• もっと見る

事務処理係の自由日記帳

自分の生きていく「芯」を持つ意味を探す場所として設立した、自殺未遂当事者による自殺未遂当事者のための自己救済活動を行う自助グループ「自殺未遂当事者の会-芯-」。元・事務局長、現・事務処理係の内田貴之の自由日記帳です。


Q,団体設立構想時の「やりたいこと」がいっぱいあるときは? [2024年07月19日(Fri)]
おはようございます。
今回のご質問は、団体設立構想段階において
「やりたいこと」がいっぱいあってどのような団体にしたらよいか
迷っている…といったものです。


僕も大学卒業間近〜現在に至るまで「やりたいこと」という夢は
たくさんあるので、それを団体設立構想に落とし込むという作業の
大変さは身に染みて経験しています。


さて、ご質問者の場合は団体名や団体の活動範囲などの基本的な部分も
まだ固まっておらず、いろいろと構想を練っている段階にいるようです。
団体名を決めたらある程度は活動内容や範囲も決まるものですから。
そこは慎重に丁寧にやりたいという思いがあるということ。


あくまでも個人ではなく団体として地域で「やりたいこと」、
僕の事例を挙げますと「自殺予防活動」は個人でもできるけれど
その活動内容や範囲には限界があることに大学時代気づきました。
同じ志を持つ人間(=仲間)を集めて団体にすることによって、
「自殺予防活動」であっても大きな「ゲートキーパー養成講習」を
開催できるようになった!などですね。


質問者は当初では「脳出血後遺症の半身麻痺当事者の情報交換場」
という活動内容かつ「自分の居住地域内」という活動範囲で
小規模な団体設立を構想されていました。


今、僕と社協が主催している「障がい者講師養成講座」を
一緒に受講している方なのですが、
受講生たちの模擬講義(自分自身の障害についての講義)を
聞いていくうちに活動内容は「半身麻痺」に限らず、
「様々な障害当事者が集まって互いに障害について学び合える場」
にしてみたいと考えるようになってきたといいます。
そうすると活動範囲も同時に変わってくるものです。


さらに「ピアサポーターについても興味が湧いてきた」と
話してくれました。やりたいことがどんどん増えてきたのです。


僕がアドバイスしていることは、
「学び合える場」を主体として実際にピアサポーターをやっている
障害者もメンバーに加えることで「ピアサポーターのなり方」も
学び合えるようになるのではないかな?ということです。


障害者であっても「やりたいこと」という夢や目標は
人それぞれ多々あり、メンバーが増えることで、
その「やりたいこと」を実現できるようになると思うのです。
個人では難しいことでも団体なら仲間がいて実現できることも。


特に団体設立構想時にはこのように「やりたいこと」が
どんどん増えてきてどのような団体をつくるのが良いのか
悩んで低迷してしまうことがよくあります。


団体名を考える前に「やりたいこと」という活動内容を
どんどん紙に書き出していき、点と点を結んでいく作業が大切だと思います。
団体の活動内容というものは設立後でも増やしていけるものなので、
あまり構想段階では気張らずに考えることも大切ですね。

例えば「障害者学び合いの会」という団体名にしたとしても、
基本的な活動は学び合いというインプットのものでも、
いずれは広く市民にアウトプットしていきたい(=講演会など)
と思うようになるかもしれません。


自殺未遂当事者の会-芯-の活動内容も当初は自助会でしたが
現在は市民向け自殺予防講話の開催が主たる活動内容に変化しています。
そういうものです。


質問者はまだ構想段階なので恐らく今後も
「やりたいこと」が増えていくだろうと思います。
頭の中では整理がつかなくなる場面も来ると思います。


むしろ自然なことですし、
「やりたいことが特にないけど何か団体をつくりたい」といった
漠然とした構想を相談されるよりも、僕はサポートする側として助かります。


ではまた次回。

以上
自殺未遂当事者の会-芯-
事務局長 内田貴之
Q,団体の認知度を上げるために努めていたことは? [2024年07月13日(Sat)]
お久しぶりです。
「設立したばかりの団体の認知度を上げるために努めていたこと」
についてご質問をいただきました。

団体の認知度ですが、
まず前提として団体それぞれ主たる対象層を持っていると思います。
「自殺未遂当事者の会-芯-」で言えば「未遂当事者」、
「自殺予防団体-SPbyMD-」で言えば「自殺予防に関心を持つ道民」
ですね。

漠然と「社会的な認知度を上げたい」では相当な時間がかかります。

僕としては具体的な対象層に向けた「講演会」等のイベント開催が
効率よく団体の認知度を上げることができると考えています。
イベント開催時にはオンラインでの周知は当然として、
チラシも制作して市内・近隣市町村に設置してもらっています。
プラス、新聞社に事前告知記事を掲載してもらうとより良いです。

設立したばかりの団体で活動資金が厳しい場合には、
既にある程度の活動実績を積んでいる他団体に協力をお願いして
共同主催やコラボでイベントをしていく道もあります。

そしてそうしたイベントの参加者の中には
団体に強く関心を示して下さる方がいるものです。
メンバーになってもらったりと少しずつ輪を広げていけます。

最初のうちはイベントの開催を数ヶ月に1回頻度で
開催し続けることも大切だと考えています。
これは活動実績をつくれることでもありますが、
「前回は日程が合わず参加できなかったけど次回は参加できそう!」
という人たちへ向けた行動です。

団体の認知度がいきなりドーン!!とあがることはまずありませんが、
活動実績をつくりながら地道に認知度をあげていくことで
たまにマスコミ側から「取材依頼」のオファーを受けることも出てきます。
「取材依頼」は積極的に快諾すべきです。
「TVを見て団体を知りました!」「新聞を見て関心を持ちました!」
といった対象層からのお問合せが届くことも少なくありません。

僕が携わっている
「自殺未遂当事者の会-芯-」「自殺予防団体-SPbyMD-」の2団体は、
講演会や講習会の開催がメインの活動内容ですから
イベント開催に重点を置いています。

しかし、イベント開催がメインの活動内容ではない団体、
例えば対象層だけの集いを活動内容のメインとしているところもありますね。
設立したばかりで団体の認知度を上げることに困っているということは、
「対象層が集まらない」「対象層に団体の存在を知ってもらえていない」
ということに困っているのではないかと思います。

主たる活動内容が内輪だけの集いだとしても、
まずは対象層に団体の存在を認知してもらわないことには始まりません。
効率よく認知度を上げるために「イベント開催」はその手段のひとつとして
やってみてください。

以上
自殺未遂当事者の会-芯-
事務局長 内田貴之