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「日本の将来像描け 有識者会議政府が検討」(「産経新聞」2009年3月23日朝刊2面) [2009年03月23日(Mon)]
与謝野馨財務・金融・経済担当大臣が22日のテレビ番組で、政府に日本の中長期的な戦略を話し合う有識者会議の設置を検討していることを明らかにしたとのこと。与謝野氏は、

「政策を議論すればするほど狭いところに入っていくが、国民は『おいらの国はどうなるんだ』と思っている。そういう大きな方向性を政治が国民に示すことが大事だ。4月中旬から幹の部分を議論したい」

と述べたそうです。

こういう話を聞くといつも、「あなた方はこれまで何をやっていたのですか」と思ってしまいます。麻生総理にしても、与謝野大臣にしても、初当選以来30年ほど政治家をやっているわけでして、いまさら「有識者会合」で意見を聞くということにものすごい違和感を感じてしまいます。

もちろん、政治家もなかなか忙しく、政策だけやっているわけにはいかないでしょうが、これまで30年あったわけですから、その過程で自分なりの「日本の将来像」を描き、さらに実行可能な政策まで落とし込んでおき、いざ政権中枢に入った際にはひたすら実行、ということができなければ長期間にわたって議員をやる意味はほとんどないと言ってよいでしょう。

これは日本の政治の最大の弱点です。「脱官僚」は結構なのですが、その代りに別な人に将来ビジョンを作ってもらおうという発想自体が政治を弱くしていると思います。外部の知恵を活かすことは大切ですが、基本中の基本である「自分のアタマで考え、決断、実行する」ことを政治家が放棄してはなりません。
Posted by 佐藤孝弘 at 10:58 | 政治 | この記事のURL
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