最初から書くと長くなりますが・・・
1995年、福井県の「もんじゅ」というプルトニウム原発が
水蒸気爆発を起こして以来、原発について、
徹底的に勉強を始めました。
その時にたどり着いた自分なりの結論は、他の原発はともかく、
「もんじゅだけは必ず巨大事故を起こす」でした。
その後、簡易放射能探知機を購入しました。
個人的にですが、96年から自宅での空間線量計測をして来ました。
福島原発が爆発してからは、
もちろん毎日欠かさず放射線をチェックして来ました。
やや数値が高かったものの、大きな変化ではなかったので
岩手は、それほど汚染はないと思っていました。
盛岡のモニタリングポストも平常値(0,02〜0,03マイクロ程度)
が続いていました。
連休明け、県南のある先生が文科省から借りた探知機で
測定した数値をネットに公開していたのを見て、
「随分高い。おかしい。」と思い、
うちの探知機で、Tさんに測ってもらってきました。
するとやはり高いことが判明。
特に屋根の雨だれの下が、相当に高い。
時を同じくして、県内の牧草から、
基準値を超えるセシウムが検出されるという衝撃。
そこで、徹底的に、県南と沿岸南部を測定することにしました。
農繁期が始まり、厳しい日程でしたが、
最優先しなければならない事だと思い、
とにかく測りまくりました。
素人による測定ですし、簡易測定器によるものですから、
誤差もあると思いますが、いろいろな傾向は出てきました。
@地上0メートルと1mで測ると、
盛岡のモニタリングポストよりはかなり数値が高い。
問い合わせたところ、このポストは、地上14メートルに設置。
地面に降り積もってセシウムからの線は、これでは測れない。
A県南部が高め。
B屋根からの雨だれの下が、とにかく高い。
放射線管理区域の数値を超えている。
子供は立ち入らないようにすべき。
C地面に散水すると、乾くまで数値が下がる。
D表土を5センチ削りとると数値が下がる。
こうした傾向は、保育、教育関係者に
少しでも早く知っていただきたいと思い、
急きょ、26日に水沢で報告会を開きました。
急な口コミでしたが、60名を超える方の参加があって、
先生方、保育士さん、市議さん、教育長さんにもお伝えできました。
今後、各行政機関が、
まずは、各地の測定に動いてくれることを心から期待します。
そんなこんなで、ブログの更新も途絶えた嵐の様な日々でした。
残念ながら、この里山にも確実に放射能は降り積もっています。
放牧した羊たちの糞や、木灰は、2割ほど高い数値が出ます。
鶏に、草の給餌はストップしました。
今後、生産物の放射能残留検査や
里山保育開催時の注意事項検討も必要です。
福島原発事故の大きさを考えれば、
東日本で被曝しない地域はほとんどないことは、
頭では分かっていたのですが、
実際に数値を見て実感すると、
岩手県でさえ厳しい現実と直面します。
親として、子供たちを放射能から守れるのか
生産者として、生産活動を続けられるのか。
地域として、汚染対策はとれるのか。
日本人として、原子力に依存しない日を迎えられるのか。
今となっては、放射能汚染のない日々がどれだけ幸せだったかを
思い知るばかりですが、これからを前向きに生きるためには、
「これだけの事故を経験しなければ、日本人は
放射能汚染の心配のない社会は作れなかったんだ」と、
思うしかないのかな。
by 里山おやじ
※こんな中ですが、第1回目の開校日(6月11日午前9時〜12時)
の準備も始まっています。詳しくは、次回ご案内しますが、
今回のテーマは、野鳥観察とまきば作りです。
皆様のご参加をお待ちしています。
【津波・原子力災害の最新記事】
最後の方で発言されていた若いお母さんの牛乳についてを聞いて、今まで気にしている自分がおかしいのだろうか?上手く周りに伝えられなくてくるしかったんですがすっと頭の中のもやが消えました。河内山さんのお話も分かりやすかったです。もっと時間があったら、これからみんなで出来ることしていくべきことの確認がしたかったです。
ありがとうございます。各勉強会の資料、実はもう手に入っています。そのうえで尚連載を希望するのは、私達小さい子供を持つ母親は夜の勉強会は絶対と言いきれるほど無理です。
そしておやじさん達農家が昼間だめなことも分かります。
であればこうして唯一の繋がりとしてあるネット上で何か発信が出来ないかなと思いコメントとして意見を載せました。
同じ思いを持つ方との出会いは力になりますね。
高教組の方々が一関方面の高校の測定に今週入ります。永田先生も同行され、その後我が家でお話をすることになっています。
教育現場で出来ること、教育現場でしかできないことがあるはずで、先生たちが動いてくれることとても大切だと思います。
昨日は県立大学の学生さんがゼミの一環で農場に来ました。農場見学や農的暮らしについて話すとともに、フクシマの原発事故・放射能汚染についても話し合いました。学生さんにとってはこれから大人になり世の中を生きて行くわけですから、今一番関心を持たなくてはいけないことの一つだと・・
9月の川崎の話はまだ正式ではありません・・何分遠いですし。
農作業の合間に原発か・・原発の合間に農作業か・・
県がフクシマにのみ出されている20ミリを基準とシテしまっていることには、本当に声を上げなくては、と思います。県民の声が県を動かすのですから。
内容自体は自分で勉強してきたことだったので、その確認といった感じになりましたが、同じ思いのお母さん達がいることを実感でき、それが一番の収穫でした。
また、放射能から子供を守る会の方とも名刺交換ができたので、今後もこういった機会があれば参加したいと思います。
9月には里山おやじさんを川崎の図書館に読んで講演会をやる予定ということも聞きました。その時は何をおいても行きたいと思っています。
年間20ミリがいつまで基準値として残るのか、不安で仕方ありません。それを基準値としてる岩手県も信じられません。あれは事故後の暫定的な基準値であって、1ミリは絶対に守られなくてはならないと思います。その1ミリですら、リスクが0になるわけではないのに。
子供の命をなんだと思っているんでしょう。
毎日本当に不安ですが、少しでも前に進んでいくよう、これからも声をあげていきたいと思います。
21日はお会いできず残念でした。
私達も生産者です。そして消費者です。こんな事態の中生産者としてどうあるべきか、どうすべきかおやじと話し合ってきました。
私達の前に立ちはだかっているフクシマに出された20ミリシーベルト。
県もマスコミもこれを隠れ蓑に動きが悪いです。
なぜフクシマでこれほど問題になっている基準値を、今岩手が参考として取り入れているのか。
20ミリは労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(年5ミリシーベルト、0.6マイクロシーベルト/時以上)の約6倍相当線量で、子どもの200人に一人ががんになると予想される値です。世界的な常識からも許されず日本医師会も異論を唱えています。放射線への感受性の高い児童生徒にとって過酷なもので内部被曝の合算はやはりありません。
目に見えない放射能に立ち向かうための第一歩が目に見えるものにすること、つまりは測定して数字にすることでした。
しかし、この数字に対しての基準をかえてしまっては、測ったことで満足してしまい対応が遅れてしまうのです。
文科省がフクシマに対して出した20ミリ基準値。ICRPの事故収束時の1〜20ミリの上限をとり上げていたのですが、数日前事故対策本部の見解は、緊急時に適応される20〜100ミリの下を適応しているので・・に変わりました。
8月末までの暫定基準ですが9月以降もこの見解で20ミリが残ってしまうのではないかと懸念しています。
「子どもたちを放射能から守る」全国ネットが立ち上がり岩手も参加します。
戸田さんに、明日電話してみます。同じ思いの方が近くにいると思うと、本当に心強いです。
来週から1週間ほど市政懇談会があり、近くでも開催されるので、参加してきます。
一関市として放射能汚染のことをどのように考えているのかをまず聞き、そのうえで色々要望を出したいと思っています。市議に訴えて何か変わるかわかりませんが、電話よりは思いが伝わりそうなので。
一関でも牛乳で放射性物質が検出されたり、牛肉からセシウムが検出されたり、どんどん状況は悪化していきますね。
子供の内部被ばくは極力避けたいので、保育園に牛乳を飲ませないよう伝えました。
自分の旦那も農家であり、周りにも酪農家がたくさんいて、心は痛みますが、子供の命が一番大事です。我が子を守るため、母が頑張らなくてはなりませんね!
昨日は、東山の学習会でお話しさせてもらいました。
60名以上の方が、熱心に聞いてくださいました。
稲わら汚染の深刻なニュースの直後だけに、
地元の緊迫した空気が伝わって来ました。
「フクシマ」の後を、子供を抱えて生きる私達は、
子どもの被曝量を減らすために、
様々な知恵を持つことが要求されます。
特に前例となるチェルノブイリ事故から多くの事を学んで
日常生活の中に活かしてかなければなりません。
チェルノブイリ事故後の健康被害を知るほど、
今できること、注意しておくべきことが見えてきます。
仮に年間の被曝量を、従来通り1ミリシーベルト以内で暮らすには、
どうしたらいいのか。
自分の住んでいる地域の空間線量から外部被ばく量を計算し、
内部被ばくがどの程度まで許されるのか、
という計算も出来なくてはいけないと思います。
連絡いただければ、学習会で配布している資料をお送りいたします。
一関市在住です。情報をたどってこのページにたどり着いたんです。
ぜひ、いろいろ事情があり勉強会に出られない私たちのような者のためにも、放射能の連載お願いしたいです。
ICRPによる一般公衆の年間被ばく許容量は、(自然放射線以外に)
年に1ミリと言われ続けてきました。(30年以上も)
フクシマ事故の後、文科省によって
いきなり20ミリと跳ねあげられた数値に黙って従うべきか、
おかしいと声を上げるべきか。
子供たちの将来の健康障害をかけて、
原発を容認してきた大人たちの行動が問われているんでしょうね。
そして、これだけの地震国家でまだ原発を稼働させる以上
残念ながら、次の事故にも備えなければなりません。
今回のフクシマも、巨大事故への防災準備があれば、事故当初
子供たちの被曝量をどれだけ減らせたことかと思うと、
残念でなりません。
そしてこの先は、内部被ばく対策も待ったなしです。
そのために、学習会を続けております。
よろしければまたご参加ください。
その後県や南部の行政が測定しだし、ホッとしていました。
そして先日友人が北上市での勉強会に参加した時の事を聞きました。
そして、新たな情報をいただき驚き行動しなくては!と思いました。
基準値についてです。よく耳にする20ミリシーベルトや3.8マイクロシーベルトは安全だと思っていました。国が決めたんですよね?それを下回っているから岩手南部は対した数値ではなかったと・・
牛嫁さんは一関が高いと認識されていますね。
一関市は動かないんですね?
そしてそれはかぁちゃん曰く20ミリシーベルトが邪魔しているのですか?
安全だとする基準値を県や市は示してないんじゃないでしょうか?
何人の声が集まれば動いてくれるのでしょうか?
私も声を出そうと思います。誰かと繋がり共に子どもたちを守りたい。
岩手県も南部で高い数値が測定されているのに、県や行政が動かないことはひとえに福島県に対し4月19日付で文科省が出した「福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」の中に示された屋外活動を許容する「毎時3.8マイクロシーベルト」という基準をあたかも国が全国に出したの基準だと認識してしまっていることによります。
福島ではこの基準値撤回に向けに大きな運動があり、それは世界規模になっています。文科省や厚生労働省、原子力安全委員会等との交渉の中でこの基準値がいかに無責任に決められたか、そもそも「子供にこの基準を与えて安全だとする専門家はいない」と原子力安全委員会は発言し、これを子供たちに対する基準値でよいと言った専門家の名前もいまだ回答されていない。
しかもこの基準値は福島の8月末までの暫定基準値です。
かぁちゃんや仲間も県や行政、マスコミ等に問い合わせや意見を言っていますが全く動く気配なしです。
岩手だけではありません。この「毎時3.8マイクロシーベルト、年間20ミリシーベルト」が独り歩きしていることで関東などの保護者も苦しんでいます。
独自の基準値を出し、測定値を見ながら除染している自治体もあります。また、国に対して、福島だけでなく他県でも子供に対する安全基準を示してほしいと訴えている市長さんもいます。どこも、市民からの不安の声にこたえる形で・・と言っていました。
放射能は見えない・匂いも無い。そんな中で不安を口にしても分かってもらえないことの方が多いかもしれない。でも今口にしていかなければ何も変わりませんよね。声にすることで繋がりも絶対生まれます。
一緒に頑張りましょう。
ちなみに7月21日東山町あたごセンターでおやじが勉強会に呼ばれています。放射能から子どもを守る岩手県南・宮城県北の会が主催です。
問い合わせは090−4315-8583戸田さんです。
よかったらご参加くださいね。そこでお会いしましょう!
一関も相当に高いです。
幼い子供がいるため、毎日心配で心配で、苦しい日々を送っています。
市や県に除染を要請していますが、全くとりあってもらえません。
同じような汚染の他の市町村では動き出しているし、理解る回答が得られているようなのに、駄目です。
先日一関市に電話し、内部被曝の危険性を訴えた時には
「世の中に食べて体に悪いものはたくさんある」
と言われました。
思わず切れました。
こんな人たちが、果たして動いてくれるのでしょうか。
でも、子供のためになんとかしなくてはならないと思い、微力ながら、今署名を集めようと、知り合いのお母さんと段取りを組んでいます。
一刻も早く対応してもらえるよう、なんとか頑張っていきたいです。
ぜひ今度、一関でも報告会を開催して下さい。
27日は18時から、勤労者教育文化センターの予定です。
事前にご確認ください。
一関の牧草から、1000ベクレルを超えるセシウムの検出
に少なからず衝撃を受けています。
事故から3カ月・・・何という対応の遅さ・・・
それでもとにかく測定したことで分かったのですから一歩前進です。
夏子様
フクシマ訪問記読みました。
あまりの数値の高さに息をのみます。
いったい私達は、何と引き換えにこんな
汚染と戦わなければならないんだろう。
見えないものが人々を分断している
〜福島市を訪ねて〜
http://peacephilosophy.blogspot.com/
「岩手県における環境放射能のモニタリング状況」に、平均0.023μSv/hと明記しているに、今回の計算に世界平均を出すのはおかしいですね。
測定を始めたのは一歩前進ですが、どこまで本気なのか・・・
と言って待ってるだけでは、子供の未来が危ないので、今度は県の教育委員会(前回は奥州市でした)に電話してみます。
6月27日の報告会、場所と時間が決まりましたら、ブログに掲載して頂けると助かります。
よろしくお願い致します。
はじめまして。そして、まずはすみません。
教育長と書いたのは、教育委員長
(奥州市ではありません。)の誤りでした。
岩手県が測定を始めたことは、まずは一歩前進だと思います。
しかし言われる通り、
3.8マイクロなどという狂気の数値を基準にされたのでは、
かえってマイナスです。
文科省も、「年1ミリを目標にする」と言い換えています。
もう一点、県の測定後の問題点は、一関の測定結果0.2マイクロから、
自然放射線の引き算をする際に、なぜか、世界平均値
(岩手県の通常値の4倍)を持ち出していることです。
6月27日、また水沢で、報告会をします。良かったらお越しください。
奥州市の放射能について調べていましたらこちらのブログにたどり着きました。
個人測定されている方の結果から県南地域の放射能が高い事がわかりましたので、子供が心配で教育委員会に対応を相談しましたが、「検討してみる。」という結果になりました。担当の方のお話を聞く限りでは、今まで検討すらしていない感じでした。
里山おやじ様の報告会に教育長が参加されたと書かれていたので、期待していただけに非常に残念です。
岩手県が各地域の測定を始めましたが、比較対象が暫定値の3.8μSv/hなので、どんなに高い数値が出ても動く気がないのでは?と考えてしまいます。
今後も情報提供をお願い致します。
簡易測定なので、20ベクレル以下は測れないそうですが、
いずれも不検出(多くても20ベクレル以下)という結果で、
少しホッとしました。
生産物を検査に出すには、覚悟と費用が必要です。
1品目1万円かかる費用を、東電は賠償してくれるのでしょうか。
新聞・TVはなんだか静かになって行く感じ・・
怖いです。
こうやって【測る】ことの大切さ、そして
身近な情報の提供、ありがたく感じます。
安心するために・・・
(すみません、続きです。)
東電による事故の責任は生産者にあるわけではないというのに…。
でも、とにかく見えないものを相手に、
まずどの程度の汚染なのかを知るところからしか
何も始まらないと思います。
まず、測ること。対策や行動はそれからです。
測らずに対策や行動をとると、あるいはとらないと
間違う危険が高いと思います。
「風評をあおるから測ってくれるな。」という生産者の悲痛な叫びがあるのも事実です。いや、正直その声が生産者としての自分の中にもあります。
原発は肉体に障害を与えますが、それとともに人の心も傷つける・・このようなものを単に経済や政治のレベルで考えていいものかと痛切に思います。今日明日中に「みんなの独創村」および私のブログ「ノボ村長の開拓日誌」でも取り上げさせていただきますのでよろしくお願いします。