無事に脱穀も終えて先月半ばには「サシバ米2019」が収穫できました。
刈り取ったときは大した収量に感じませんでしたが、
脱穀してみると、思った以上の収量で嬉しい誤算です。
でも目指しているのは、単なる「多収」ではなく「豊作」です。
「豊作」の意味はじつはとても深いのです。
田んぼ仕事で生産されるものは、米というモノだけではないのです。
稲という植物を見守ることで生まれる愛情だったり、
陽射しや雨に対して生まれる感謝の念だったり、
作業をやり切って生まれる達成感だったり、
一緒に仕事した家族や仲間に対して生まれる絆だったり、
それは必ずしも、数値で測れない場合もあるし、換金できない場合もある。
でもそうやって米とともに生まれたものすべてのものを含んで、
「豊作」という言葉を使いたいな、と思うのでありまする。
そういう意味で、今年も里山田んぼは実に豊作でありました。
その一つが、田んぼの生き物たちとの共生であり、
その中でも特に意識しているのがサシバという渡り鳥の鷹なのです。
田んぼでカエルやヘビを狩りしながら子育てをするサシバのために、
設置した止まり木には、計4回サシバが止まっているところを確認しました。
なんとか来年は、その写真を撮りたいものです。
さて、すっかり前置きが長くなりましたが、
ひっさびさの里山若者サミット開催しました。
今日はまず、一通りの作業が終わった田んぼの秋じまいとして、
サシバの止まり木のお片づけ。
春先に設置した田んぼ周辺の26本の止まり木を抜いて、
雪の下にならぬように、軽トラで運んであずまやに収納します。
それから休耕田の草刈り。これは今年3回目で最後の仕上げです。
なので、集草作業もしました。
こうして人が田んぼを荒らさないように管理することで、
サシバは狩りがしやすくなるので、
正に里山での人の営みと共生する生き物なのです。
そして、一番大変だった作業は・・・・
藪の刈り払い、というか、伐採と開墾?
これも、サシバの狩り場としての田んぼ周辺の整備です。
狩りの成功率が高くなるように、見晴らしをよくするのです。
ヤングパワーが集まったときにしかできない重労働ですなあ。
この藪はもう直径10センチを超えて、
背丈3メートルを超える木も生えているので、
一冬かかる大仕事になるでしょう。
サシバ保全のためのこうした地道な作業は、
直接収益があるからやるわけではありませんが、
でも、結果として、出会いが出会いを呼んで、
ラッシュジャパンさんがこうした米を使って、
フェイスマスク商品してくれたり、
稲わらを使って、ギフトボックスを作ってくれたり、
素敵な物語が進行中なのでありまする。
つづく。
by 里山おやじ