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「IFRSに異議あり 国際会計基準の品質を問う」(日本経済新聞出版社、岩井克人・佐藤孝弘)発売のお知らせ [2011年05月19日(Thu)]
新著、「IFRSに異議あり 国際会計基準の品質を問う」(日本経済新聞出版社)が発売されました。「M&A国富論」と同様、私と岩井先生の共著です。

政府のスケジュールでは2012年を目途に、国内上場企業の連結財務諸表についてのIFRS(国際財務報告基準)強制適用の是非について結論を出すこととなっています。各種メディアでは盛んにIFRS特集が組まれ、中には、IFRSが全ての上場企業に強制適用されることが既に確定しているかのような記述も見られます。こうしたメディアを覆う「空気」の力もあって多くの企業が導入準備を始めているのが現状でしょう。

しかし、実際には、現時点では強制適用について何の結論も出ておりませんし、議論も尽くされたとは到底言えません。IFRSの導入は従来の日本(そして世界)が長らく保持してきた会計観の抜本的な転換を伴うものであり、その是非や企業に与える影響について本質的な検討がなされなければなりません。そうしたプロセスを経ずに、まず導入ありきの姿勢で強制適用を決定すれば後々禍根を残すこととなるでしょう。

本書では、IFRSの理論的、実務的な問題点について検討するとともに、日本がとるべき会計戦略のあり方について論じています。ぜひ多くの方にお読みいただければと思います。

(目次)
まえがき
第一章 国として判断を誤らないために
第二章 IFRSの「会計観」と問題点
第三章 公正価値と自己創設のれん
第四章 「会計基準の統一」がもたらす「会計処理の多様化」
第五章 トライアングル体制と会計戦略
第六章 日本がとるべき会計戦略
参考文献
本書の主張の要約
あとがき
Posted by 佐藤孝弘 at 13:03 | 経済 | この記事のURL