• もっと見る
<< 2024年02月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    
プロフィール

高橋聡美さんの画像
カテゴリアーカイブ
リンク集
グリーフを支える仲間たち
最新記事
https://blog.canpan.info/satomilab/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/satomilab/index2_0.xml
最新コメント
最新トラックバック
Jimmy (05/08)
scr8888 (03/29)
「希死念慮は依存」という意見への反論 [2022年03月01日(Tue)]

「希死念慮を持つ子どもへの対応」のリモート講演での話。


聴講されたスクールカウンセラーの先生から「希死念慮は依存です」というコメントントをいただきました。


希死念慮は、うつによる思考狭窄でも起きますし、統合失調症でも自殺が多いことを考えると

「希死念慮は依存です」と断言するのは自殺予防の幅を狭めると回答しました。


そうしましたら「アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)では希死念慮は依存というとらえ方です」とご指導が返ってきました。


不勉強で希死念慮を依存として扱っているセラピーがあるとは知らなったです。


死にたいという子どものSOSを「依存している」ととらえることのメリットって何でしょう。


依存かどうかは別として、「死にたい気持ちがある」ことが大事で、「依存だ。どうせ死ぬ気もないくせに」という態度が、本当に死にたい気持ちに追いやるのだと私は思います。




「希死念慮は依存として扱う」に私は反対します。


ちなみにこの先生「誰しもへこむし、落ち込むことがある、誰でも人の心は折れるものだ」と私が講演で言ってる最中に、「折れない人もいる」とチャットコメントくださいました。


人の心は折れない。

希死念慮は依存だ。

子ども・若者の自殺が減らない理由の一端を垣間見ました。






Posted by 高橋聡美 at 20:01
この記事のURL
https://blog.canpan.info/satomilab/archive/397
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
小児精神神経学会の講演を聴き、こちらのブログに辿り着きました。ご講演の中にあった、生きづらさのサポートが多くの人に必要だと思います。希死念慮を依存として捉えることに、私も違和感を感じますし、希死念慮を依存としてカテゴライズして、分かったつもりになる危険もはらんだ捉え方だとも思いました。
これからの先生のお働きを応援しております。
Posted by:藤井明子  at 2022年07月12日(Tue) 14:26