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Jimmy (05/08)
scr8888 (03/29)
スウェーデンのアルコール問題対策 [2011年02月22日(Tue)]
2月18日、仙台市内で日本アルコール看護研究会が開催され、「自殺対策からみるアルコール依存症 〜スェーデンの実践と我が国の課題〜」と題した基調講演を行ってきました。

アルコール問題は個人の問題ではなく家族関係も深く影響していることが知られていますが、社会の問題もあると私は思っています。
基調講演では、スウェーデンをはじめとする北欧社会がどのようにアルコール問題に取り組んできたかを紹介しました。

かつてスウェーデンは酒害が社会的に大きな問題となった国で、国民投票などによりその政策が早くから推し進められてきた国です。

お酒の販売は「システム・ボラケット」という非営利組織が管理しています。システム・ボラケットは「節度ある、健康的な飲酒習慣」を定着させる目的で設立され、アルコールへのアクセス制限、価格制限などを行っています。

写真はノルウェーのシステム・ボラケットですが、このシステム・ボラケットは、カウンターが手前にあり奥の棚にお酒が陳列されています。客はお酒を手に取って選べず、カタログで選ぶことになっており、クレジットは使えませんでした。(スウェーデンのシステム・ボラケットはクレジット可でした)

たいがいのシステム・ボラケットは夕方17時で閉店、土日祝日は休みで飲みたい時間帯・日に限って閉まっている状態です。スウェーデンに住んでいたころは計画的に買わないと飲めないということがしばしばありました。

ディスカウントは禁止されており、自動販売機などは全くありません。
またテレビCMなどの制限も日本よりはるかに厳しく、紙媒体の宣伝も制限がされています。

そのような社会での取り組みの結果、現在ではスウェーデンのお酒の消費量はヨーロッパでも最も低い水準になり、飲酒由来の問題も減少し、一定の成果を上げているようです。

我が国では、CMの制限が他の先進国に比べると緩やかで、アルコール飲料の自動販売機
も普通に道路にあり、また居酒屋に行けば飲み放題プランはあたりまえ。コンビニに行けば安い発泡酒が24時間いつでも手に入ります。
アルコール依存症を作りやすい社会であり、アルコールに脆弱な人に対して配慮に欠ける社会なのだと思います。

アルコール依存症の患者さんにお酒を辞めた方がいいですよというのは簡単ですが、では、いざ自分がお酒をやめようと思った時に、自分と同じくらいの年代の女性が美味しそうにビールを飲む映像が次から次へとテレビで流され、コンビニに行けばいつでもお酒が買えるとなると、やめたくてもやめられない環境なのだと考えざるを得ません。

スウェーデンだと、そのような映像にさらされることもなければ、飲みたい衝動に駆られても、手に入れる手段がないわけです。

アルコール問題は依存症だけの問題ではなく自殺とも深い関連が指摘されています。
北欧社会のように、社会全体でこの問題に取り組めたら依存症患者、アルコールに関連する自殺者はもっと少なくなるのではないかなと思います。
 
Posted by 高橋聡美 at 23:18
この記事のURL
https://blog.canpan.info/satomilab/archive/147
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コメント
キッチンで済めばいいですけど・・・寝室ドリンカーとか
リビングドリンカーとか・・・危惧しています。気をつけます。悲しい
Posted by:高橋聡美  at 2011年02月23日(Wed) 15:04

仙台市が率先して、対策してくれないかしら。ご主人が東京へ転勤で、母子家庭になる知り合いがいて、キッチンドランカーになりはしないか、心配なんです。
Posted by:のりくん  at 2011年02月23日(Wed) 15:01