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Jimmy (05/08)
scr8888 (03/29)
被災地でのグリーフ講演会 〜松島病院〜 [2011年11月07日(Mon)]
先月あたりから少しずつ、宮城県沿岸部での講演会が入ってくるようになりました。

11月5日に、松島町にある松島病院で、スタッフ向けのグリーフに関する講演会をしてきました。

被災者や遺族の心理、この震災における心理の特徴、そして遺族と接する時の基本的な態度や、気をつけなければならない言葉などをレクチャーしてきました。
震災後、かなりの数の講演をこなし、グリーフの啓発に微力ながら貢献しているつもりでいましたが、今回の講演はいつになく不全感に襲われました。

私自身も地震を経験し、また震災直後から相談電話・メール・遺族のわかちあい・遺児のケアプログラムなどを行って、様々なことを経験してきたように自分で思うのですが、さて、自身も被災しながら、被災者たちを支えている地元の病院スタッフの皆さんを目の前にした時に、私に語る資格があるのだろうかと思えました。
被災地真っただ中にいて、津波に被害を受けた人達の経験の上に語れる学問などないように思えたのです。

それでも、講演の後、「救われました」とか、「私の感じていることが異常ではないとわかりました」とか、「どんな風にご遺族と接したらいいかヒントを得ることができました」と、感想を言って頂け、私自身、救われました。「震災以来、久しぶりに涙が出ました」と言われた方もおいででした。

講演会の最後に総師長さんから「大変な思いをしているスタッフに、言葉をかけたいという気持ちはあるのだけれど、かける言葉がない」と涙ぐまれて質問されました。

スタッフの中には家を流され避難場所から仕事に通った人もいると言います。自分も津波に溺れなんとか生き延びた方もいらっしゃいました。そんな中で、地域の医療に全身全霊で力を注いで来られたスタッフの皆さまの責任感と、総師長さんのスタッフへの愛が心にしみました。
遺族に言ってはいけない言葉とか、取るべき態度とか、色々うんちくはあるのですが、仲間と共に絶句し涙すること、それはどんな上手な言葉より相手の心に届くのではないかなと思います。

被災しながらも地域の医療を継続された皆様に改めて心から敬意を表したいと思います。

深い悲しみの中でも、患者さんを守り、被災者をケアし。愛ある職場に感動しました。
地域にこのような病院があること、きっと松島の方々も誇りに思うと思います。

被災地の真っただ中にありながら、愛に溢れる職場を拝見しこちらが勉強させて頂いた講演会でした。ありがとうございました。





Posted by 高橋聡美 at 00:52
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