川村さんから、蒸留装置の説明をしていただき、サンショウの匂いをチェック。
2時間後このサンショウからどんな蒸留水(ハーバルウォーター)
と、精油(アロマオイル)が採取できるのか・・・。
川村さんにはその後約2時間という蒸留をお任せして、
その間の時間を利用して、一同里山樹木観察会へ。
観察会のガイドは、前回に続いて岩大農学部4年生の智君。
この里山観察コースの樹木にすっかり慣れて来た智君、
事前にその樹木に関わる写真も十分用意してくれてとても良いガイドでした。
そしてなにより、この観察会の主役アイテムは、
同じく岩大4年生の美奈ちゃんが描いてくれる樹木に関わるイラストです。
参加者も次にどんなイラストが登場するのか
期待をもって楽しみにしている空気が伝わってきました。
図鑑づくりと連結したこのイラストは、
まだまだこの先増えていきます。
一般参加者と違って、
岩大1年生の若者メンバーには、4年生智君のガイドを聞きながら、
ゆくゆくガイドができるくらいの力を身に付けるためのよい機会。
いわば、ガイド養成講座のような場として、
この観察会が機能しているようで、
それはそれでとてもいい光景に見えました。
さて、暑い中、観察会から帰って来ると、
かあちゃんの手作りアイス&シソジュースとともに、
川村さんのサンショウ蒸留水が採取されておりました。
早速これをリフューザー(熱ではなく、振動を利用して蒸気を飛ばす仕組みらしい)
と呼ばれる装置に入れて、
その香りを里小屋中に放出してみました。
うん、これは確かにさわやかな香りです。
昔どこかで嗅いだことのある香りのようで思い出せない…
柑橘系とハッカを混ぜ合わせたような・・・
鼻を近づけて思い切りクンクン嗅いでみると、
強いレモン風味のピリリとした刺激にむせてしまいそうな感じです。
科学的にどんな成分からの香りなのかは不明ですが、
前回のクロモジ同様に
間違いなくアロマチックな芳香。
これならアロマセラピーとして大いに楽しめます。
一方、オイルセパレイターの表層にたまった精油は、
クロモジと比べたらもう、ほんのわずかな量。
それを川村さんがセパレイターのコックを慎重に慎重に開閉しながら
確実に分離採取しました。
採取したサンショウ蒸留水を参加者人数で分けて、
最後にこの貴重な精油を1滴ずつ蒸留水に垂らして、
これが本日のワークショップのお土産です。
川村さん、暑い中、
面白いサンショウ蒸留ワークショップをありがとうございました。
そして、川村さんには、手打ち胡桃の葉を持ち帰ってもらいました。
この葉っぱも特に若葉の時期にかなり強い柑橘集を出すので、
きっとアロマチックな蒸留水が取れるに違いないと、
ひそかに期待していたものです。
どんな蒸留水が撮れるのか、楽しみです。
このあと、若者メンバーと生活学校スタッフで、
「里山樹木利活用図鑑」の編集会議を開き、
これもまた大いに盛り上がりましたが、写真撮り忘れ。
また、いつかまとめて報告します。
by 里山おやじ
【定期開校日の最新記事】