新刊のご案内 [2022年04月19日(Tue)]
『大切な人を亡くした人の気持ちがわかる本』を先日、上梓しました。 この本、「気持ちがわかる本」となっていますが 「その人の気持ちはその人に聞かないとわからない」という気持ちを、まずわかってもらえるとありがたいです。 私もご遺族・子どもたちの話を聞かせてもらうようになって、15年以上になりますが、 お話をお聞きするたびに「そういう気持ちなんだ」と 都度都度、気持ちを知ります。 そして、支援する人される人ではなくて、 みんな、死別は体験するわけなので、お互いの体験を尊重できればと思うのです。 つまり、こうあるべきだと決めつけたり 〜すべきだと、グリーフの歩みを強要しないでほしいのです。 それを「しない」ことがむしろグリーフサポートになるとも思います。 よかれと思った善意が遺族にとって傷つき体験だったりして それは双方にとり、不幸なことだと思うのです。 この本の「はじめに」と「おわりに」にも書きましたが この本がグリーフのさなかにいる人が「この気持ちはこういうことなのか」と腑に落ちたり 周りにいる死別体験をした人にどのようにかかわっていいのか困っている人がかかわるヒントを得られたらいいなと思います。 みんなグリーフを抱えて生きている。 それぞれの物語を尊重し合えたらと思います。 |
Posted by
高橋聡美
at 18:26