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scr8888 (03/29)
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複雑性PTSDが「錦の御旗」に感じる件 [2021年10月02日(Sat)]

眞子さまのご結婚の発表と同時に複雑性PTSDについても発表がありとても驚いています。


この発表について2つ思うことを記しておきます。


1点目 トラウマに晒し続けたことへの疑問

PTSDは事故・災害・暴力などで生じるものですが、複雑性PTSDは簡単に言えば、それが長期間にわたって影響し症状がより悪い状態です。


事故や災害のように予測ができないトラウマ体験と異なり、
眞子さまのトラウマの原因は「誹謗中傷」とわかっていたわけなので、

なぜ複雑化する前に、PTSDであると発表をし、眞子さまを守らなかったのかととても疑問に思っています。


虐待されている子を虐待が続くとわかっていてその渦中に放置しておくようなものです。

眞子さまへのバッシングは予測が可能だったのに、4年もの間、トラウマに晒し続けていたわけです。



2点目はタイミングです

ご結婚の発表と同時に病名を言われては

「複雑性PTSDだから、わかってるよね?」と無言に圧力をかけているようなものです。

そもそも、この結婚に反対してきた人たちの多くは、皇室を思って反対してきていた人たちで

それが「あんたたちのせいで内親王はPTSDになったんだよ」と

いつの間にか「朝敵」にされたような雰囲気です。


複雑性PTSDは錦の御旗のように感じるのです。



錦の御旗まではいかずとも、このように精神疾患の診断書が利用されるケースは、一般社会の中でもあります。


例えば、上司本人はパワハラの自覚がなく、部下からもパワハラの訴えもそれまでなかったのに

いきなり部下から「パワハラによる適応障害」というような診断書を突き出され

その時点で上司が「悪者」となってしまうようなパターンです。


「診断書を出した者の勝ち」のような、切り札として診断を使われることに対して、私は強い疑念を抱いています。


いきなり診断書を突き出す前に、やるべきことがあると思うからです。


もちろん、いろんな訴えをしても改善されず、診断書によってやっとことが動くということもたくさんあります。


でも、診断書を出された時点で、「うつ病の原因」「適応障害の原因」とされ、対等な会話ができなくなるのです。


診断書を突き出さずとも、まずは困りごとを言えること、

対等な会話により職場環境の調整ができたらいいなと思います。


精神疾患の診断書が、加害者・被害者を作る書類ではなく、

「どれくらいの休みが必要か」「どの程度の仕事量の調整が必要か」など

その人の病状に対しよりよい環境整備の参考になるツールになるといいなと願ってます。


Posted by 高橋聡美 at 15:57
若者の自殺急増を考えるZOOM検討会 初日報告 [2021年09月26日(Sun)]


2年目のコロナ禍 若者の自殺急増を考えるZOOM検討会、本日1回目を終了しました。


この3年の自殺の動向をデータで示し、渋井哲也さんがさらに自殺の動機や「場所」について解説

今日はスペシャルゲストとして愛知の小学校で先生をしている野々山さんに、自殺予防教育の実施状況について解説をしてもらいました。

ディスカッションでは、教育関係者・行政・親子支援の方・助産師さんなど多方面の方と意見交換ができ、

私自身「そうか、そういうこが起きているのか」と、みなさんから学ぶことの多い検討会でした。


個人的には、ここ1か月は若いママ世代の自殺の相談が増えており

子育てが孤育てになっていることを感じています。

コロナ禍で

*産前産後の手伝いを実家からもらえない

*子育てサークルなどのママ同士のつながりがなくなっている

*保育園や学校が休校でママ業はさらに激務化

*外に連れてもいけない

*お父さんはテレワークで、子どもを静かにさせないといけない

などなど、いろんな実態があります。

 

「若いママの自殺はシングルマザーの経済問題でしょ?」などという

ステレオタイプな解釈をしている限り、自殺予防はできないと感じます。



明日2回目の検討会も同じデータをお示ししますが、参加される方たちのバックグランドでディスカッション内容が違うので毎回、勉強になります。

そして自殺の原因要因が多様であることを踏まえると、このように多職種での議論が必要であるということを再確認しています。

スライド1.JPG

Posted by 高橋聡美 at 19:55
自殺予防教育:見学した教師の感想 [2021年09月03日(Fri)]

自殺予防教育・SOSの出し方教育を色んな学校でやっていますが(今年は70校ほどでしょうか)

「命を大切に」とか「自殺はダメ」とか、「生きるって素晴らしい」とかそんな話は全然しません。

よく学校で「橋先生のこと『命の大切さの授業を今日はしてくれます』と紹介すればいいですよね?」と言われるのですが

「命の話はしません。自分と相手を大切にするためのお話をします」とお伝えしています。


実際、授業を受けた子たちは、すごくおもしろかった(これが一番多い)

自分のことを知れた。

SOSを出していいとわかった。

などの感想が多く、「自殺はだめだと思った」というような感想は皆無です。



そんな中、私の授業を見ていた教員から

「生徒の発言をもっとコントロールすべきだ」という感想がありました。


私は大学でもそうでしたが、授業中の私語はOKとしています。

ただしそれは授業に関すること。

なので、学生が隣の人と私語をしていたら、「そこは今、何が気になってた?」と学生の会話をしながら授業をしていました。

ああ、なるほど、そういう見方もあるよね。と学生の意見に気づかされることもとても多かったです。


小中高の授業でも、教室のあちこちから大きな声で色んな感想や質問が飛んできて

私はそれに一つ一つ応えながら授業を進めます。


このやり方で「授業内容が終わらなかった」ことは1回もありません。

最初に「この配ったワークシートをこの時間内に済ませたいから、みんながいっしょにやらないとこの授業終わらないからね、頼んだよ!(笑)」と言っているので

子どもたちだって、あれこれ、私に言葉を投げかけながらもしっかりワークを進め、授業に協力してくれているのです。

私の授業は子どもたちが作ると私はいつも思っています。


さて、この「生徒の発言をもっとコントロールすべきだ」とご意見を頂いた学校では

確かに1つのクラスで極端に発言の多い子がいました。

「そうだね、それはいいね、他の子は?」と振りながら、

沢山、発言をするその子を無視したり、「ちょっと黙ってて」ということは一切しませんでした。

そして、「はい、みんな、1回、全員、聡美さんの方を向いて、お話を聞いて」と声をかけると

みんな、前を向きお話を聞くのです。

その子もそうでした。

そして興味深いことに、この子は授業の前半は多弁だったのに、

電池が切れたみたいに後半、ワークの間、寝てしまったのです。

この子、普段、学校でケアされているのかな?と感じました。

「この人は話を聞いてくれる」とわかった瞬間、すごいエネルギーで発言をしてたんだろうな、と

逆に言えば普段は「静かに聞きなさい」と言われているのではないかと思ったのです。

ワークの途中で寝ているその子に声をかけ、

「後からでもいいから、このワークやってみてね」というと、うんと言って、ちゃんと起きてワークを静かに再開しました。

あとはずっと黙って授業に参加していました。

「生徒の発言をもっとコントロールすべきだ」とご意見をくださった先生の本当の意図は文字からはわからないですが

生徒たちが自分らしく、ありのままでいることが許されない空間なんだろうということは想像ができました。

ちなみに、この学校では子どもたちの授業の後に教員研修をしました。

その時、先生方から質疑がなかなか出ませんでした。

そうしたら、管理職の方が

「はい!先生たち! アクティブラーニングですよ。

先生たちがまずやらないと!!」と笑顔で声をかけたのです。

自由に発編を促しているようで、実はこの「あるべき姿」というプレシャーが、個々が考えを述べにくい雰囲気を作っていることが伺えました。

先生たちが自分らしくいられない環境で、子どもたちが自分たちらしくいられるはずがありません。


「こうあるべき」から教師が自分自身を開放した先に

子どもたちの「らしさ」を受け止める環境があり

子どもたちが弱音をはける、SOSを出せるのだと私は思うのです。



なので、私はこれからも、基本的に授業中「子どもたちの発言に制限を加えません」


ありのままでいいよ。

色んな考え方があっていいよ

その安心安全があるから「聡美さんの話はおもしろかったです」という感想になると思うんです。


「死んではダメ」と眉間にしわを寄せて語り、「黙って聞きなさい」という授業より

この時間はすごく楽しかった、これだけで自殺予防の一歩であると私には思えます。


子どもたちの感想にこんなのがありました。

「私は聡美さんのことを一生、忘れません」



Posted by 高橋聡美 at 21:40
9月2日 TBSラジオ 萩上チキsession 出演 [2021年09月02日(Thu)]

本日92日木曜日 1625分から
TBSラジオ 萩上チキsession 出演します。

特集「コロナ禍で増える自殺の懸念。新学期も始まるなか、現状と課題、今後の対策を考える」

高橋聡美×太刀川弘和×荻上チキ×南部広美


Posted by 高橋聡美 at 12:06
SOSの受け止め コメント掲載 朝日新聞 [2021年09月02日(Thu)]

朝日新聞 SOSの受け止めに関する高橋聡美のコメントが載りました


https://www.asahi.com/articles/ASP8S3CPZP8ROIPE001.html...


有料会員限定記事です。


続きを読む...
Posted by 高橋聡美 at 11:53
2年目のコロナ禍 若者の自殺急増を考えるZOOM検討会のお知らせ [2021年09月01日(Wed)]

昨年、若者の自殺が急増し、これは緊急事態だという危機感から、9月と12月に合計5回のZOOM検討会を開催しました。 


しかし、残念ながら昨年の児童生徒の自殺者数は過去最悪となりました。

昨年の話だけではなく、子どもの自殺は現在進行形で増加し続けています。

夏休みの8月のデータも含め、本検討会では、橋聡美よりコロナ禍での若者の自殺の動向を提示し、

コロナ禍の自殺の特徴について若者の生きづらさを取材しているジャーナリスト渋井哲也氏に解説していただきます。

データをもとに多分野の参加者のみなさんとディスカッションをし、何が起きているのか、何をしたらいいのかを考えたいと思います。

もちろん、ご発言いただかなくてもカメラOffの参加でも構いません。


当日、参加できない方は、コロナ禍の若者の自殺の動向の概要と傾向についてはオンデマンドで視聴できます(資料付き)


「コロナ禍で自殺は増えて当たり前」ではありません。

増えることが予測されるなら、一緒に対策を考えてみませんか。



【日時】

ZOOM検討会 (資料付き・オンデマンド視聴可)

@ 1回目 926日(祝) 1000分〜1200

A 2回目 927日(月) 1930分〜2130

  講演内容は同じです。いずれかご都合に合わせてご参加ください

B オンデマンド配信(講演部分のみYouTubeで見逃し視聴)


【参加費】

@検討会1回参加  2000(資料付・オンデマンド視聴可)

A 検討会2回参加  3000(資料付・オンデマンド視聴可)

B オンデマンドのみ 1000円(資料付)


お申し込みはお申し込みフォーム から 

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*コメント欄ではお申し付けは受付ません。



Posted by 高橋聡美 at 13:48
高校生の自殺予防 南薩地区オンライン教員研修  [2021年08月27日(Fri)]

【南薩地区 高等学校教職員対象 ゲートキーパー研修】

今日は加世田保健所主催で南薩地区の高校の先生対象に「高校生の自殺の現状とSOSの受けとめ」についてオンラインお話ししました。

小中高の先生を集めた研修はよくあるのですが、今日は高校の先生を対象でしたので課題を絞ってお話できました。

*高校生の自殺の現状

*コロナ禍での影響

SOSの受け止め方

*希死念慮のある生徒への接しかた

*トラウマの理解と学校での接し方

というお話をしました。


<高校生の精神疾患について>

高校生の自殺の原因で、うつ病や精神疾患がいきなり上位に出てきますが、これは小中学校からの家庭問題・学業問題の延長にあります。

高校の先生方が直面する生きづらさを抱える生徒たちは、事態が複雑化していることが多く、

生徒やその保護者をどのようにサポートしていいのか悩むことが多々あります。

子どもたちに「SOSを出して」というように

先生たちも、困った時に仲間に助けてもらうことは大切です。

そして、カウンセラーや医療機関につなげるべきケースはつなげることはもちろんですが

保健師やソーシャルワーカーなどの行政につなぐことも大事です。


<多機関連携>

熱心な先生たちは「生徒たちのことを自分たちで解決しなければならない」と抱え込みがちです。

しかし、教師という立場でできることとできないことがあり、限界があります。

例えば、高校の先生たちは生徒たちに物理や英語や歴史などを専門的に教えます。

けれども、カウンセラーでもソーシャルワーカーでもないので、

相談に関しても進路や学習方法についてはカウンセリングできても

心理的な問題に関しては対応に限界があって当たり前です。

カウンセラーたちが生徒たちに物理や英語を教えられないのと同じです。

「どんなタイミングでつなげればいいのか」という質問も色んな講演会で受けます。

例えば「リストカットを5回したら」などという目安はありません。

先生たちが自分たちではもう対応が難しいなと感じたらスクールカウンセラーに迷わず繋ぐことが大事です。

相談に関して、「遅すぎた」ということはあっても「早すぎた」ということはありません。

相談することを「ためらわない」でください(これは子どものSOSの出し方の考えと基本は同じです)


<困った保護者への対応>

保護者さんに問題意識があれば、保護者さんを色んな機関につなげることができるのですが

多くの保護者さんたちが、「うちは大丈夫」と思っていて、生徒の問題意識・教師の問題意識と解離していることがあります。

このようなケースは、保護者さんをどこかにつなげることが難しくなります。

前述したように、先生たちはソーシャルワーカーではないので、保護者さんをサポートすることは立場上難しいです。

なので、このような時は保健所や市町村の保健師に相談して、まずは先生方がつながるとよいと思います。

今日もどこにどんな風につなげばいいのかという質問があり、加世田保健所のスタッフが、保健所に相談して大丈夫ですと言ってくださったのが本当に心強かったです。

そして、保健所と学校がこうして、研修企画を通して顔と顔の見える関係性ができたということも、生徒の自殺対策の大きな一歩と思います。


本当は故郷加世田で講演の予定だったのすが、オンラインになり、帰れなかったことは残念でしたが、オンラインでつながれてよかったです。





企画をしてくださった鹿児島県南薩地区振興局加世田保健所のみなさん、ありがとうございました。


Posted by 高橋聡美 at 21:28
精神科治療学「子どもの自殺の現状と予防」 寄稿 [2021年08月22日(Sun)]

【精神科治療学 その後の自殺対策T−社会的な自殺問題と対策の現在−】

精神科治療学に「子どもの自殺の現状と予防」を寄稿しました。

2016年の自殺対策基本法改正以降、子どもの自殺は増えていて、改正以降の自殺対策の問題点、自殺予防教育が進まない背景について書きました。

とりわけ、子どもの自殺は自殺対策基本法改正以降、増え続けています。

自殺対策が機能していないのだと私は感じています。

専門雑誌ですが、読み応えのある1冊です。


星和書店のHPより

本特集は、基本法改正以降のわが国の自殺対策の経緯と現況、課題について、社会的自殺問題と臨床的自殺対策の二部に分けて取り上げた。

今月号では社会的自殺問題として有名人の模倣自殺、デジタル社会、コロナ禍等について、現在考えうる客観的で最良の解説を網羅し、社会的側面から自殺対策に取り組む執筆陣が対策を提言。一人でも多くの命を救うために必読の特集。

Posted by 高橋聡美 at 15:11
福島県精神保健福祉センター 若年自殺予防教育における人材育成研修 [2021年08月22日(Sun)]

818日)は福島県の精保センターの自殺予防研修でした。

まん延防止措置ということで隣県ですがZOOM開催。


私の方から基調講演を90分し、その後、グループワークでそれぞれの職域での活動と課題を議論という半日研修でした。

福島県の精保センターの自殺予防研修には毎年のように呼ばれていますが、

福島県精保センターの自殺対策で他の県より進んでいるなと思う点を2つ紹介します。



<多職種のグループワーク>

これまでも、自死遺族支援の研修など様々な自殺対策研修を精保センター主催で毎年開催してきていますが

研修対象が教職員・養護教諭・スクールソーシャルワーカー・スクールカウンセラー・市町村職員・保健福祉事務所職員など多職種対象となっています。

多職種合同研修はほかでもよくあるのですが、福島の場合、いろんな職種の参加者を混在させグループワークをします。

今回も若者の自殺予防にどんなことをやっているのか、なにが問題なのかをそれぞれ出し合っていました。

(私はそれぞれのルームをラウンドする形で入りました)

意外と、他の職域の活動をお互いが知らないことが多く、

そうか、こういう時はここにつなげばいいんだということがわかります。

そして何より、県内の色んな人がここで知り合いになって顔と顔の見える関係性の中で自殺対策ができます。

この関係づくりというのはとても大切な要素だと私は思っています。



<自殺予防教育ツール>

センター長の畑先生は先駆的に教育現場で啓発授業を行っておられ、

その教材をリーフレットにしHPでも公開しています。

H29年に生徒(高校生)に対する自殺予防授業用テキストができ、さらに、福島県教育委員会と共催で「若者の自殺予防教育のあり方検討会」を設置し、
R210月に「自殺予防教育のための指導者の手引き」を作成しています。


これは、教員向けの手引書で、学習指導案やシナリオ付きスライドなどが盛り込まれており、

授業やロングホームルームで活用できるようになっています。(学校に合わせて編集も可能になっています)

教育委員会と精保センターのコラボであれば、自殺予防教育を進めやすいので他の自治体でもぜひコラボしてほしいと思いました。


どこの自治体も自殺予防教育をしたいけれど、教材やツールがないという課題にぶつかっており、

このように、教材がしっかりとあるところはまだ多くはありません。


そして、これらの教材を各学校あるいは市町村で作成するのは大変ですし、同じ作業を色んなところでやることになり、合理的ではありません。

福島のように生徒用と指導者用と両方、作成・公開されていると教育の中に取り入れやすくなります。


このツールもすぐにできたわけではなく、福島精保センターが長年積み重ねてきたものの一つの形です。


自殺対策に特効薬はなく、このようにコツコツと関係性を築いていったり、成果を積み重ねていくことがやはり大事だなと思った研修でした。


Posted by 高橋聡美 at 14:50
子ども・若者の自殺対策 講演 福岡 [2021年08月19日(Thu)]

【福岡県精神保健福祉センター主催 「子ども・若者の自殺対策」ZOOM講演会】


市町村職員・保健福祉事務所職員・学校教育関係者と対象の幅が広くて、焦点が絞りにくかったのですが

コロナ禍でもリモートで開催でき、多くの人に聴いてもらえてありがたかったです。

ご質問も沢山もらいました。

中でもよくある質問で今回もありました2つの質問について紹介します




【連携すべき機関】

Q「子どもが自傷行為・自殺未遂した時、どこの機関と連携をとればいいですか」

これは、その町々で持っている社会資源が異なるのでどこどこにつなぎましょう(児童精神科医にとか、トラウマの診れるところにとか)限定していうことができません。

その町でどのような社会資源があるのかお互いを知って協働するしかないと思っています。

とりわけ学校の先生方は学校の中で解決しようとして疲弊してしまうので

自分の学校の地域にどういう社会資源があるか先生たちご自身が知っておくことは大事だと思います。



【自殺のサイン】

Q「こういうサインが危ないとか自殺のサインありますか?」

自殺で亡くなった後の相談のほとんど、「全くいつもと変わらなかった」と周りの方はおっしゃっておられました。

色々とハイリスクになる要因はありますが、「サイン」というサインは実はないと思って、ひとつひとつの困りごとに丁寧に接していくしかないのだと私は思っています。

例えば遺書を書いているなど、典型的なサインもあるにはあるわけですが、子どもの自殺の多くが遺書などを残していません。

もちろん、居場所がなかったり、複雑な家庭環境などハイリスクと思われる子どもたちもいますがそれがサインかというと

サインというより、生きづらさだと思うのです。

そして、これさえ押さえておけば大丈夫みたいなものでもなく

マニュアル通りにはいかないものなのだと思うのです。

SOSのサインについて断言してしまうことの方が、自殺のサインを見逃す要因になるように感じています。


Posted by 高橋聡美 at 23:54
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