CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2010年11月 | Main | 2011年01月»
プロフィール

佐藤孝弘さんの画像
リンク
<< 2010年12月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
カテゴリアーカイブ
最新記事
https://blog.canpan.info/satotakahiro/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/satotakahiro/index2_0.xml
月別アーカイブ
最新トラックバック
来年度予算案について [2010年12月27日(Mon)]
先週、来年度予算案が決定されました。各種メディア等の評価を要約すると、「基本構造は従来と変わり映えせず、マニフェストの実現に中途半端にこだわった、将来世代にツケを回す予算」ということでしょうか。歳出総額をなんとか去年並み(92兆)におさめるので精いっぱいだったようです。

現在、政府の社会保障費のうち20兆円は年金・医療・介護の保険財政の補充に回されます。その仕組みと少子高齢化とという人口構成上の要因が組み合わさり、黙っていると毎年1兆円程度は社会保障費が増えていくわけです。

今回の予算のように総枠を維持すればよい、という発想でいきますと、毎年1兆円程度、社会保障以外の部分を切っていかなければなりません。将来への投資たる教育費や、国民の安全を守るために不可欠な、防衛費を圧迫していきます。

国の借金の残高をもって将来の危機を論じても、だいぶ先のように感じられて現実感がないですが、社会保障費以外の予算削減は目の前の現実の危機です。「これだけ防衛費を減らしても国家の安全は保たれるのか」、といった論点につき、政府や民主党内でどのような議論があったのか(それともなかったのか)、聞いてみたいものです。

社会保障費が他の経費を圧迫している(これからもし続ける)という点については、たとえば、小黒一正さんが著書で「社会保障予算のハード化が必要」と従前から指摘しておられます。

今回の予算案のように、「総額を対前年度で維持。でも社会保障は減らさない」という発想だけでは、持続可能性がないというのは目に見えております。埋蔵金もいずれ枯渇するでしょう。

このような危機的状況にもかかわらず、政府から社会保障制度の抜本改革の案の提示はなく、連立で他党に抱きつくことばかり考えているとしか思えない行動をとっています。数の確保ありきではなく、まずは政府・民主党が社会保障制度のあるべき姿を先に提示すべきでしょう。

民主党政権になって2度目の予算編成です。もう「自民党のせいで…」とか「慣れていないから」という言い訳は一切通用しません。

来年度通常国会の前半ではこうした点が深く議論されることを願います。前回のエントリで書いた埋蔵金の問題と同様、せめて現状分析や問題意識だけでも各政党で共有してほしいです。
| 次へ