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事務処理係の自由日記帳

自分の生きていく「芯」を持つ意味を探す場所として設立した、自殺未遂当事者による自殺未遂当事者のための自己救済活動を行う自助グループ「自殺未遂当事者の会-芯-」。元・事務局長、現・事務処理係の内田貴之の自由日記帳です。


講演等で使用する自殺関連用語説明 [2025年03月30日(Sun)]
おはようございます。
2回目の中途覚醒でそのまま起床した内田です。

今朝、事務局多目的室の片付けをしていたところ
過去に講演会で配布していた資料を見つけたので
「加筆」した上で皆さんに紹介したいと思います。

1)希死念慮
「消えたい」「死にたい」という考えが散発的に浮かんでしまう状態、その考えのことを指します。精神疾患の症状の1つです。「自殺念慮」よりは軽い段階ですが、希死念慮によって自殺企図に至る事例も少なくないことから、甘く見ることは禁物です。これに介入することを「自殺予防(Suicide Prevention)」と称します。

2)自殺念慮
「自殺したい」という考えが永続的あるいは長期間浮かんでしまう状態、その考えのことを指します。精神疾患の症状の1つですが「希死念慮」よりも重たく危険性があると捉えます。これに介入することも「自殺予防(Suicide Prevention)」と称します。

3)自殺企図
自殺の道具を揃えたり実行日や場所を考るなどの準備期間から、実際に自殺行為を実行するまでの範囲を指します。周囲から見た場合は「自殺危機」と表現し、これに介入することを「危機介入」あるいは「自殺防止(Suicide Intervention)」と称します。

4)自殺既遂
自殺企図を実行した者の自殺が成功して死亡した状態を指します。自殺既遂が起きた場合、身近な方々に介入することを「Suicide Postvention」と称し、精神科医やソーシャルワーカーによる心のケアおよび後追い自殺が発生しないよう警戒します。

5)自殺未遂
自殺企図を実行した者の自殺が失敗して命を取り留めた状態を指します。自殺未遂者は再び自殺企図するケースが統計的に多いため、周囲は楽観視せず見守り・警戒が必要です。自殺未遂から時間が経って、ある程度精神的に落ち着いてきた当事者を集めて、経験談を打ち明け合ったり、自殺未遂の経験を今後の人生でどのように活かして生きていくかという話をする「茶話会」を当会では取り組んでいます。当会のような「自殺未遂当事者による自殺未遂当事者のための自助グループ」は調べた限り全国初です。

6)自殺遺族
自殺既遂者の家族のことを指します。「わかちあいの会」等の遺族向けグループが全国的に存在し、大抵は精神科医やソーシャルワーカーの監修のもと、グリーフケアが行われています。

7)自殺遺友
自殺既遂者の友人のことを指します。この用語は当会が作った造語です。

8)自死
自殺遺族に対して使われる配慮的表現を指します。遺族や遺友自身が「自殺」という表現を避けて「自死」を用いることもあります。

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ご質問・ご指摘などは遠慮なくコメントして下さい。
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以上
自殺未遂当事者の会-芯-
事務局長 内田貴之
Q)自殺と言う表現に少し重みを感じます。自死という表現に変わりつつあると思いますが、どうでしょう? [2025年03月27日(Thu)]
こんばんは、内田貴之です。

2025年3月23日に新ひだか町で開催された「自殺予防団体-SPbyMD-主催こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習」にて、受講者さんから出されたご質問です。本日も、僕の個人的な考えを返答してみたいと思います。「自殺未遂当事者の会-芯- 事務局長ブログ」ですが、僕の個人的な考えなので「自殺未遂当事者の会-芯-」の公式見解とは異なることをご承知おきください。

Q)自殺と言う表現に少し重みを感じます。自死という表現に変わりつつあると思いますが、どうでしょう?

そうですね、「自死」という表現はあくまでもご遺族に対する配慮の表現だと僕は捉えています。ご質問にある表現の重みとは自殺の「殺」という部分だと思いますが、「自死=自分で死んだ」「自殺=自分を殺した」になるでしょうか。

「自分で死んだ」よりも「自分を殺した」のほうが社会的に犯罪感の匂いがする表現であることは確かですね。「殺す」ということが一般的に「悪いこと」だと認識されているため、「自殺」という表現も「悪いこと」と認識されてしまうと、ご遺族にとっては「我が家から犯罪者を出してしまった罪の意識」を持ってしまうことを懸念しているのだと僕は推測します。

ですが、「自分で死んだ」という配慮的表現であっても「悪いこと」には変わりません。それは、この世の社会的に「悪いこと」か「犯罪的なことか」どうか?という次元ではなく、この世を管理する霊的世界から見た善悪の判断によるものです。つまり神のみが有する生殺与奪権を、こともあろうに人間が勝手に行使してしまっているというもので、人間は神の許しを得て生まれてきて、与えられた寿命を全うしなければならない義務を負っています。

ですから「自殺」について、その表現をご遺族の気持ちに配慮した「自死」に変えようが本質的には何も変わりません。これについては「安楽死」も全く同じことです。自殺を防止するなら安楽死を導入しろ!という意見がSNSでも散見しますが、手段が変わるだけで本質的には同じです。

ここで僕が自殺対策に従事する者として注意喚起しておきたいことがあります。家族が自殺で亡くなったとしても「我が家から犯罪者を出してしまった罪の意識」など持たなくて良いんです。自殺は悪いことですが日本では法律で禁止していませんので少なくとも犯罪者ではありません。

もし家族の自殺が家族からの虐待行為・暴力行為などに起因するものであれば、それは犯罪行為ですから実際に行為を行なった者が法で裁かれて罪を背負い反省するという流れになりますけど、家族内に起因しない自殺であれば、そのご遺族は罪の意識を持つ必然はありません。そこを注意してもらえればなと僕は思っています。

話を戻しますが、自治体でも全国的にポツポツと徐々にではありますが「自殺のことを自死という表現に見直し、自治体の発行物においては自殺という表記はいたしません」と公式発表している地域も出てきました。自治体は政府主導の下で自殺対策に取り組む義務を有していますから、ご遺族に配慮する表現にわざわざ変える必要はないと感じています。自治体が取り組む自殺対策には当然こころの悩み相談や支援もありますけど、地域住民に対する啓発が多いので、自殺対策を啓発する上では「自殺」のことは「自殺」と表現することが適切だと感じますね。

僕も自殺対策の活動を行う際には、啓発が目的なら「自殺」という表現を必ず用います。ご遺族と直接お話する場面だけ「自死」という僕としては不本意ながらも配慮的表現を用いています。ただ、ご遺族の方から先に「自殺」という言葉が出た時には合わせて同じ言葉を使っています。

少々スピリチュアル的な要素も含んだ返答になりましたが、会場内での質疑応答の際には言えなかったスピリチュアル的なことまで、この記事では言及しました。

以上
自殺未遂当事者の会-芯-
事務局長 内田貴之
Q)精神障害者に対する偏見や差別を無くする良いアイディアはありますか? [2025年03月26日(Wed)]
おはようございます。
自殺未遂当事者の会-芯- 内田です。

つい先日のゲートキーパー養成講習にて質疑応答をした
「質問」に僕の個人的な視点から答えてみたいと思います。
(講習会では障害当事者団体ベクトルズの立場で回答をしました)

Q)精神障害者に対する偏見や差別を無くする良いアイディアはありますか?

まず、
精神障害者に対して根強い偏見を持っているのは高齢者が多いと個人的に感じます。

例えば現在の「統合失調症」は昔「精神分裂症」という名称でした。
昔の名称だと精神が分裂している、つまり壊れているような印象を受けますね。
そして「精神障害者」は「精神異常者」とも呼ばれることも未だにあります。

公共交通機関で「誰かを相手にしているわけではなく独りで喋っている方」や
「あきらかに子供柄の荷物を背負っている方」を見たことあると思います。

そうした方に対しては見て見ぬふりをするのが一般的だと思いますが、
その内心では「頭がおかしい奴だ」「精神異常者だ」と思ったことありませんか?
近くに乗っている親子連れで親が子供に「見ちゃダメよ!」と言っている光景も。
こうしたものも「偏見」に含まれていると思っています。

実際そういう方が精神障害者なのか知的障害者なのか?
という判別は分かりにくく、本人に訊いてみるしか判らないんですが…。
(※備考:精神障害者は後天性・知的障害者は先天性)

それはさておき、
偏見的な目で当該者を見てしまう・偏見的な思いを持ってしまう、
ということは「偏見を払拭する啓発活動を地道に続けていく他ない」
と僕は感じています。

偏見を払拭するには「正しい認識を学び得る」ことで可能です。
これは僕が大学の卒業研究で実践して「可能である」ことを証明しています。

ただ難しい点があって、
1つは「偏見を持っていることに自身では気が付いていない人」
1つは「偏見を持っていることを自覚しているが”どうでもいい”と捉えている人」
などがあり、無自覚の人には積極的に直接アプローチして啓発しないとならず、
どうでもいいと捉えている自覚者には啓発の声が届きにくいor届かないという点です。

札幌市内では結構「障害者や障害そのものについて啓発するイベント」が
開かれているのですが立ち寄る人・講演会などの箱に参加する人というのは、
「関心がある」「医療や福祉の仕事に携わっていて見識を深めたい」といった
先述した難しい点に含まれていない人です。

ですから偏見を持っている人に対していきなり偏見払拭を目標とした啓発を
行なっても効果は薄く、その前に「関心を持ってもらう」ことを目標とした
啓発を行う必要があります。段階的に進めないとならないのです。

そして結局それでも「関心を持たない人」に対しては
アプローチの方法が無くてどうしようもない…、放置します。

では次に、
差別を無くする良いアイディアについてですね。
結論から述べれば差別を無くすることはできません。

現代は精神障害者が特定の人物から差別を受けて傷ついた場合には、
「障害者人権擁護委員会」が社会福祉協議会にありますので
駆け込んで相談することができます。
もしくは「名誉毀損罪」として弁護士と共に相手を訴えることもできます。

それらは差別を受けた側の当事者を守るための方法であって、
差別そのものを防ぐ方法ではないということです。
「差別をしたらもしかしたら訴えられるかもしれない…」という不安感から
差別を抑止する効果もあるといえばあるのでしょうが、
抑止力としてはあまり期待できないなと感じています。

質問の「精神障害者に対する偏見や差別を無くする良いアイディアはありますか?」
というのは自身が精神障害の当事者だったり、
身近な人に精神障害を持つ当事者がいる場合で
「偏見や差別を受けたり感じたりして嫌な思いをして傷ついた経験」
に基づいていると思います。

自分たちにできる良いアイディアは、
特に「差別」の場合はほぼ無いと思っていただいて…。
あとは政府が「差別」および「人権擁護」について
もっと厳格な法規制を施していくことで「差別が起こらない」ような
抑止力をブラッシュアップしていくしか無いかな…と思っています。

長くなってしまいました。本日のQ&Aはここまでとします。
参考になれば幸いです。

※「人」と「方」の表記揺れがありますが気にしないで下さい…。
団体の公式見解文や公的書類を書く際には明確に使い分けているんですが
本日のところは多めに見て欲しいです。面倒なので…。

この記事は「自殺未遂当事者の会-芯-」のブログではありますが、
「自殺未遂当事者の会-芯-の内田」というポジションでの
回答ではないということをご承知おき下さい。

以上
自殺未遂当事者の会-芯-
事務局長 内田貴之
Q)ゲートキーパーは誰かを助ける事ができますか? [2025年03月25日(Tue)]
おはようございます。
自殺未遂当事者の会-芯- 内田です。

つい先日のゲートキーパー養成講習にて質疑応答をした
「質問」に僕の個人的な視点から答えてみたいと思います。
(講習会では自殺予防団体-SPbyMD-という看板を背負っての回答をしました)

Q)ゲートキーパーは誰かを助ける事ができますか?

直接的にゲートキーパーが自殺企図を防止するという意味での
「助ける」ことは難しいと僕は思っています。

ですが、
自殺念慮や希死念慮を持っていて企図には至っていない段階であれば
ゲートキーパーが将来的な自殺を予防するという意味での
「助ける」ことはできます。

難しいと述べた自殺企図から助けるというのは、
危機介入のことを指しています。
例ですが「すでに高層ビルから飛び降りそうな危機的状況への介入」は
ゲートキーパーとしてできるスキルの領域を越えています。

Q)どこでゲートキーパーはいますか?

"原文ママ"なので「どこに」の書き間違えなのか、
「どこでゲートキーパーと会えるか・関われるか」という意味なのか、
念の為2通り答えます。

「どこにゲートキーパーはいますか?」の場合であれば、
北海道のどこの市町村に何人ゲートキーパーが存在しているかを
把握している機関は無いので分かりかねますが、
少なくとも自殺予防団体-SPbyMD-の認定ゲートキーパーの所在は
名簿で把握していますので問い合わせて下さい。
(※僕がSPbyMDの事務局長として名簿管理しています)

個人情報なので、
問合せ者がSPbyMD認定ゲートキーパーであることをチェックします。
その上で本人の許可を得られた場合のみ情報提供します。

「どこでゲートキーパーと会えるか・関われるか?」の場合は、
自殺予防団体-SPbyMD-のフォローアップ研修会に参加すると
これまでの受講修了者(ゲートキーパー)が集まるので
関わり交流することができます。

本日のQ&Aはここまでとします。
参考になれば幸いです。

この記事は「自殺未遂当事者の会-芯-」のブログではありますが、
「自殺未遂当事者の会-芯-の内田」というポジションでの
回答ではないということをご承知おき下さいね。

以上
自殺未遂当事者の会-芯-
事務局長 内田貴之
Q)協働団体抜けとポジションの関係について? [2025年03月20日(Thu)]
おはようございます!
自殺予防団体-SPbyMD-主催「ゲートキーパー養成講習@新ひだか」
について最新チラシから「自殺未遂当事者の会-芯-」が消されている
ことに気づいた方からご質問を受けました。

自殺未遂当事者の会-芯-が協働団体から外れたのは、
自殺未遂当事者の会-芯-のポジションとして講師担当する人が
今回はいないから、という理由です。

これまでは自殺予防団体-SPbyMD-の協働団体のひとつとして
自殺未遂当事者の会-芯-も携わってきたのですが、
講師担当をしていた蓬生さつき会長が「講師休養期間」に入りました。

そこで「GK新ひだか」では代役講師として、
姉妹団体である「障害当事者団体ベクトルズ」の宮澤範生さんに
引き継いでもらうこととなったわけです。

宮澤範生さんも自殺未遂当事者の会-芯-の会員ではありますが、
「障害当事者団体ベクトルズ」が自殺予防団体-SPbyMD-と共同主催団体に
格上げされた今回の都合上、ベクトルズ会員としてのポジションにて
講師担当してもらう運びとなりました。

蓬生さつき会長の講師休養期間は恐らくそれほど長期的には
ならないと予想していますので、
次回までには復帰できていると良いなと思っています。

補足ですが、
自殺予防団体-SPbyMD-主催「ゲートキーパー養成講習」
(正式事業名は「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習」)
における「主催」「共催」「協働」「協力」の区分は以下の通りです。

主催団体:当該事業を企画発案している主軸の団体

共催団体:主催団体と同等額の経費負担をしている団体

協働団体:主催団体に連なって共に講師担当者を輩出している団体

協力団体:資料提供・自治体の講師派遣・資金面での協力をしている団体

※以下、追伸※

僕は「自殺未遂当事者の会-芯-」の事務局長であるとともに、
「自殺予防団体-SPbyMD-」の創立者・理事・事務局長、
「障害当事者団体ベクトルズ」の創立者・理事・事務局長
という各ポジションを持っていますが、

こうした大きなイベント事業を複数の団体と一緒になって開催する場合、
自分がどこの団体のポジションで参加するかな?ということは
毎回よく考えています。

例えば「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習」であれば、
自殺予防団体-SPbyMD-の事務局長として企画立案・各種事務手続を担当しています。
「障害当事者団体ベクトルズ」が共催団体になっているからといって
障害当事者団体ベクトルズの代表理事というポジションでは当事業に関わっていません。

この追伸も以前ご質問を受けた内容でしたので
ついでに回答をご紹介いたしました。

以上
自殺未遂当事者の会-芯-
事務局長 内田貴之
3/12(水)自殺予防パネル展&読書コーナーを開催します@白石区 [2025年03月07日(Fri)]
自殺未遂当事者の会-芯- 主催イベントの告知です!

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毎年3月は「自殺対策強化月間」です。自殺未遂当事者の会-芯-が『自殺予防パネル展&読書コーナー』を主催します。皆さんが大切な人を自殺で失うことのないよう、関心を持っていただけたらと願います。販売・入場料等なし。パネル展では自殺予防の基本的な情報をまとめたスライドを展示します。読書コーナーでは自殺対策や精神疾患に関する書籍や資料を閲覧いただけます。


日時 2025年3月12日(水)11時〜16時
会場 白石区複合庁舎 地下2階 まちづくりイベント広場
住所 札幌市白石区南郷通1丁目南8-1


主催 自殺未遂当事者の会-芯-
協力 自殺予防団体-SPbyMD-(蔵書・資料提供)

白石区役所などに用事のある方は、用事を済ませてからゆっくりご来場なさって下さい♪
そのほうがソワソワせずに観覧・閲覧できると思います。

以上
自殺未遂当事者の会-芯-
事務局長 内田貴之