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9月14日毎日新聞より [2011年09月14日(Wed)]
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20110914ddm013100204000c.html
里親制度:悩む里親、支援が急務

里親子の支援団体「アン基金プロジェクト」が主催した講習会。「愛着障害」の問題に詳しいヘネシー澄子さん(左奥)が、子どもの脳の特徴や、親子のコミュニケーションのポイントを紹介した。里子との関係に悩む里親のほか、実子を連れた夫婦や里親制度に関心のある人が参加し、ヘネシーさんのアドバイスに耳を傾けた=東京都渋谷区の千駄ヶ谷区民会館で ◇執着、反抗…里子特有の難しさ/研修や相談・交流充実を  約1年間育てていた3歳の里子を昨年8月死なせたとして、鈴池静被告(43)=東京都杉並区=が9日、傷害致死罪で起訴された。不遇な子を一般家庭で育てる里親制度を国は促進しているが、支援体制は十分ではない。里親たちはどんな不安を抱えているのか。【榊真理子、鈴木敦子】  テレビのリモコンで窓ガラスをたたき割り「くそばばあ」とののしる。里子として預かる中学2年の女子(13)との毎日は「バトル」だと、千葉県に住む里親の女性(65)はいう。里親登録したのは、子育てが一段落し「夢中になれるボランティアをしたい」との夫(65)の言葉がきっかけだった。  10年前に家に迎えた当初は「ママ」となつかれ、夫や息子(37)と動物園や遊園地に連れて行った。だが小学校高学年から荒れた行動が目立つ。腹立たしく、「育て方が悪かったのか」と不安になる。児童相談所(児相)に相談すると「どの家もそうです。だめなら措置解除しますか」。施設に帰す手もあると言われただけだった。   ◇  ◇  里子となるのは、親の虐待や病気・死亡などで家族のもとで暮らせなくなった子どもたちだ。親の愛情を知らず屈折した感情を持つ子もいる。相手がどこまで付き合うかを見るために、「ためし行動」と呼ばれる極端に反抗的な態度をとることがある。  鈴池被告の事件で亡くなった女児は、親の事情で生後すぐ、乳児院に預けられた。最初から施設で育ち甘えた経験がない子は、人と愛着関係が結びにくい「愛着障害」をもつとされる。「乳児期に特定の人と関係を結べていないので、対応は難しい」(児相職員)との声も上がる。  鈴池被告には10代の娘が2人いたが「社会貢献したい」と里子を引き取ろうとした。里親登録するには、子育てへの意欲や経済力などの適格性が問われ、認定部会で審議して決める。被告は声優として活動しつつ、イベント会社も経営していた。ある部会委員は「仕事が忙しい方なので、幼児ではなく自立した中高生以上にすべきだったのではないか。審議の意見は反映されたのだろうか」と話す。  近くの里親たちからは、被告の子育てに対する疑問の声が複数、上がっていたようだ。  実の娘が「ご飯を作ってくれない」と言っている▽休日に実の娘が里子を連れて歩いており「お母さんは面倒を見ない」と言っている−−。事件後、東京都が里親を集めて開いた会では、そんな証言が出た。杉並児童相談所によると、里親が集うサロンの中でも、鈴池被告を心配する声が上がり、児相の職員が電話連絡したこともあるという。  鈴池被告は死亡した女児を預かる前、ある乳児院の3歳児を里子にしようと約3カ月間週1回、面接を重ねていた。乳児院の院長によると、里子にしようとした子どもの親族に問題があるとして断った。院長は「子どもは心を開けるようになっていたが……。夫が一度も面会に来ないのは不思議に思った」と話す。   ◇  ◇  里親になるには、子どもの発達や制度の概要を学ぶ事前研修がある。東京都の研修期間は4日間で、他の道府県も数日程度。トレーニングが不十分だとの指摘もある。「最初から長期で里子を育てるのではなく、まず短期で委託を受けて経験を積むなど、里親を育てるシステムが必要だ」と児童養護施設「二葉むさしが丘学園」(東京都小平市)の黒田邦夫施設長は話す。  里親と里子の関係がこじれた事態は「不調」と呼ばれる。全国児童相談所長会が7月にまとめた報告書によると、全国194施設で10年4〜11月に里親への委託が解除(親子関係が停止となる)された事例のうち、4件に1件が不調によるものだった。  不調になれば再び施設に戻る例が多い。関東地方のある施設長は「実親に育児放棄され、里親にも見捨てられると、心の傷が深まる」と不安視する。「児相職員はいま児童虐待への対応に忙しく、里親のケアまで手が回らない。里親は行き詰まり悩みを抱え込む傾向がある」と分析する。   ◇  ◇  里親にはどんな支援が求められているのか。  09年施行の改正児童福祉法は、里親支援を都道府県の業務として明記した。厚生労働省は08年から、自治体から里親支援を委託されたNPO法人や児童養護施設への補助率を上げている。  二葉乳児院(東京都新宿区)は08年度から支援事業を始めた。先輩里親が里親家庭を訪問する事業が主だったが、悩みを聞いた先輩が精神的に参ってしまい昨年度から、臨床心理士の職員による家庭訪問を始め、好評だ。  里親同士の横のつながりも重要だ。  東京都西部の女性(52)は昨秋、男児(5)を迎えた。実母と住む場所を転々としたためか不安定で、「食べ物に異常に執着した」。最初の日の昼食でご飯を4杯食べた。おなかを下しても「まだ食べる」と言う。車の後部座席に乗せると「前に乗る」と動かない。こだわりの強さに驚いた。  そんなとき頼りになったのが「里親ひろばほいっぷ八王子」だ。15人の子どもと関わってきた里親の坂本洋子さん(54)が代表で、週1回、里親たちが子連れで集い自由に話し合う。「そのままで大丈夫とか、あなたのルールでやればいいと言われると安心する」と女性は言う。  八王子児童相談所の外川達也所長は「里親同士が結びつくことが大切。里親の情報をもつ行政が主導して、つながりを強められれば」と話す。 ==============  ◇里親制度  親の虐待や死亡などで家庭で暮らせなくなった子を、別の家庭が乳児院などから引き取って育てる制度。都道府県が里親に養育を委託する。児童相談所が里親希望者の家庭訪問や調査をして、里親として認定・登録される。厚労省によると10年3月末時点で、児童養護施設か乳児院で生活していた子は約3万3000人で、里親に委託されたのは約4000人。委託率は10.8%だった。国は14年度までに16%に引き上げる方針を打ち出している。
Posted by 里親ひろば ほいっぷ at 19:08
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