• もっと見る
<< 2023年08月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
プロフィール

高橋聡美さんの画像
カテゴリアーカイブ
リンク集
グリーフを支える仲間たち
最新記事
https://blog.canpan.info/satomilab/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/satomilab/index2_0.xml
最新コメント
最新トラックバック
Jimmy (05/08)
scr8888 (03/29)
三陸訪問〜3年目の被災地〜 [2013年03月21日(Thu)]
約半年ぶりに岩手沿岸部を訪れました。
信号機が機能してきたことと建物が取り除かれつつあるくらいで、「再建」はおろか「復旧」もままならない感じがしました。

被災した沿岸部の町の中でも比較的大きな町は、マスコミや建築関連の方々が集中しやすく、ビジネスホテルの予約が取りにくい状況が続いています。

ホテルがやっと取れても、夕飯を食べるレストランはあまり復旧しておらず、男性を対象とした居酒屋やスナックなどは結構な数あります。
大手の居酒屋チェーン店ですら「予約しないと入れないですよ」と門前払いを受けるほど、酒場は景気がいいです。

東北にいて最近、聞こえてくる話は
「土木・建設業者の時給が倍くらいにはね跳ね上がっている」
「人件費が高くて計画していた予算で建物が建てられなくなった」
「普通の日当では仕事をしない人が増えている」
「虐待やDVが増えている」
「子どもたちが乱暴になった」
「合併のあった学校では不登校が出始めている」
といった、荒んだ話が多いです。(もちろんそうでない地域もあります)
町自体も、酒場やパチンコ屋といった場所がとりわけにぎわう様子を見ると、女性や子どもたちにとって安全な町づくりになっているのか、女性の視点から見ると不安になることもしばしばです。

復興と言った時に道や建物を再建する作業は、地域の人々の生活を立て直すこと他なりません。
立て直しの中で人々の生活やこころがすさんでいくなら、それは本当の意味での復興ではないと私は思っています。

そんな中、岩手県沿岸広域振興局保健福祉環境部主催で彼岸の中日に大切な人を亡くした人のわかちあいの会が釜石で開催されました。
私は立ち上げのお手伝いに伺いましたが、ご遺族の方々は取り残された感覚を皆さん訴えられていました。
前へ進みたくても進めない人。
亡くした人を思い、過去を見つめてばかりいる人。
まだまだ涙が出る人。
周りは「もう2年も経つのに」と言うわけですが、グリーフのプロセスは人それぞれです。
参加されたご遺族は「こういう風に本音を語れる場がない」と言います。
これから先も、亡き人を思い、語れる場が必要だということを感じました。

人のこころの復興なしに真の復興などあり得ません。

土地を均(なら)していくように、被災した人々のこころを均すことなどできません。
でこぼこのままの彼らの気持ちを受け止めささえつつ、それぞれの復興に歩調を合わせて彼らの目指す未来を一緒に築いて行けたらと思います。

DSC_0173.JPG

まだ津波の跡が生々しい被災した建物の隣には再建した居酒屋

DSC_0172.JPG

更地になった場所はまだ復興している地域。建物が残っていたり土台が残っている地域の方が多い岩手県三陸。
Posted by 高橋聡美 at 17:34
この記事のURL
https://blog.canpan.info/satomilab/archive/269
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント