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Jimmy (05/08)
scr8888 (03/29)
地震ごっこ [2016年04月25日(Mon)]
災害後のごっこ遊び

東日本大震災後、「子どもたちが津波ごっこをしているが止めたほうがいいだろうか」という相談をたくさん受けました。

津波を実際見た子どもだけではなく、津波と関係のない被災地の子どもたちもよく津波ごっこをしていました。それはブロック遊び、ままごと、水遊び、いろんなところでみられました。お風呂で津波ごっこをしている子どももいました。

 阪神淡路大震災の時も、多くの子どもたちが、物を揺らして「地震だ!地震だ!」と地震ごっこをしたそうです。トラウマティックな体験をした子どもがそのトラウマの再現をするということは、よく知られるところで、例えば、USAでバスジャックに遭った子どもたちが生還した後、バスジャックごっこをしたという話や、奥尻の津波のあと、子どもたちが物を壊したりつなみごっこをして遊んだと言う話もあります。

なぜ、子どもたちは地震ごっこや津波ごっこなどの「トラウマ遊び」をするのでしょう。
トラウマ遊びは「トラウマの再演」と位置付けられます。
災害の時には自分でコントロールできなかった状況を、今度は自分の意思で自分自身を同じ状況に置くことによって再現し、それによって今度はその状況を自分の意思で支配しようとする試みです。子どもたちのごっこ遊びもこの再演にあたります。

この度の九州の震災でも子どもたちは「地震ごっこ」や「救出ごっこ」をするでしょう。


地震ごっこはやめさせるべきなのか
では、地震ごっこはやめさせた方がよいのでしょうか?あるいは「地震ごっこをするというのはPTSDの症状だと思って治療した方が良い」のでしょうか。
地震ごっこは必ずしも悪いことではなく、それをすることにより子どもたちは自分達のこころのバランスを取っていると思われます。「そんな遊びをしちゃダメだよ!」と叱ると、子どもたちは自分たちのこころの表現の場を失うことになりかねません。
「地震を思い出し怖いよ」と泣くのと同じように、地震ごっこは子どもたちのこころの表現の場であり、こころのバランスを取るのに必要な行為なのだと思われます。
子どもたちは大人のように言葉で表現することができません。遊びの中でこころの傷を表現し、遊びの中であの日のことを克服します。

あの日、僕たちでは止められなかった地震を僕たちの意志で起こせて、僕たちの意志で止められる。助けたい人だって助けられる。
僕らは無力なんかじゃない。
それが地震ごっこなのです。



【熊本地震メンタルヘルスの最新記事】
Posted by 高橋聡美 at 16:56
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