今回の材料は珍しい桑の皮です。
和紙の原料であるコウゾと同じ科に属している桑。
これはきっと、樹皮細工に使えるのではないかと、
6月、葛巻で樹皮細工をされている風蔵の地歩さんがいらしたときに、
桑の樹皮で作品が作れるかどうか試作を頼んだのですが、
嬉しいことに、「いいものができました。十分使えます。」
という写真付きメール。
それ以来、丸椅子の脚材として桑の皮をむく際、
樹皮細工の材として丁寧に樹皮を剥いで、乾燥させておいたのです。
前日に水で戻して、
当日午前中に選別と洗浄。
こうして準備を重ねて、この日のワークショップを迎えました。
今回の講師は、風蔵・地歩さんの師匠、外久保蔦雄さん。
はるばる葛巻から地歩さんと共にお越しいただき本当に感謝、感謝です。
林業歴40年を超える蔦雄さんのもう一つの経歴は、
樹皮細工、木工芸、山菜栽培、樹液採取などなど多岐にわたる
活動歴12年の葛巻・安孫自然塾代表。
つまり、地域資源利活用をテーマとする生活学校の大先輩なのです。
今回の参加者は、
優命園で体験学習中の埼玉・自由の森学園高校生5人に混ざって、
生活学校スタッフも加わりました。
高校生にとっては、もちろん初めての体験。
スタッフにとっては、ぜひ体得したい技。
9月12日のフェスタでもお二人には、
この樹皮細工ワークショップを開催していた抱くのですが、
フェスタでは、裏方として忙しく、
ワークショップに参加できないスタッフにとってはうれしい体験。
この日使用する小道具もすべて持ってきていただいたのですが、
はさみ以外、木型、重り、編み棒などは
蔦雄さんのステキな手作りや廃品利活用。
それでいて、スタイリッシュ!
蔦雄さん、ご指導の下、今回作るのは壁掛け小物入れカゴ。
長短8本の桑樹皮で、木型に巻くように編み込んでいきます。
均一ではない様々な樹皮で出来上がる作品は、どれもオンリーワン。
最後に、桑の枝にカゴを編みつけて作品記念撮影。
高校生も、元高校生も、女子はみな野の花を挿して、
2時間の労作に文字通り花を添えました。
蔦雄さん、地歩さん、素敵なワークショップ体験、
本当にありがとうございました。
by 里山おやじ
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