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事務局長の自由日記帳

自分の生きていく「芯」を持つ意味を探す場所として設立した、自殺未遂当事者による自殺未遂当事者のための自己救済活動を行う自助グループ「自殺未遂当事者の会-芯-」。事務局長の内田の自由日記帳です。


個人日誌:2024年を振り返ってみた [2024年12月31日(Tue)]
【2024年を簡単に振り返ってみる】
2024年を振り返ろうとした時、最初に頭の中に思い出された出来事は、札幌市社会福祉協議会による「障がい者講師養成講習」を受講したことで新たな人間関係の繋がりを得られたこと。その修了生たちと共に「障害当事者団体ベクトルズ」を設立しようと自分なりに頑張ってみたものの結局は設立寸前の段階で、団体活動におけるリスクマネジメントばかりを気にされて設立発起人3名は『今はまだ早いんじゃないか…』と意気消沈モードになり離散してしまった。けれど、僕はやってみたいと志したことは貫き通す人間なので、11年前に「自殺予防団体-SPbyMD-」を共同設立した友人に相談して「障害当事者団体ベクトルズ」を設立した。会員ひとりひとりが「やってみたいこと」を皆で実現させてゆっくり前に進んで行こうよ♪という雰囲気で活動する方針にした。そうした活動が障害者福祉の推進になってゆくのではないかと考えている。

僕は2024年、「自殺予防団体-SPbyMD-」「日本対話法研究会」「自殺未遂当事者の会-芯-」「障害当事者団体ベクトルズ」など色々な団体に携わり、この4団体協働で『こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習』も開催した。僕は団体活動に携わる上で、その団体の人格に最も意識を集中させるようにしている。ゲートキーパー養成講習のように同じような方向を見ている複数の団体を協働させる場合、それぞれの団体が持つ考え方・強み・魅力を最大限引き出せるようプログラムを検討する。2024年は「障害当事者団体ベクトルズ」が加わったことによって、そのことは昨年よりも少し苦労した。

一方で「自殺未遂当事者の会-芯-」では2024年3月に東京都武蔵野市主催の自殺予防講座へ呼ばれ渡航し、会長が登壇講演を行なった。とても貴重な経験を積ませてもらえて光栄だ。「自殺未遂当事者から学ぶ自殺心理と支え方」という内容は実際に経験して生き残った人間にしか分からないことであり、精神科医の講演では聴くことのできない貴重なものだったというアンケートが多く、励みになった。

私生活のほうはというと、2024年の前半は人間関係のトラブルが多かった。僕自身も巻き添えを食らって、通っていたB型作業所を辞めざるを得なくなったりしたほどだ。ドタバタで大変な痛手だったが、その代わりに新たな友人関係を築くことができたりもした。そのトラブルについては思い出したくない過去なので触れないでおこう。私生活で楽しかったことと言えば「PS2本体を買い直した」「懐かしいアニメと最新アニメを見たくてAmazonプライムのサブスクリプションを複数追加した」「新たに通い始めたB型作業所が以前よりも休みやすくて趣味にばかり没頭してしまった(※反省)」「1年ぶりや半年ぶりに友人と再会できて飲食を楽しんだ」、といったところ。

2024年を振り返ってみても、僕は団体活動と私生活が混合しやすく、それは今後も避けられないだろうと思っている。そのことで嫁さんと口喧嘩をすることも増えた気がする。あと、色々な団体活動を通して「僕はどの団体が代表的な帰属先だろうか」と悩む場面が何度もあった。悩んだが、やっぱり「自殺予防団体-SPbyMD-」が代表的な帰属先だなと思う。僕が色々な団体設立に関わってきた中で、天命を受けて設立したのはSPbyMDが唯一だから。他の団体設立は僕が興味関心を強く持って志したことであって天命ではない。

来年の抱負はいくつかある。
1)B型作業所にはなるべく通所する
2)「GK新ひだか」成功へ向けて努める
3)ベクトルズ単独の活動にも注力する
4)嫁さんと仲良く生活する

2024年も色々なことがあった中、皆さんお付き合いいただきありがとうございました。来年も幾度となくご迷惑かけながら生きて行きますので、よろしくお願いいたします。
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自殺予防団体-SPbyMD- 創立者・理事・事務局長
自予活クラブ 共同代表者
自殺未遂当事者の会-芯- 事務局長
障害当事者団体ベクトルズ 設立者・理事・事務局長
日本対話法研究会 理事
日本自殺総合対策学会 会員
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パステル教室の権利をベクトルズへ譲渡した件 [2024年12月02日(Mon)]
こんばんは。
参加者にとってはどうでもいい話なのですが、
自殺未遂当事者の会-芯- 内田さつき会長が
やってきた「こころの癒しパステルアート教室」を、
このまま自殺未遂当事者の会-芯-が開催し続けることに
ちょっと違和感を持っていました。

障害当事者団体ベクトルズを設立したことによって、
パステル教室の権利を譲渡してしまえば
この抱いている違和感を解消できなあと思いました。

「こころの癒しパステルアート教室」のほとんどは、
自殺予防団体-SPbyMD-が主催する
「ゲートキーパー養成講習」の中のプログラムとして
やってきました。

2025年3月23日に自殺予防団体-SPbyMD-の
「ゲートキーパー養成講習」を新ひだか町で開催しますが、
パステル教室のクレジット表記を
「障害当事者団体ベクトルズ 会員 内田さつき」に
変更させてもらっています。

先述した違和感というのは説明しにくいのですが、
例えば、
自殺未遂当事者の会-芯- 主催 精神障害者経験談講演会
自殺予防団体-SPbyMD- 主催 精神障害者経験談講演会
障害当事者団体ベクトルズ 主催 精神障害者経験談講演会

同じタイトルだとしてもどの団体が主催になるかによって
対象者も開催目的も異なるんです。
それは以前記事にした「団体の人格」にも関わることです。

この例で、
自殺未遂当事者の会-芯- 主催なら
精神障害者経験談講演会の講演内容は
自殺未遂の経験を持つ精神障害者による
精神障害の症状と自殺未遂に至った経緯の経験談。
(講師は経験を単に話せばよい)

自殺予防団体-SPbyMD- 主催なら
精神障害と自殺との関係性を統計データと経験談を
交えて解説した上で、どういう治療法や思考行動が
自殺予防となり得るのかまで講義する必要がある。

障害当事者団体ベクトルズ 主催なら
精神障害を持つ当事者としての苦労話などを話せばよい。

という感じですね。
例を挙げても、その団体の人格をあまり知らなければ
理解しにくいことかもしれません♪

とりあえず権利譲渡しましたよという報告でした。