく。
とにかく作業する身体がきつい。

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米自体の出来は、田んぼによってバラバラだけど、
不作だった昨年に比べれば、まずまずの合格点かなあ。
シカの獣害からも守れたし、
カメムシの被害もほとんどない美しい穂が
綺麗に垂れそろってくれたその風景が何より嬉しい。

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思い描いている理想の根っこの生育姿には、
まだまだほど遠いし、抑草もヒエ以外は課題山積み。

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それでも、
それに向かってやるべき事は見えてきたし、
それに向かって歩けている実感もある。
そして何より、次世代の若者達と
一緒になって課題に立ち向かっている
この挑戦のプロセスこそがきっと人生の宝物の時間。

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次はここから、
新しいCSAを生み出したいんだなあ。
CSAというのは、
コミュニティサポーティッドアグリカルチャーの略で、
直訳すると、(コミュニティが支える農業)なんだけど、
逆に(農業が支えるコミュニティ)という面も持ち合わせた
そんな緩やかなコミュニティを構想中なんだよね。
若い頃、何度も構想しては諦めたこのCSA。


自分も年を重ねたし、
次世代メンバーがそろってきた今なら、
なんか出来そうな気がしてきておりまする。
さて、そんな妄想をわくわく膨らませながら、
稲刈り後半戦、がんばろー。

    by 里山おやじ


2023年05月28日

2023・サシバたんぼプロジェクト・6

春先聞こえていたサシバの声がまたさっぱり聞かれなくなって、
それはちょっとさみしいんですが・・・

とにもかくにも、田植え突入しました。

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農場長はすっかりこの田植え機操作に慣れて、
今回はほぼスタック無しで、予定通り二日に分けて完了。

しかも、田植え機で植えた端から、
2人の若者スタッフが欠株の補植していってくれるので、
本当に、みるみるうちにどんどん作業が進みました。

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田植え機作業が終わって機械音がなくなると・・・
若者ミュージックをスピーカーでバンバンかけて、
これが里山全体にいい感じで響くので、
なんだか「田植え in 野外ライブ」といった状況の中での補植作業。
360度民家の見えない環境ですから、
ボリュームいっぱいでもどこからも苦情は来ません。

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若者ならではの発想で、
里山を生かした作業環境を創造するのは、素晴らしいことです。

そんなわけで、
なんと今年の田植えは、
全て20代の次世代メンバーで植え終わりました。

高齢化、後継者不足が深刻化する中で、
少しでも少しでもこんな光景が増えてくれると、
里山地域は元気を取り戻せるんだけどなあ。

   by 里山おやじ


2023年04月17日

2023・サシバたんぼプロジェクト・5

今年は3年ぶりくらいにこの時期から、
サシバが里山で鳴いて姿を現してくれています。

サシバたんぼプロジェクトとしては嬉しい限り、
また営巣してくれないかなあと期待しています。

そんな今年の水稲種まきには、若者のお手伝いがたくさん。
優命園スタッフと合わせて、20代が7名、
なんと、この日の作業者の平均年齢は30歳!!

超高齢化農村においては、
何とも珍しい農作業風景になりました。

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細かい肩の凝るような長時間仕事は。
体育会系男子にはつらかったかもしれませんが、

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中古播種機の精度があまりよくないので、
ポット育苗箱に種籾を補充して、覆土するのは手作業なのです。
まぁ、これが米作りの年間作業の中で、
もっとも繊細な仕事でありますので、今日だけは我慢して。
皆さん、根気よく、大変がんばってくれました。
夕方には、予定通り180枚の育苗箱に無事播種完了。
助かりました。

おかげでその分手の空いた母ちゃんは、
体調も好調で、朝から9人分のランチとディナーとスイーツ作りに専念。

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昼は、本当に久々にあずまやでの昼食会を楽しみ、
夜は、1年育てた里山黒豚の豚骨カレーでおおいに盛り上がりました。
(だしを取った頭骨を囲んで、
野生動物研究者を目指すS君に、イノシシとの違いを細かく教わりました。)

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集まった若者は、
それぞれに人生の進路を深く深く模索中。
林産商品開発、小規模農業、野生動物研究、森の幼稚園運営
などなど、どれも素敵な未来を描きつつ、
それぞれに夢や不安を抱えながら、歩み続けている日々・・・
と、いったところです。

諸外国と比較しても、財務省主導のおかしな経済政策の失敗が30年近くも続いて、
こういう若者達の誠実な夢が叶いづらい国になってしまったことは、
とても残念な状態です。
私たち世代の責任もありましょう。

厳しい中ではありますが、
知恵を絞って、夢を叶えていってほしいな、と切に願いまする。
人生という長い旅の途中に、また立ち寄ってください。
こういう次世代の誠実な若者達と、
知恵を絞り合う場でありたいと思っているのです。

 
  by 里山おやじ







2023年04月08日

2023・サシバたんぼプロジェクト・4

モニタリングビオトープ作りの工事は、
なかなかに苦労しました。

何しろ、湿地に重機を入れるので、スタックが怖くて、
慎重にならざるを得ないから時間がかかる。

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土手を作るとバックホーのアームで届かないところも多々出てくるので、
人力スコップ作業もかなり必要。

「掘ればため池」という重粘土の土地柄は、
ある意味ビオトープ作りには向いているんですが、
水分を含んだ重粘土のスコップ作業は、
まさに「ザ・重労働」そのもの。

この春から3人になったヤングスタッフトリオのパワー無しには
とても出来ない作業の連続になりました。
まぁ、ここは若さにまかせまする。

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途中、バックホーは何度も立ち往生して、
ヒヤヒヤでしたが、そのたびなんとか脱出。

5つの小さなため池にパイプも通して、
水位の調整も出来るようにしました。
水不足の年には田んぼの水量確保の機能も持たせたいのです。

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水を張ってみると、
とてもいい感じで、里山にマッチした、
ちょっと絵になる風景であります。

仕上げをもう少し丁寧にやっていきますが、
遊び心をくすぐるようなデザインになって、とても満足。
好きな場所の一つになりそうです。

モニタリング調査がとても楽しみになってきました。

   by 里山おやじ

2023年04月05日

蜂ー梅ー羊・共演の春ですが・・・

なんとも、驚くばかりの早い春です。

梅の花が満開に咲いて、まきばの草も伸び始めたので、
葉が出る前の梅の下に羊たちの放牧開始。

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今年初めて、ここで越冬した日本ミツバチや
昨年から飼育しているマメコバチたちが
いま、この梅の花に来ています。

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我が農場の一年で最も好きな風景の一つです。

が、その一方で、ここまで早い春は、農家としては心配も多い。
日中の気温は確かに高いけど、
朝は冷え込むので連日霜、霜、霜。
梅の花はどれほどのダメージを受けていることか・・・。
いくらミツバチたちが来てくれていても、
まともに受粉して結実してくれるかどうか・・・。

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昨年から、この時期に数本の枝にタグをつけて、
セット率というのをカウントしています。
(咲いた花の数のうち、いくつ実になるかという率。)
霜の被害によって、今年はこのセット率が相当低くなりそうないやな予感がします。

   by 里山おやじ

2023年03月13日

2023・サシバたんぼプロジェクト・3

今年、サシバたんぼプロジェクトで新たに挑戦してみることにしたのは、
田んぼの生き物・モニタリング調査。

尊敬する宇根豊さんが、以前から
「百姓仕事といきものの関係が浮かび上がってくるよ」と、
提唱されていた4度の時期に、是非やってみたい。

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そのためには、
浅瀬のビオトープをどうしても作りたい。
ということで、雪解けを待って、まずは候補地の測量。

ただし、ビオトープのためのビオトープというのではなく、
あくまで、稲作農家が必要とする水源としてのビオトープだ。

細かいことかもしれないけれど、
ここは、ちょっとこだわりたい。

ビオトープのためのビオトープでは、
誰にも広がっていかない気がするし、
農業者感覚と自然保護感覚が仲良く共存できるような
そんなモニタリング調査にしていきたいから。

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まあそんな思いを抱えながら、ようやく工事スタート。
ミニタイプとはいえ、バックホーの重量では、
湿地にはまってしまっては大変なので、
慎重に外側から浅瀬を掘り進めている。

工事は始まったばかりだというのに、
早くもこの浅瀬には、
ヤマアカガエルが産卵して、
その卵を食べに、毎日サギがやってきている。
あっという間に食物連鎖が動き出したのだけれど、
もしかして、浅瀬ビオトープは、
サギの独壇場になってしまうかも・・・。

まあ、なにはともあれ、
農繁期突入前までに、水源ビオトープを完成させて、
モニタリング調査を実現させよう!

         by 里山おやじ

2023年03月06日

2023・サシバたんぼプロジェクト・2

田んぼの雪が溶けました。
一気に春を感じる里山です。

さっそく、冬場に作った鶏糞堆肥をたんぼに運んで撒きます。

堆肥作りは現在探究中で、まだまだ納得がいくものには到達していませんが、
それでも、少しずつ進歩はしています。

何より、発酵という奥深い技術探求は,純粋にとても面白いです。

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春を感じながらのたんぼ仕事は、実に気持ちよいものですが・・・
昨秋久々にトラクターで秋起こし作業ができたため、
その分、田の面が柔らかくて、
粘土質の土が長靴にくっついて重くなるのには参ります。

袋詰めした堆肥を運搬車という機械でたんぼに運びますが、
散布機械はないので,ここからは手作業。

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これは、結構、力とこつが必要です。
1カ所に偏ってしまわぬように、ただ力任せというわけにはいきません。

特にCN比が不十分な今のうちの堆肥は、
少なめに、均一に、薄く、広くといい聞かせながら、
慎重な作業です。


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作業帰りには、先日伐倒したたんぼ周辺の雑木を
軽トラックの荷台に積み込んで、持って帰りました。

あの原発事故から12年。
昨秋、干し草の測定でも放射能が検出されなかったので、
この春は、久しぶりにキノコを植菌してみます。

    by 里山おやじ