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「英議会「お手当天国」」(「読売新聞」2009年5月15日朝刊9面) [2009年05月15日(Fri)]
今朝の読売新聞で面白い記事を見つけました。イギリスの議会で、多くの議員が「手当」としてシャンデリア代、トラクター修理費、ドッグフード代、など、非常識な請求をしていたことが発覚したとのこと。国民の怒りはかなりのもので、現地メディアでは大騒ぎになっているそうです。

記事によると、イギリスの下院議員には、議員歳費のほか「2軒目手当」というものが年間2万4222ポンド(約350万円)まで認められるそうです。自宅以外にロンドンか選挙区に持つ家について、請求すれば維持費が支払われる仕組みとのこと。

日本と同様、イギリスの国会議員も選挙区と首都の往復が必要です。余分な出費となる2軒目の家具や家電製品の購入費は税金で補助しようという趣旨です。議員は領収書を添えて議会の手当事務所に請求し、審査を経て支給される仕組みですが、その審査が形骸化し、フリーパス状態だったようです。

個人的には、記事にある具体例のうち、ブラウン首相の「アパートの清掃費を請求し、それを実弟に渡していた」というのが一番悪質な印象を受けました。労働党も頭の痛いところでしょう。

いろいろ考えさせられます。日本ではなぜかイギリス政治礼賛論が多いですが、こうした問題については、どこの国の政治家も一緒なのかもしれません。しかし一方で、「2軒目手当」のような仕組みは政治にはカネがかかることを正面から認めて、政治家をカネ集めの手間暇から解放させるという点も大事なことかと思います。政治システムの問題は一筋縄ではいかないようです。
Posted by 佐藤孝弘 at 09:32 | 政治 | この記事のURL