瞬く間に雪は積もり、一気に里山は冬本番となりました。
まきばが雪に埋もれたので、
今日から羊たちには、夏場作った干し草を与えます。
これから春まで里山は厳しい季節を迎えます。
外仕事ができなくなるので、中仕事が増えてきます。
で、早速今日は、小屋のロケットストーブの二重煙突造りです。
試運転の続くロケットストーブの今の課題の一つが
結露による水がベンチの下から出てくることなのです。
酸性の水でしょうから、石灰を混ぜた蓄熱ベンチには
悪影響を及ぼしそうで、ちょっと心配。
解決策として、煙突を断熱すれば効果ありそうなのですが、
この二重煙突は、購入するにはとても高価。
何とか工夫して自作することにしました。
ロックウールという防火断熱素材をネットオークションで、
格安(90センチ×11メートルものが、送料込みで7700円)に落として
これをカッターで切って、煙突に巻き付けてみることにしました。
素材はチクチクの人工繊維なので、
吸い込まないようにマスク着用の上、
飛び散らさぬように慎重に作業します。
(以前、グラスウールでえらい目にあった経験があります。)
これを抑えるのには、
塗り壁下地に使うメタルラスを試してみました。
なんとか行けそうです。
最終的には、さらに粘土でコーティングしたいので、
その下地も兼ねてなのですが、
これなら粘土もくっついてくれそうな気がします。
ところで、最近ロケットストーブに関する質問を
いくつかもらうようになりました。
まだまだ生活学校も試行錯誤段階の段階ですが、
この煙突の立ち上げ部分はとても重要です。
雷管と呼ばれるところなので、
開け閉めできるようにしておいて、
着火前にここを開けて新聞紙などを焚きつけて
上昇気流を作ってから着火すると、
横引きが実にスムーズになって煙が逆流しません。
先週、山仕事に集まったスタッフで、
この「着火講習会」を開きました。
みんなで少しずつ手作りしたロケットストーブ。
この使い方もまた、少しずつ自分たちのものにして
関心ある人には伝えていきたい。
原発事故を受けて、
エネルギーの浪費を顧みる機運が高まって、
地域の薪を燃料に、
手作りできるロケットストーブに関心が高まることは
とてもいいことです。
薪に含まれる放射能濃度は課題ですが、
それも含めて
ぜひ、試行錯誤情報を共有できる場を作っていけたらと思います。
地域資源で手作りするエネルギーは
なによりも、その過程が、楽しいですから。
数値には表せませんが、
この楽しさも「地域活性化」そのものですよね。
by 里山おやじ
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