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Jimmy (05/08)
scr8888 (03/29)
スウェーデン国立自殺予防・精神保健研究所 訪問 [2010年09月04日(Sat)]
8月31日はNASP:スウェーデン国立自殺予防・精神保健研究所へ一人で出かけ、精神障碍者の自殺のケーススタディをしているAnne先生と、医療者への自殺予防教育をしているLinda先生にお話を伺いました。

Anee先生のケーススタディは21事例の統合失調症のものでした。
今回私の本来の調査の目的は統合失調症の早期退院についてなのですが、退院してすぐは、やはりハイリスクのようでした。(これは昨年、フィンランドの論文でも同じような指摘はあるのですが)

21事例について、誰かに自殺のことを話していたかとか、治療の状況はどうだったのかとか沢山の項目がありましたが、見た印象では日本と同じく独り身の男性、もしくは離婚後の男性は多いような気がしました。
また、飛び降り自殺が多いので、「なぜ?」と聞いたら、日本と同じようにStockholmにもの「自殺名所」の橋があるそうで、真冬の凍った氷の川に飛び込むのだそうです。
その国々でいろんな自殺があるな・・・と思いました。

夏に川に飛びこんだ人で何人か命が助かった人がいるそうで、彼らはみな「最後の最後まで迷ったし、本当に死にたい人なんかいないんだ。」と言っているそうです。
誰しもみな、幸福に生きたい。そう願っている。当たり前なのですが。

「自殺する人は死にたくて死んだんでしょ?たばこを吸う人に対して、他人が吸うなとは言えないのと同じだ」などと言われることが、私自身、この活動をしていてよくあるのでその誤解は解いていかないといけないなと思いました。

次のLindaさんの「医療者への自殺予防教育」は興味深いものがありました。
「医療者への自殺予防教育(特に自死遺族への理解)」は今年度、全国自死遺族総合センターが力をいれようといっている部分ですが、やはり看護師教育というのがスウェーデンもひとつのカギであると、Lindaさんは強調されていました。

医療従事者への教育は今はワンディトレーニングなのだそうで、責任論とストレス理論といろんなハイリスクグループについてと、あとはコミュニケーションスキルをやるのだそうです。
しかしLindaさんは、「私がやりたいことを全部このプログラムに入れようとおもったら20日は必要だ」とおっしゃっていました。

私も今、遺児たちのファシリテーターを養成する中で、やはり養成講座の後のフォローアップや、アドバンストが必要だと感じており、Lindaさんの意見には全く同感という感じがしました。

教育(啓発)は時間をかけないと、やはりにわかには無理なのだと思います。
そういう意味で、ファシリテーター養成講座もやはり甘く見てはだめだと思いますし、まして専門職の人たちの意識を変えていくという作業は、大変な労力を必要とするのだと思ったNASP訪問でした。
Posted by 高橋聡美 at 18:35
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